FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>pump2キッズのためのレベルアップレッスン

2009-05-28 13:15:43 | クライミングレッスン報告
5月20日

午後4時半からはたっくんとそうや君。
この二人、実は初顔合わせだったのだが、そうとは気づかずに自己紹介もしないままレッスンは進み、
終わるころになってようやく気付いた
「二人とも会うの初めてだったんだごめんね~」と言うと、
「いや~、なんだか馴染んでて初めてって言う感じしなかったし」と二人で口々にのたまっていた。
子供って時々大人びたことを言うから面白い。

今日のテーマはルート。
そうや君は迷った挙句、ツナミとダイヤモンドの間にある5.9の赤/にリベンジ。
行けるかと思いきや、終了点をつかんでフォールした
本当に残念
でも、手の皮がべロッとむけて痛かったのにここまで頑張れたんだから、次は絶対行けるはず常に前向きのそうや君だ。

たっくんはトップロープの安全性が理解できているかどうかのテスト。
口ではうまく説明するのが苦手みたいだけれど、実技はきちんと出来たから合格だよ


6時半からはゴローちゃん、ふう太郎くん、ミツキ、そして紅一点のりえちゃん。
2階のラウンジで腹ごしらえをしていた男の子たち。
「今日はあと誰?」と言うので、
「今日はあと一人女の子が来るよ」と言うといろめきだった。
「えっどこどこ?もう来てる?」
と言うので、「さっき下で見かけたな~」と答えると、
一斉にど・ど・ど・ど~っと階段を駆け下りていった。

しばらくして戻ってきた男の子たちに「いた?」と聞くと「いなかった~」とさもがっかりした様子。
「上かもしれないから見てくるね
「勝手に登っちゃだめだよ~」という私の言葉も聞く間もなくまたど・ど・ど・ど~。

男の子って、面白い。

さて、気になるりえちゃんを交えたレッスン開始。
みんなちょっといつもよりテンションが高い。

ボルダーではミツキとりえちゃんがキャンパスからパノラマにかけての11aの長ものにチャレンジ。
前回りんちゃんやユイちゃんとトライした課題だ。
この課題は後半は悪くなるものの、前半はみんなのトレーニングにちょうどよい。

ゴローちゃんはアース裏にある11aにトライしていたが、こちらはかなり難しい。
でも今上り調子の彼には少し難しいくらいの課題が良いようだ。
1か所解決できない箇所があったので、そこを少しアレンジしてつながるようにすると良い練習になるかもね。

ふう太郎くんは基本の動きが良くなってきた。
でも、基本練習が終わるころには手が痛くなっちゃうね。
もう少し登る機会が増えると手が耐えてくれるようになるんだけどね。

ルートはみんな1本ずつ登った。
りえちゃんは少し登り足りなかったかな?
ゴローちゃんはリードの安全性がもう少しっだったね。
クリップの位置に注意することを忘れないように。
ミツキは以前苦労した一反木綿の赤/がリードで一撃で来た
自分の進歩が実感できるとモチも上がるでしょ?


<レッスン日誌>pump2キッズのためのレベルアップレッスン

2009-05-27 22:30:22 | クライミングレッスン報告
5月19日

夕方6時半からユイト、ミツキ、りんちゃん、ユイちゃんの4人。
定期的にクライミングを続け、大会にも行き、みんな良い感じで育ってきている子供たちだ。

ボルダー。
チームのメンバーが2人入っているので、彼女たちにはこの前チャレンジした11aの長ものに再度トライしてもらう。
「え~あれ、辛い。。。」と顔をしかめるりんちゃん。
でも、私が「強くなるには」と言いかけると、「少し辛いことをしないと強くならない」とりんちゃんが後を続けた。
よーく分かっているんだね。
これからは楽しく「ギリギリトレ」ができるような雰囲気作りを心がけるようにしてみようね。

ミツキやユイトも巻き込んで、みんなで11aチャレンジ大会。
彼らもなかなか良いところまで迫ったけれど、後半部分のムーブが出来ない。
後半のムーブ自体は解決しているりんちゃんも、
それに刺激されてがんばったけれど、ラスト数手がつながらなかった。

最後の挑戦者はユイちゃん。
前回のユースコンペ以来彼女のクライミングへの取り組みに変化が出て来ている。
とても気合いが入ってきて、トライに気持ちが入ってくるようになったのだ。
もしかしたら登るかも。。。と思って見ていたら、案の定今日一撃目で完登した

ルートは全員リード。
ユイちゃんは以前テンションの入ったショートウエーブの10b/cを一撃で落とした。
りんちゃんは同ルートに初トライ。1テンだった。次で落とせるかな?
ユイトはショートウエーブの緑↑をオンサイトし、ミツキはショートウエーブのピンク■5.8がリードで登れた

それぞれの進歩が見られたレッスンだった





<レッスン日誌>チームFCC合同練習会

2009-05-26 11:15:53 | クライミングレッスン報告
5月16日(土)

午後3時からチームの子供たちの合同練習会。

最初にミーティング。
4月にみんなコンペに参加したので、
その時に感じた「強くしたいところ」を相談する。

ムーブを起こす力、持久力、ルートの読み・・・。
総括するとそういうことを3人とも口にした。
なかなか根本的なことに気付いているじゃない
でも、これらを身につけるには長~い努力が必要だ。
クライマーの永久的テーマなんだから。
さて、どうやってそういう力を身につけていくか、今日のところは先生のメニューで進めよう。
次回の練習会のミーティングではみんなで相談もしてみようね。

さて、あまり時間もかけていられないので動くことに。
先ずはアップ。
今日はいつものメニューに加えて、膝つきプッシュアップをスローで。
ボルダーは長もの中心に行う。
みんなには少し遠めの11aがあるのでそれにチャレンジ
ボルダーなら少し上のグレードにも臆することなくチャレンジできるでしょ?
みんな後半で苦戦を強いられるがそこだけのムーブは全員解決。
でも、「最初からつなげると体力がもたない」ことを実感したはず。
でも、これは練習していくと楽に感じるようになるものだ。
そういう自分の中の変化を感じてほしいから、これからは毎回レッスンでやるよ。

ルートはみんなトップロープビレイの練習から。
今日は先生の補助ロープによるビレイ付きで実際に友達をビレイしてみよう。
2本トップロープをつけるのでクライマーは動きにくいけど、パンプでは子供同士のビレイは禁止されている。
みんなそつなくこなせていたので、とりあえず合格かな?
自分が登るばかりでなく、立場を変えることで幅広くクライミングを理解してもらえたら、
この項目の目的は果たせたことになる。

残りの時間で一人最低2本は登ることに。
その中の1本は自分のチャレンジ中の項目を入れること。

こうへい君は100°とショートウエーブの10b、ユイちゃんはタワーとショートウエーブの10b、りんちゃんはダイヤモンドの10bにそれぞれチャレンジし、目的を果たした。



豪雨中止の「神奈川カップ」顛末

2009-05-25 22:56:57 | クライミングレッスン報告
24日(日)に開催予定の第1回のキッズクライミングコンペ「神奈川カップ」は天気に翻弄されました
23日(土)。
昼は利用者がいるため、その合間を縫って細々とセット作業。この時点ではお天気も曇り時々晴れと言う感じで結構安定していました。
夕方5時過ぎに一般の利用は終了するため、その後に本格的に作業に入ります。
決勝ルートをだいたい完成させた頃、手伝ってくれる大学生のキタバタ君が来たので
彼に試登してもらい、グレード等を確認。

夕食後、夜9時過ぎ。
予選ルートを作るため、壁にぶら下がって作業しているとポツポツと。。。
あらら、、、?と思っている矢先にどっと降り出しました
ぶら下がっているのでなすすべもなく、びしょぬれになったまま作業続行。
何としても明日朝までに間に合わせてルートを完成させなければなりません。
ガタガタと震えながら(結構高いので風が身にしみます)作業し、11時過ぎに何とか形に。

そのころ雨はいったん止んだため、明日は壁と天気の様子を見て決行することに。
開始時刻に壁が濡れているようなら、乾くまで待機してもらうことも考えました。

競技中にホールドが回ってしまわないようにする作業やホールドの持てる場所などを示すマーキングなどは当日に回し、
今日の作業は終了。

当日24日(日)。
4時半に起床、5時頃から作業開始。
決勝ルートのホールドをしめ、チョークでマーキング。

・・・その作業中にまた

決勝を完成させた直後、またしてもどっと降り出しました
昨夜にましてものすごい降りかたです。
壁の下にもいられなくて、いったん食堂に避難。

雨はますます激しくなって。。。

朝7時、中止の判断をしました。
今回は神奈川岳連の山下さんと二人きりで行ったので、
二人で手分けして参加者に連絡

バタバタしていると当日手伝ってくれる仲間数人が集まり出しました。
みんなも「これじゃ無理だね。。。」と納得。
放心状態の山下さんと私にコーヒーをいれてくれました

気を取り直して神奈川岳連の仲間と壁の復旧作業に。
こちらの作業は今日来た仲間が主にやってくれました。
壁はレスキュー訓練をしたいと当日申し込んだ都岳連の人たちですでにいっぱいでしたが。

決勝ルートを見上げて「本当にコンペみたいだなぁ。」
そう、コンペなんですよ。なるべく本式に作ったルートを登らせてあげたかった。
なので仕上げも手を抜かずに、本式のコンペと同じに仕上げたんですが。。。

このルートは残してくれるそうなので、サマーキャンプの時にでもお楽しみコンペをやりましょうね。

作業中、数人のコンペ参加者が会場までやってきました。
FCCではユイトとミツキも。
残念だったね。。。
会場まで来た人には参加賞をさし上げました。

それにしても天気に翻弄されてしまう神奈川の壁。
高くて良い壁なのだが。。。大会の運営には悩ませられる。
何とかならないものだろうか。

↓決勝ルート。





キッズクライミングコンペ「神奈川カップ」のセット作業に入ります

2009-05-22 08:57:07 | クライミングレッスン報告
今週末(5月24日)に行われるキッズクライミングコンペ「神奈川カップ」のルートセットに今日から行きます。

第1回のこの大会、今回は身内だけでということであまり広くは募集していませんから、子供たちにとっては知っている友達が多いと思いますよ。
なので気楽に大会を楽しんでもらえるといいな

ルートコンペを尻込みする人が多い中、今回勇気を出してエントリーしてくれたみんなには楽しく強くなって欲しい。
がんばってルートを作るから、みんなも少しでも上まで行けるように全力を出してね
今回学校行事で出られなかったり、「今回はちょっと」って思った人は次回はぜひチャレンジしてくださいね

あと、前回大会に出て「こうすればよかったな」って考えるところがあった人はそれを今回実行できるように考えてみてください。
それと、ビレイをしてくれる人や大会を手伝ってくれる人たちにもきちんと挨拶をしようね
みんなのために頑張ってくれているんだよ~。

では、行ってきます