FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-06-30 12:41:14 | クライミングレッスン報告
6月7日(金)
メンバー:ユキちゃん(小5)、ユイト(高1)、りんちゃん(高1)、ユイちゃん(高2)

近頃、金曜のこの時間帯は高校生がほとんど。
小学生はユキちゃんくらいだ。
・・・と言うか、今のところ平日のpump2でのレベルアップは、クライミングに本気で取り組んでいるチームの子どもたちと、国体代表の高校生の利用に限られている。。。
本当は金曜のこの時間も、中級以上のクラスにしてしまっても良いのかな~?と考えている今日この頃だ

さて、ユイトは高校に入ってから今までに輪をかけて多忙になった
それでも合間を縫ってはレッスンにやって来る。
今日は、レッスン前のミーティングで11台を登り込もう、ということになって、先ずは11bを1本登ることに。
順番待ちをしている間、りんちゃんとユイちゃんがツナミをトライしているのを、ユイトはちょっと羨ましそうに眺めていたので、
「今度の12aの紺は、下部は手のかかりが良いので、結構トレーニングになるし、ツナミにカムバックするのに良い練習になるよ」と声をかけてみた。
そう言われて良く良く見ると、「ホントだ。下はガバだ。。。何とかなりそう」とユイト。

11bを登り終えて、いそいそとツナミに並ぶ
さて、トライ開始
重心、呼吸、etc.
私からの注意事項を注意深く守りながら出発。
最大傾斜を越え、だんだん追いつめられてきたが「登りたい」一心で上部に突っ込んだ
もう、重心を落とすこともレストをすることもなんのその
最終クリップも飛ばし、仲間たちの大声援の中、渾身の一手でゴールに飛んだ
何とか指先がホールドに掛って、落ちそうになりながらも何とかキャッチ

気持ちでもぎ取ったオンサイトだった

「センセイ~、腕・・・痛い~
ユイトの腕はバンバンにパンプしていた

ユイトの登りに触発されて、高校生の女子二人も頑張った
ユイちゃんは白/12bをトップアウトし、りんちゃんも12a、b、ともに善戦していた

ユキちゃんは・・・マイペースだった。
ツナミの12a黄色は3テンに下がってしまったが、奥壁の11c黒■は2テンになった
奥壁の11cを2本登ることに願掛けして、「お菓子断ちをしている」と言うユキちゃん。
お菓子が食べられる日はいつかな~

<レッスン日誌>ビッグロックスクール

2013-06-28 14:19:49 | クライミングレッスン報告
6月5日(水)
メンバー:ユースケ(中2)、アコちゃん(小2)、サキちゃん(小6)

シオリちゃんが体調不良でお休み
ビッグロックのスクールは女の子の入会が続き、
ユースケは女の子の中で一人になってしまった
ちょっと照れ臭いね
次のレベルアップレッスンを受けるたけくんが早めに来たので、
今日は彼に一緒に入ってもらって、準備体操を済ませた

基本練習。
ユースケは力がついて来たが、力に頼って動きが粗い。
ただただ「登るのが楽しい」のも良いけれど、上手くなりたければ「意識すること」がもっと必要なのだけれどな~
体力の上がってきたユースケとビギナーの女の子たちは別の課題で。
ビギナーはどうしても手がかかるので、慣れて来たユースケへの指導がなかなかままならない
ユースケ、ごめんよ

今日は全体を通してアコちゃんの頑張りが光っていた
ボルダーのチャレンジタイムでは、遠い一手がなかなか届かないアコちゃん。
諦めたくなくて、下りずに何度も試みるが、どうしても届かない
しかも、習い始めて間もないため、動きのパターンもまだ知らないので、どう届かせて良いのか分からない。
その場で急遽ムーブを説明。
でも、既に壁の中で粘っている彼女が、今から動き方を理解して、落ちずに次の一手を届かすのはかなり困難に思えた
が、しかし
アコちゃんは私の説明を聞き、その場で理解し、ムーブを試みて何度もやり直し、見事次の一手を取ったのである
しかもそこで終わらずに根性を出し続けて残る数手をこなし、見事完登したのだった
この精神力には驚いた
子どもたちは、ものすごい能力を潜ませているものだ、と改めて思った。
そして、それを引き出して行くのが我々指導者の務めなのだ、と痛感した。


アコちゃんはルートでも頑張りを見せ、今日でトップロープで登れる全てのスラブ壁をトップまで登った

サキちゃんも頑張って、8級を3本とスラブ壁をトップまで2回、とたくさん登った
彼女は重力を感じさせない。
それだけでもクライマーの資質としてはなかなか恵まれているといえる。
少しずつテクニックを覚えて行けば、彼女の生活の深い部分を支えてくれる重要な役割を、クライミングが果たしてくれるようになるかもしれないね

ユースケは一番最初に1本登り、あとは女の子たちをたけくんと一緒にビレイしてくれた。
少し前までは危なっかしくて任せておけなかったが、近頃ではそばにつききりでなくても安心して任せられるようになってきたよ
ビレイも大事なクライミング技術の一つ。
こういう実習行為を通じて、子どもたちは安全性やクライミングの本質を理解していくものだと思う。


ビレイは慣れて来たから、今度は自分が登るほうも頑張ってみようね
そして手伝ってくれたたけくん、ありがとうね とても助かったよ

<レッスン日誌>ちびっこクラブ@ビッグロック日吉店

2013-06-26 18:08:31 | クライミングレッスン報告
6月5日(水)
メンバー:れん君

ビッグロックの「ちびっこクラブ」は、月に1回、単発参加でひなた君やさくちゃんが来ているけれど、現在はスクール生がいない。
単発参加の子たちはいつも2回目のレッスンの時に来るから、今までずっと1回目のこの時間はお休み状態だったが、今日は久しぶりに体験の男の子がやって来た
小学1年生のれん君だ。

1年生の割には落ち着いていて、人の話も良く聞き、理解もしっかりしている
今日は体験なので、自由に登ってもらって良く観察することに
重心移動など、なかなかセンスが良い
「登る」という行為が基本的に好きな様子

子どもたちは、実に千差万別。
同じ1年生でも、その成長の度合いは様々だ。
自由に登ったほうが伸びる子もいるし、しっかりとテクニックを教えてあげるとそれを吸収して、みるみる伸びて行く子もいる

さて、れん君はどっちのタイプだろう?どちらかといえば後者なのかな~?

ルートはちびっ子たちが苦労している「スラブ1」の壁をチャレンジ
スルスルと体を伸ばし、足にきちんと立って、なかなか良い動きで登って行く
が、上部で行き詰った

一度下りて、2回目のトライ
1回目のポイントを越え、頑張って最上部へ。
ところが最後がどうしても越えられない
かなり粘って頑張ったが、ゴールが取れずに2回目も下りて来た

気持ち的にも、今日はここまでかな?と思って見ていると、
「少し休んでもう1回行く」と言う

なかなか根性があるぞ
諦めないチャレンジ精神は上達する上で、そして人生を切り開いていく上でとても大事だ

そして、3回目のチャレンジで、れん君は見事スラブのトップに到達した
体験の後、「ちびっこクラブ」に入会を決めたれん君。
ただ一人のビッグロックでの「ちびっこクラブ」メンバーとなった。
この心意気を大切に、力を伸ばして行こうね

<アウトドアレッスン日誌>中級 ④

2013-06-25 13:22:58 | クライミングレッスン報告
さて、コーヘイの目標ルートのトライも無事すんで、1階の岩場と呼んでいる下のエリアに移動

今度はユキちゃんの3本目の目標ルート、「ノーリー」10b/cへのトライだ
そつがないユキちゃんは、もう集合の時点でコーヘイにヌンチャク掛けを頼んである

先ずはコーヘイがヌンチャク掛け。
途中のテラスでは腰を下ろしてゆっくり休むこともできるね


よしと張り切るユキちゃん
ママのビレイだと甘えてしまうので、コーヘイのビレイで。
下部からラインを厳しい方に取ったりして右往左往
でもものすごく頑張って、とうとうノーリーをレッドポイント
気持ちで負けずに最後まで良く頑張りました
 

まだルートで自分の思うように動けないたけくん。
ボルダーだと頑張れるのだけれど、ルートだとどうしても怖くなって次の一手が出せない
たけくんはもうかなり強いのだから、思い切って行けば出来るんだけどな~
それが理解出来るまで、もう少し時間がかかるかもしれないね。
で、今日は、今までリードで登ったことのあるルートを復習するか、ユキちゃんがトライしている「ノーリー」をフォローでトライさせてもらうか、自分で決めてね。と声をかける。
たけくんは「ノーリー」をトライしてみることに決めた
ユキちゃんにフォローさせてもらうように頼み、ユキちゃんのレッドポイントのあと、トライ開始。
核心の悪いムーブがもう少しで越えられそうだったね


バスを逃すと2時間はなくなってしまうので、みんなのトライが終わったら急いで撤収
アウトドアでは、登ることだけではなく「生活」に関わる要素が結構大事だったりする。
ずっとアウトドアでの活動を続けているチームの子どもたちは、少しずつだけれど身支度がテキパキと、しかも自分一人で出来るようになってきて、今日は余裕を持ってバスを待つことが出来たね

<アウトドアレッスン日誌>中級 ③

2013-06-23 14:18:43 | クライミングレッスン報告
「クラックジョイ」をマスターで登り、自信のついたユキちゃん。
今日の彼女の目標は、この「クラックジョイ」5・9のほか、
「涅槃の風」10bと「ノーリー」10b/cの3本だ。
で、早速2本目の「涅槃の風」にトライ

このルートも一部遠いので、ちびっこにはなかなか大変だが、
コーヘイもりんちゃんも、こまか~いカチをつないで小さい頃に登れているので、不可能ではない。
ちょうど他にトライ中の人がいて、ヌンチャクが掛っている。
「ラッキー」とユキちゃん。
「ヌンチャクお借りしま~す」と声をかけて、勇んでトライ開始。
でも、件の遠い個所で行き詰った
「コワイ~ダメだ~
今日は残念でした

お昼ご飯をはさんで、午後はコーヘイの「ニルバーナ」11bのオンサイトトライから。
ユキちゃんとたけくんも応援について行く。
ルートのオブザベをしたり、ヌンチャクの本数を調べている傍らで、小学生2人は木登りしたりと落ち着きがない
そして、それにすぐに気が散って、いつの間にか一緒に木に登ったりしている中学生のコーヘイ。。。
時間には限りがあるんだけどな~


何とか準備もすみ、マスターでトライ開始
上部で1か所足が滑り、ひやりとしたところもあったが、無事オンサイト
 

前回の二子で学んだ前傾壁でのヌンチャクの回収もどうにか思い出しながら復習出来た
インドアで13aも登れているコーヘイ。アウトドアでもそろそろ12位にトライして良いんじゃないかな~

~つづく~