FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-04-11 12:00:34 | クライミングレッスン報告
3月30日(金) 14:30~ メンバー:しいちゃん(小5)  18:30~ メンバー:タクミ(小6)、ユキちゃん(小3)

春休み中、昼の時間帯のレッスン。
2時間続きでしいちゃんがレッスンを受けに来た。

春休みは登りまくりだね

初級のファイルを進めながら、今日はなるべくゆっくり登るように注意してもらう。
筋力がまだあまりないので、登りがブレるのを矯正するためだ。

素直な彼女は、受けた注意をしっかり受け止めて直そうとする。
これは上達の上で欠かせない資質だ。
スポーツ指導者の誰もが口をそろえて言うのは、
一流選手の資質として欠かせないのは、素直な人間性、ということ。
さらに言えば感謝の気持ちを持つことが出来ることも非常に重要


余裕のあるグレードを登っている間にしっかり意識してムーブを整えてもらえれば、と考えているのだが、言われたことを良く守って、大分ブレのない登りをするようになった
これが彼女のフォームとして定着すると良いね

夕方からはタクミとユキちゃん。

ユキちゃんはルートクライミングが好きじゃない
しいちゃんが簡単なルートを楽しそうにたくさん登っているのを見て、
ユキちゃんにも初級のグレードをリピートするよう、もう一度勧めてみる気になった
以前にも一度勧めてみたことがあったのだが、「え~」という反応にそれ以上は言わないで来た。
でも、無理をしないですむ難しさのルートを繰り返すことは、大きな意味を持つと私は考えている。
ルートクライミングのリズムや間合い、クリップの姿勢やポイント、壁の形状による登り方の違いなど、様々な要素が自然と体に入るからだ。


今日勧めてみると、意外にも「分かりました」という答え。
5.5からを楽しそうにリピートしていた

一方クライミングに来る前友達と遊びまくった、というタクミはかなりお疲れモード
ムーブの練習で各自で課題を考えるときも全くの思考停止状態だ
彼が身につけなければいけない能力として、試行錯誤と多面的な思考、そして言葉に対する意識の3つがあると見ているのだが、
今日は悪い面が前面に出てしまった
1つのムーブを考えるときには、ホールドの向きや体勢、足置きなど、多様な要素を総合的に考えに入れながら作らなければならない。が、彼の頭の中に出来あがっているらしい1つのことだけにこだわるあまり、他の協調要素は全く彼の思考から排除されてしまうのだ
加えて1回ダメ出しをされて考えなおすにあたっては、様々な可能性を考えて試行錯誤してみる、ということが全く出来なくなってしまった
これらは学校の勉強だけでは養うことが難しい能力だ。むしろ、学校の学習の基礎となる能力、と言える。
クライミングはそうした資質を伸ばす良いチャンスなのだから、きちんと動ける状態を作ってレッスンに臨もうね。
友達と遊ぶことはそれと同等以上に大切なことはもちろんなんだけどね