FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

リードクラスインドアレッスン・10月~みぽりん~

2007-10-31 13:50:41 | クライミングレッスン報告
リードクラスは、1ヶ月につき6時間のインドアトレーニングをすることになっている。
みぽりんは月に2回、3時間ずつパンプ2号店でトレーニングしている。激しいトレーニングはもう少し体が成長してからでないと心身に悪影響が出る懸念があるので、今は基本的な動きの刷り込みにより無理のない上達を重視している。

限界グレードのリサーチや普通のレッドポイントクライミングはご家族やお友達と出来る環境なので、ここではひたすら登り込み。
今は彼女にとってストレスの少ないグレードを多数登ることによって、リードクライミングに対する精神的負担感を軽減させたい。
のびのびとスムーズに体が反応し動くようになると、「ルートは楽しい」と思えるようになる。
良いパフォーマンスは、全てそこから出発するのだ。
基本的に「楽しむ」意識が強くないと、どこかに歪みが生じてくる。彼女たちのクライミング人生は長いのだ。

みぽりんは運動神経も良く、ポテンシャルが高い。これをうまく引き出していくためには彼女自身が徹底的にクライミングを「好き」と思えるようにもって行くことが必要だと考える。

近頃、みぽりんは自分から「挑戦してみようかな」ということが多くなってきた。
今までは限界に追い込まれたときに、どう対処してよいかわからずに恐怖感が先立っていたところがあった。しかし、10月に入ってから彼女は自分の進歩を自覚し始めたようだ。

以前やって、怖さのためぼろぼろだったルート。毎回登ってもらっているが、今は落ちることがなくなった。「ホールドが持てるようになってる」そう、どこまでなら大丈夫なのか、自分ではっきりわかってくると落ち着いてクライミングできるようになるね。

怖くて嫌がっていたルート。「何も考えないで夢中になって登ってたら、いつの間にか(終了点に)ついてた」良い集中をしている時って、そうなのだ。これが味わえると、がぜん楽しくなる。

そして、初めて来たときにトライして抜けられなかったルート。これは彼女が嫌がったらもう少し待とうかと思っていたのだが、「やってみる。」とみぽりん。スムーズなムーヴで難なく登った。怖がることもなかった。

一皮脱皮し始めている。そろそろ11台がトレーニングの射程距離になってきた。


pump2キッズタイム

2007-10-23 23:40:48 | クライミングレッスン報告
近頃は女の子たちが多い。りんちゃん、はるちゃん、りょーこ、アキ、カナの3姉妹。この5人はもうすっかり常連さん。そして時々ミーちゃん。時には女の子のほうが多い日もあるくらいだ。この前の19日もそうだった。
19日は今まで登れなかった課題が登れた子が続出。ニューアルされたボルダー課題もたくさん登った。続けて来ている成果かな?女の子たちは8の字結びも大分覚えてきた。今度は男の子たちにも教えなきゃね。


スクール(10月17日)

2007-10-20 10:57:08 | クライミングレッスン報告
今日のスクールは全員集合。野球で腕を故障しているマー君以外は。

近頃、yuiとayaの女の子コンビの上達が目立つ。二人はボルダーの赤テープ全制覇を当面の目標に毎回努力しているのだ。1年前は遊んでいる時間のほうが長かったのに、今は2時間みっちり登る。体力もついてきたのだろうが、精神的にも成長しているんだな~

こういう変化を見ていると、つくづく子供たちを気長に見守る姿勢が大切だな、と感じる。

二人はあと2つの課題を残すのみとなった。


リードクラスインドアレッスン~あゆみちゃん&ユイちゃん

2007-10-20 10:45:46 | クライミングレッスン報告
9月から新しくリードクラスに入会したあゆみちゃんとユイちゃんのトレーニングをビッグロックで行っている。
先日の10月17日で5回目のレッスンとなった。

このクラスは一人一人のレベルアップを目的としたトレーニングを行っている。したがって、基本的に「クライミングがうまくなりたい」「強いクライマーになりたい」と思っている人が対象だ。

リードクラスのインドアトレーニングの初日、二人に「クライミングがうまくなりたいんだよね」と確認したところ、二人そろって大きくこっくり頷いた。その直前、久々に二人の登りを見る機会を得て、あまり良い状態ではないなと感じていただけに、この二人の気持ちを知ることが出来たのは収穫だった。

2時間でルート15本。3~4本はアップでトップロープ。これは二人で組んで登ってもらう。あとは全てリードクライミングだ。あまりにつらい気持ちになると良くないので、15本登れたら記録帳にスタンプを押すことに。
初日は二人とも辛そうだった。特にユイちゃんは気分もネガティヴな感じで次の指示を出すたびに「え~っ」という表情。15本こなすだけで二人ともヘトヘト記録帳には「今日の気分」という欄があるが、ユイちゃんは泣きそうな顔のマークにチェックを入れていた。でも、二人はとりあえず2時間がんばった。今の力を出せるだけ出したと思う。それを支えたのが「うまくなりたい」気持ちだったのは、言うまでもない。

それから約1ヶ月。二人は変わり始めている特にユイちゃんの変化はめざましい。
先日の17日。二人は10C までをピークに15本をこなすことは全く問題なくなった。ムーヴも洗練され、コーディネーションも良くなってきている。傾斜のきついビッグロックのメインウォールでも安定したクライミングをすることが出来るようになってきた。

そして何より大きいのは、自信を得たこと。これがネガティヴな気持ちをポジティヴにスイッチしている。ユイちゃんの「今日の気分」の顔はニコニコマークにチェックが入るようになった。

彼女たちの可能性は無限である。それを信じて、私は指導していく。

今日も二人のレッスンがある。もう、もっと負荷を上げても大丈夫だろう。


スクール(10月10日)

2007-10-11 23:18:41 | クライミングレッスン報告
今日のスクールはカエデひとり。

近頃カエデもボルダーのテープ課題にトライするようになってきた。
以前はボルダー壁の半分から上は恐怖心が出て行くことが出来なかったのにね。

今日はスラブと垂壁の赤課題を数本登った。

テープ課題にチャレンジできるようになった来たカエデは、みんなが取り組んでいるレベル認定をやってみる気になったようだ。

ただ、ひよこに合格するためには、ビッグロックのルートをトップまで行かなければならない。
高いところが怖いカエデには試練である。
出来るかな?一生ムリかな?カエデの心は複雑だ。
なかなかチャレンジに踏み切れない。

今だ。これを乗り越えれば、カエデはひとまわり成長できる。
「やらなければ一生できないよ。」と声をかけ、カエデを促す。

ノーテンションで行けるところまで行ってほしかったけれど、今日も下でぶら下がり、「スパイダーマン遊び」に逃げてしまった。
急にはムリかな?
それでも今日は、いつものところよりひとつ上のホールドまで強制的に行かせた。
次はもう1個上に。

毎回前進する喜びを味わってほしいな