FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>チームFCC合同練習会

2014-08-19 11:44:05 | アウトドアレッスン報告
7月19日(土)
メンバー:のんちゃん(小5)、たけくん(小5)、コージン(小6)、りょーた(中1)、タクミ(中3)、コーヘイ(中3)

ユキちゃんが学校行事で、チームに入ったばかりのさとしが元々予定がありお休み

この練習会では、実技の前にちょっとした勉強コーナーを設けて子どもたちの意識を高める一助としてもらっている。
今回は「JOC」というユースの大きな大会が近いこともあり、トレーニングについての基礎知識やレスト日の過ごし方、身体の回復における睡眠と生活リズムの重要性についてまとめたプリントを渡す。

チームに入ると競技への参加も積極的に勧めているが、これは日常の生活態度への取り組みの姿勢と、考え方のレベルを上げてもらうためである
全ては日常の生活態度に結びつく。このことにいかに気付くか
この点さえ習得できれば、たとえ将来どのような職種についたとしてもしっかりやって行けるだろう
そこにこそ、子どもたちが競技に参加して行く意義がある。


みんなちゃんと内容が理解できたかな?

さて、実技は「JOC」にあわせてルート中心とする。
大会時のアップのシュミレーションとして、ボルダーエリアで軽くウォーミングアップ。
その後各自で5課題を選び、15分間でどれだけ完登できるか、の本気トライ

ルートに移ったらルートでのアップはなしで、いきなり目標ルートにチャレンジだ

みんな結構身体が動いたようで、成果の出る子が多かった

コーヘイは「ツナミ」にある13d黄緑■をレッドポイント
レッドポイントグレードを更新したね
これで大会に自信をもって臨めそうだ。
アップの仕方も今日のやり方が少し参考になったようだった

タクミも「ツナミ」の12dオレンジ↑を2回トライし、1テンにこぎつけた
少し持久力もついて来たようだね

りょーたは11bを1本レッドポイントし、11aも1本オンサイト
りょーたも大会で活躍できるようになりたいと強く想っており、努力もしている。
レベルの高い日本のユースの中で上に上がって行くのは決して甘くないが、努力が続けられれば「夢」だけで終わらないかもね

コージンも割と調子が良く、前回猛練習したショートウエーブの10dをレッドポイント
でもそこで力尽きた
登りこんでスタミナをつけて行くのが今の課題かな~

のんちゃんも絶好調
11aを3本トライし、2本レッドポイントし、1本をオンサイトした

たけくんは、気持ちに負けた
ショートウエーブの11aを3回トライしたが、怖さに負けて動けなくなり、1回も最後まで行けなかった
「自分に負けてしまった」…たけくんのコメント。
でも、それが分かっていれば、努力の方向が見えてくるよね

7月の初級アウトドア「十里木ボルダー&川遊び」 ②

2014-08-13 13:06:25 | アウトドアレッスン報告
お昼を食べて、いよいよ本格的に川遊びタイム開始

登るエリアから少し下流に行くと中洲に小さな岩島があり、その近辺が川も少し深くなっていて格好の遊び場だ
  

水中にダイブしたり、潜ってみたり、楽しみは尽きないね


この岩島の反対側にはボルダリングの課題もある。


登る派と飛び込む派の二手に分かれ、遊ぶ遊ぶ


水が苦手なタイゴ。
ひたすら登る…

登る…


はじめは飛び込みに参加しなかったミサキも…
 

タイゴとりょーたは岩島一周トラバースにチャレンジ


午後から天候が不安定、との予報なので、ゴロゴロ来る前に切り上げたいが、子どもたちの遊びはもちろん尽きることがない
川遊びも堪能したいけど、クライミングもまだしたい
少し雲行きが怪しくなって来たので、1時半ごろに川遊びを切り上げてクライミングに戻る。
…が、水の中でさんざん動いた子どもたち、かなりヨレていた
身体が重くて、なかなか思うように動けない
そんな中、川遊びタイムもひたすら登り続けていたタイゴが、午前中登れなかった5級のハイボルダーを完登
おめでとう

よし、自分もと他の子もがんばり出したところで、急に冷たい風が吹きポツポツと大粒の雨が…
急いで撤退
すぐに荷物をまとめて来た時とは別ルートで帰る。
無事「瀬音の湯」にもどり、みんなで足湯に浸かって解散した。

7月の初級アウトドア「十里木ボルダー&川遊び」 ①

2014-08-12 13:42:32 | アウトドアレッスン報告
7月27日(土)
メンバー:ミサキ(小3)、リューセイ(小5)、カツラ(小5)、タイゴ(小6)、りょーた(小6)

雨天で延期になったこの企画だが、今日はとても良いお天気

10時に「瀬音の湯」のバス停に集合し、エリアへ移動
川沿いの岩伝いにまわりこんだ入り江にエリアがあるのだが、
このところの雨で水量が多く、入り江に降りるのが結構大変だ
中学生のりょーたに先に降りてもらい、後続の荷物を受け取ったりしてもらう。

少し休んでから先ずはボルダーにトライ

アップも兼ねて、岩の上に登った後の下降路を登って降りることから。
外岩のボルダリングでは必ず確認しておくべき事柄だ


次に、7~6級くらいのクラックラインにみんなでトライ
これは全員が2~3回以内で完登
みんな良い感じだぞ
     

次は少し難しいラインに。
ハングのカンテ沿いを登るラインだ。

↓うーん…どうしようかな?


中学生になって最近登り込んで来たりょーたはさっさと完登したので、ムリはしないことを条件に右の5級くらいのハイボルダーへのトライを許可
数回で完登した

カンテラインを小学生で一番早く完登したタイゴもこのラインにトライ開始
↓カンテラインは一抜け!
  
でも、高さがあるので、ちょっとコワイ
果敢に何度もトライしたけれど、どうしても高いところにある細かい核心部分まで行くと不安になり、午前中は完登出来なかった。

他のメンバーはカンテラインを攻める
でも、ちょっとテクニカルな動きに対応しきれなかったかな
外岩は難しいね
 

さて、クライミングをがんばったら身体が暑くなっちゃった
お昼近くになって来て気温も
「川に入りたーい」というワケで…
↓わー、気持ちいい~
 
↓だんだん本格的な川遊びへ…


このまま放置するとお昼ご飯も食べずに遊びだしそうな勢いだったので、ランチタイムに。
みんな涼しい木陰を探してお昼ご飯にした


~つづく~

6月の初級アウトドア・御岳ボルダー④

2014-08-01 12:43:43 | アウトドアレッスン報告
ひとしきり遊んだので、場所を移動
今日は「マミ岩」奥の「トラバースボルダー」へ。

大雨の影響で忍者岩周辺はご覧の通り見事水没


前日東京の強化関連のイベントで激しく登り込んだコーヘイは、今日は指先の皮がなくなり血がにじんでいる。
ちょっとホールドに触ると「痛い~」と悲鳴を上げる始末なので、今日はほとんど登っておらず、もっぱらちびっ子たちのスポットだ。
忍者岩に登りたい課題のあるコーヘイだが、水没していなくてもこの指じゃトライできないね
あまりに何も出来ずに可哀想なので、「『玄関岩』の『ガバハング』をウォーターソロでどう?」と、ちょっと冗談で言ってみたら「あ、それやりたい」と思いのほか食いついて来た

ドボンしたらシューズが濡れてしまう、と裸足でトライ
結構必死の形相でハングをトラバースし、水に入ることなく無事生還
「怖かった~」と言いながらも、充実した瞬間が過ごせたようで、良かった
 

コーヘイの応援も済んで(そしてコーヘイはこれにて今日の活動は打ち止め~)、ちびっ子たちはトラバース岩にトライ

端から端まで行くと3級になるらしいこの課題だが、トラバースなので危険な要素が少なく、子どもたちも恐怖心なくトライ出来るね
落ちたらすぐ並び、みんなまたコマネズミに変身して次から次へとクルクル登る
そんな中、たけくんが一人完登
すごいすごい
怖さのないボルダー課題だと、持っている良さが発揮できるね

他の子どもたちも「たけくんに続け~」と発奮してがんばったけど、今日は時間が来てしまった
またトライしに来ようね
     

6月の初級アウトドア・御岳ボルダー③

2014-07-25 11:39:33 | アウトドアレッスン報告
「すべり台」(6級)をすんなり登った子どもたち
この「すべり台岩」の他の課題にも我先にチャレンジを開始

「すべり台」の左側の6級2本に列が出来た。
みんな「落ちたらやり直し2回まで」などと自分たちでルールを決めて、
コマネズミのようにみんなでクルクルトライする

向かって右側の課題は、あっという間にほとんどの子が完登
左側の課題は下地も石があってちょっと悪いからか、なかなか思い切って手を出せない
そんな中、女の子3人が先ず完登
「負けるもんか」とコージンとたけくんも続いて完登

楽しく、でも真剣に
お互いを刺激し合いながら、そして励まし合いながらの完登合戦は、なかなか良かったよ



気の済んだところでお昼ご飯に
木陰で思い思いにのんびりご飯を食べた。


初級では、お昼ご飯のあとに必ず「自由時間」を設けている。
外遊びの機会の少ない子どもたちに、自然と触れ、身体を多様に動かす経験をしてもらうためだ。
こちらからやることは指示しない。
子どもたちの内面からの自然発生、これが大事だと考えるからだ


今日は子どもたちは自然と水辺へ。
水量が多く流れも速いので、泳がないことだけは厳重注意し、あとは見守る。
先ずはみんな足を水につけ、歩きにくい石の上を歩く。
次に水切りをしたり、石投げをして誰がどこまで飛ばせるかや的に当てられるかを競ったりし出した。

ボール遊びをする機会が少ない子は、うまく石が投げられない。
そういう子にはコツを教えてあげる。
「水切り」のコツが分かったたけくん。3回も石が水面を跳ねた
「できた~初めてコツが分かった!」と大喜びだった



~つづく~