FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-07-31 11:40:17 | クライミングレッスン報告
7月20日(土)
メンバー:タイゴ(小5)、コージン(小5)

同学年同士のレッスン。
近頃ふえてきたとはいえ、まだまだ人口の少ないクライミングにおいては、同学年の友達は貴重である。
小学校の頃はそこそこクライミングを続けていても、中学校に上がるとガクッと減る。

学校の成績にもあまり評価してもらえないからか、部活動などにシフトしてクライミングを続けることが出来なくなるケースも多い。
親御さんの熱意も、影響力が高いように思う。
子どもはいくらクライミングをやりたくても、ご家庭との温度差が高ければ、続けることは出来ない。

本当の意味で自主練習が必要になり、ともにトレーニングを頑張る仲間が必要な時に、仲間がいない。。。

タイゴとコージンは今、とても良い関係のようだ。
レッスン後も一緒に自主練習をしたり、遊んだり
ご家庭もそれを支援してくださっている
お互いの良いところをたくさん見つけ、相手への敬意を育みながらともに成長し、クライミングへの熱意も高めて行ってほしいな

今日、タイゴはボルダーのチャレンジタイムで、苦手な前傾壁の5級を2本登った
コージンもそれに触発されて、「ボクもチャレンジしてみようかな?」
そして5級が1本登れた ボルダーのグレード更新だね

友達から良い刺激をもらっているようだね



夏休みと心の成長

2013-07-26 11:48:34 | 教育論
いよいよ夏休み
海へ、山へ
学校生活主体のライフスタイルから離れて、普段は出来ない体験をするチャンス
この時間を大切に、ワクワクする体験をたくさんして、心のエネルギーをたっぷりと蓄えてほしいですね。

ヒトの成長は、まず心の成長だと思います。
力強い、のびやかな心
勉強が出来るかどうかよりも、まずはエネルギッシュな心を育てておくのが最優先ではないでしょうか。
力強い心は、「やるべき時」にきっちりとダッシュ出来る集中力と耐久力を持っています。

ワクワクしたり、ドキドキしたり、しんみりしたり、美しい自然に圧倒されたり・・・。
感動することは、この上ない心の栄養だと思います。
小説や映画でも感動は可能ですが、ある程度自由な時間のあるこの時期にこそ、
実体験させてあげたいものですね。

頭の成長を願い、夏休みは塾に通い詰めるケースもありがちですが、
お子さんの「心の疲労度」を注意深く観察する姿勢が必要かと思われます

子どもたちには、その年齢、その成長時期にしておきたいこと、もしくはしておかなくてはならないことがたくさんあります。
目先の「成績」にとらわれず、その時期その時期で何を身につけてあげるのが良いのかを、
長いスパンで見通しながら伴走してあげたいものですね


<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-07-24 12:08:50 | クライミングレッスン報告
7月13日(土)
メンバー:ヒロキ(小5)、コージン(小5)、カツラ(小4)、ゲンちゃん(小2)

土曜のこの時間の常連さんのコージンに加え、新しくこの時間の固定メンバーになりつつあるヒロキ、フリーダムのスクール生で、たまにパンプにもレッスンに来るカツラ、そしてパンプのちびっこクラブ出身で、やはりたまにレッスンに来るゲンちゃんの4人。

ヒロキは割とセンスが良い。
コージンなどは「まだ始めたばかりなのに、スゴイな~」と大絶賛
一生懸命関わるようになれば、上手くなるだろう

もともとの能力は、確かに神様からのプレゼント。他の人より、ちょっとだけフライングする権利を許されている。
が、生まれついた素質は、それだけで最終的な能力を決定づけるものではない。
努力を学ぶこと、人格を磨くこと。
それらが伴って初めて光る珠となる。
そしてそのことを理解して実践することが、その人を前向きにし、チャレンジ精神にあふれた豊かな人格を築くことが可能なのだろう
一方、他人の能力を素直に認められるコージンのメンタルもなかなか良い
そういう人が、伸びやかに力を蓄えて行けるのだ、とも思う


実際のところ、コージンは実に楽しみながら、すくすくと成長中だ

みんな、それぞれ良いところがある 頑張れ、みんな

カツラは本当はもっとパンプのレッスンに来たいようだ。
レッスン後にみんなが次の申し込みをしているのを見ながら、「良いな~」とつぶやいている。
お家の事情は、人それぞれ。
諦めずに家で、そしてホームジムで出来ることをして準備していようね
何をすればわからなかったら、先生に相談してくださいね

ゲンちゃんはリードに入りたい。
ゲンちゃんも家の近くのジムで練習を重ね、登る力はかなり上がっている
あとは基礎的なムーブ力をもう少し磨いて、今の自分で出来る動きだけを重ねてしまうところをなおして行くことと、ルートの基礎的な技術力と認識を上げて行くと良いかな~

ヒロキはトップロープで5.7を登り、コージンは今日からリード。トップリードで5.5を登った。
カツラはトップロープで10aを完登。
ゲンちゃんは10bにチャレンジしたが、ちょっと遠くて抜けられなかった

<レッスン日誌>ちびっこクラブ@ビッグロック日吉店

2013-07-22 14:03:38 | クライミングレッスン報告
7月3日(水)
メンバー:れん君(小1)、さくちゃん(年長)

今日はただ一人のスクールメンバーであるれん君に加え、単発参加のさくちゃんがレッスンに参加した。
小学校低学年までのこのクラスは、「クライミング」という行為に慣れ親しみ、将来のベースを作るのが目的。
よほどクライミングに傾倒している子でない限り、マンツーマンのレッスンよりも仲間がいて楽しめる方が良いようだ。

二人なので、「どんじゃんけん」などのゲームも出来る
「どんじゃんけん、やりたい人」と問うと、年長さんの子どもたちに比べて大人びて見えるれん君が、目を輝かせて勢い良く手を上げた

ゲーム感覚で「登る」行為に慣れた後は、目標を設定してその達成を繰り返す時間。

クライマーとしての質は、この「目標設定」のあり方に大きく左右される。
将来、クライミングに価値を見出してその世界に入った時、競技をするにせよ、岩場での成果を出すにせよ、自分の中での目標をどう定めるか、がクライマーとしての成長を決定づけると言っても過言ではない
モチベーションのあり方が重要な役割を果たし、究極の個人スポーツであるクライミングは、個人の目標設定とそれに対する意識のあり方で練習の質に開きが出て来る。
たとえ「このルートを登りなさい」と命令されたとしても、「怖い」「いやだ」「疲れた」などの負の要素が心を占めると登りきることは難しい。「このルートを登りたい」「強くなりたい」というひたむきな熱い想いがクライマーを支えて、恐怖心と闘いながら次の手を出させるからだ。


なので小さい子どもたちにも、先生から言われたことだけをやらせるのではなく、目標を自分で決めさせ、それを達成することに喜びを持つ経験を重ねたい

今日はれん君もさくちゃんも、ボルダー、ルート両方において目標を「てっぺん」に定めた
はじめにボルダーのチャレンジから。
二人ともスラブ壁(少し寝ている壁)のトップには行けている。
隣にある垂壁(垂直に立っている壁)は、れん君は一度行けているが、さくちゃんはまだ成功していなかったように思う。
が、今日は二人ともトップまで成功

次にルート。
こちらもれん君は前回のレッスン時にもトップに行けている。
さくちゃんは今まで、「自分がてっぺんまで行ける」とは思っていなかったようだが、前回のレッスン時に少しお兄さんのれん君がトップまで行ったのを見て、少し刺激をもらったようだ
今日は自分から「てっぺんを目指す」と言って来た

気持ちで登ることの多いさくちゃん。今日は充分気合いを入れてトップまでに成功
れん君のほうは自信がついてきて、危なげなくトップまで行った
時間があったので、二人とももう一度チャレンジ
二人とも2回のトライをトップまで行き、自分の目標を繰り返し達成出来て誇らしげだった

目標設定⇒チャレンジ⇒達成⇒自己肯定感の形成
この流れの獲得は、特に低学年のうちは重要であると思うが、今日はこれが上手くいったね
今後上達して行く段階で、動きの精度を高めたり苦手なことを克服するために、地道な練習に前向きに取り組まなくてはならない時が来る。
その時こそ、この「自己肯定感」が頑張る自分を支えて行くのに役立つ。


<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-07-21 12:17:21 | クライミングレッスン報告
6月29日(土)
メンバー:ミサキ(小2)、コウちゃん(小3)、コーキ(小5)、りょーた(小6)

各自の本日の目標
ミサキ⇒①ボルダーを安全にトライ出来る。②トップロープで安全にテンションし、下りて来ることが出来る、というチェック項目のクリア。
コウちゃん⇒「ひよこ」レベル合格のために、ダイヤモンドの壁をてっぺんまで登る。
コーキ⇒ボルダーの5分タイムトライアルで7級をなるべくたくさん登る。5.9をリードで登る。
りょーた⇒初級修了に向けて、ルートを進める。

ミサキは元気が良すぎて、状況を把握する前に体が動き出してしまう 
そのこと自体はとても良いことなのだけれど、クライミングでは周囲の安全をきちんと確認してから動かないと、危険な場合が多い。
子どもたちはえてして集中力が高すぎて(笑)、登りたい場所に突進してしまう。
これは周囲にも迷惑である上に、とても危ない
子どもだから仕方がない、と見逃してはならない行為だ。
子どもたちは躾け次第で実にきちんとマナーと安全認識を身につけることが可能だ
今日のチェックでは、ボルダーではまだ周りの確認が出来ていなかった
トップロープでは、ルートのゴールとトップロープの支点とが離れているときに、急にブランとテンションすると振られて危ない
今日はまだ合格できなかったけれど、1つ1つ理解して身につけて行こうね

コウちゃんは「ダイヤモンド壁」をてっぺんまで行ければ、「ひよこ」レベルが合格なのだが。。。
どうしても途中まで行くと手がぬるぬるしたり疲れたりして、不安になってしまう
今日も3分の2ほどの高さで下りて来た。
少しずつ慣れて行けば、行けるようになるよまた次もチャレンジしようね

コーキは身が軽い。ルートでもボルダーもとても良く粘ることができる。
ただ、時間をかけすぎる、というのは将来的にはあまり良くないように思う。
グレードが上がって来ると、1つのルートを登りきるためにはリズム感が大事なのだが、じっと止まっている時間が長いとリズムが乱れるのだ。
そこで当面、リズムを持って早く登る、という課題に取り組むことに。
先ずは短いボルダー課題で。
5分間で7級を何本登れるかというゲームで練習している。
その感覚をルートを登る時にも取り入れてくれれは良い
今日は前回より1本少なくなってしまい、ガッカリしていた

りょーたは初級修了にあと少し。
ルートのリード課題を残すのみだ
研究熱心なりょーたは、テキストを見ながら家でも研究
その甲斐あって、つい先日始めたばかりのリードクライミングも、実に呑み込みが早く、
あっという間にクリップも問題なくするようになった
今日も5.9をオンサイトしまくり、短い時間で3本登った