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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

リミット

2014-10-22 | つまらん
今回は、カルト映画というかなんというか、「風変わりな映画」として評判の「リミット」です。

何が風変わりかというと、


 物語が全て棺の中だけで展開される。


ということです。



イラク?イラン?どっちだか忘れたけどそこでトラック運転手やってた主人公。突然現地の軍隊か何かに襲撃されて気絶。気付いたら箱の中。どうやら埋められている模様。ポケットまさぐるとライターが手元にある。ケータイもある。・・・これ、もしかしたら脱出できねーかな。


というストーリー。


本編はライターつけて狭い箱の中をドタバタと暴れ周り、落ち着いたらケータイをピポパポといじくり、本当にその繰り返し。まぁそれくらいしかやることないから仕方ないよな。


とにかく、ジッポーのオイルの持ちが良すぎるのに草生える。棺に入れた現地の軍隊か何かが、オイルが無いと困るだろうからとオイルを満タンに足しておいてくれたのではと思うほどに持ちがいい。
それと、ケータイの電池の持ちも異様にいい。あんなに通話に次ぐ通話の中であんだけゆっくり電池減ってくれればかなり助かるな。最近のスマホもあれくらい電池持ちを良くして欲しいもんだ。


などと言いつつ、コレ脱出ものだと思って観てたんですよね。手元に残された道具を使って知力の限りを尽くして逃げ出せ!みたいな。
キル・ビル2」では主役がこれと全く同じ状況に陥って、でも彼女はあの通り乱暴な女(ひと)だったので、拳骨ひとつで棺ぶっ壊して土掘り返してゾンビみたいに土の中からムクリと出てきました。
この映画では、そうじゃなく知力とITの力と協力者の力で脱出するのかな、と。




なので、結末は、「えーっ」って感じでした。
ギリギリネタバレではないだろう。「えーっ」って思ったと書いただけだから。



小さい劇場でやる1人芝居の舞台演目になりそうなお話でした。
しかしわざわざ映画でここまでの1人芝居やらんでもいいのでは、という印象も残ります。


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ヒーローショー

2014-10-21 | つまらん
井筒監督&ジャルジャル。

どちらもそれほど座椅子的には興味の無い人たちではありますが、この映画はいずれ機会があれば観てみたいと思っていました。



理由は、この映画の題材が東大阪集団暴行殺人事件であるから、というその1点です。
女を巡ってもめた男2人のうち、片方が仲間を連れて相手をボコる。ボコられた方がよりいっぱいの仲間を連れて仕返しとばかりにボコり返す。ボコり過ぎて殺しちゃう。バレるとヤバいから埋めちゃう。殺人実行役リーダーは死刑判決確定済。そんな事件。



友だちから「アイツをボコってくれ」って頼まれて、ただそれだけで何の面識もない奴を死ぬまでボコれるもんかね。実に不思議な事件です。



映画としては、ボコられて殺される奴の連れが福徳。積極的にボコって殺すいわゆる「殺人実行役リーダー」が後藤。ジャルジャルです。

自衛隊上がりで未だ筋トレを欠かさぬ狂犬のような男であるはずの後藤が、とにかく弱そう。腕細い。身体薄い。本当に元ラガーマンなのか。
福徳はずっとオドオドしてる。芸人ってオドオドする演技得意っぽい奴多いよな。上手いかどうかは別として。まぁオドオドはコントでも必須科目みたいなもんだからかな。



実在事件をなぞるだけの映画では無く、物語の後半ではこの事件の被害者と加害者という、交わりようが無いはずの2人(ジャルジャル)の心に若干の交わりの気配が感じられるようになるまでの過程が描かれています。



でもこれがまたあまり面白くないんだな。



ジャルジャルは嫌いじゃないけど興味も無い、という程度の認識ですので、それゆえ楽しめなかったのかな。
でも事件のシーンは全体的になかなかでした。暴力シーン、激しかったです。



そんなことよりジャルジャルは、もう少しラグビーのために働いた方がいい。もっとトップリーグなんかの宣伝をするべきだ。オードリーは今や日本におけるアメフト広告塔になってんだから、あんぐらい頑張るべきだ。


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愛してる、愛してない・・・

2014-07-15 | つまらん
フランス映画です。
フランスの映画を観るのはいつ以来だろうか。「ラマン」以来か?よく分からない。(「ラマン」って言いたかっただけ)


医者の男と恋人関係にある美術大生アンジェリク。彼には妊娠中の妻がいるけど離婚寸前。彼のこと思い浮かべるだけでウキウキしたりワクワクしたり、彼との旅行の計画に胸ときめかせたりして、実にフランスっぽい。フランスって多分こんな国だ。


 ・彼の肖像画を彼の病院に送ってあげたわっ!
 ・友だちから借りたスクーター、転んでブッ壊しちゃったっ!
 ・あれだけ計画した旅行に彼は来てくれなかった!なんでっ!


上記のようなエピソードを織り交ぜつつ、物語中盤で時間が物語開始時にまで巻き戻り、驚愕の「種明かし編」がはじまる!!!

などと言いつつ、言うほど驚愕でもなく、いわゆる「犯人はヤス」で言い表せる映画です。




以下からネタバレ入ります。ご注意下さい。


















「彼女はストーカー」 がこの映画の種明かし。

彼女は随分彼に入れ込んでいるが、彼は彼女の事を「隣の家に住んでる女の子」としか認識していない。当然恋人でも何でもない。むしろ彼は妊娠中のカミさんを溺愛してるいい奴。
ゆえに先ほど挙げたエピソードも


 ・彼の肖像画を彼の病院に送ってあげたわっ!
   →彼にしてみたら完全に身に覚え無し。ていうか突然自分の画が送られてきて怖い。しかも画の裏に愛の言葉とか書いてあって奥さん激怒。マジなんなんだよこの画。

 ・友だちから借りたスクーター、転んでブッ壊しちゃったっ!
   →転んでない。彼の奥さんを撥ね飛ばしてきた。あわれ奥さん流産。まさに鬼畜の所業。

 ・あれだけ計画した旅行に彼は来てくれなかった!なんでっ!
   →来る訳ない。てか旅行の存在を彼は知らない。「計画」は完全に彼女の脳内に存在しているだけ。


などという具合に回収されており、「種明かし編」ではアンジェリクの一方的な愛に溢れた奇行を、誰の仕業か分からぬ恐ろしい出来事として恐怖する男の姿が描かれる。




なんというか「怖い映画」を観たくて、怖いらしいと聞いた本作を予習ゼロで観てみました。んで、医者の彼がストーカーを怖がっているのは分かるのですが、観てるこっちとしてはそれほど彼の恐怖に共感を感じなかったので、ちょっと想像していた「怖い映画」とは違うかな、と。
オドレイ・トトゥが演ずるアンジェリクはストーカーな割には大変キュートなので、きっとこの映画を観た殿方の大半は俺だ!アンジェリク!結婚してくれ!という気分になったに違いない。ゆえにそんな気分では「怖い映画」にはなりにくい。


最近よく「かわいいは正義」というフレーズを聞きますが、この映画では必ずしもかわいいは正義ではなかったようで。でもたまにはそんな事があってもいいじゃないか。



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映画 レイトン教授と永遠の歌姫

2014-01-27 | つまらん
2014年初めての更新になります。
今年もよろしくお願い致しますなんだよ。

2014年一発目は久しぶりのアニメ映画です。
恐らく「ゲド戦記」以来。
久しぶりなんてもんじゃない。

たまにはアニメも観てみましょう。
映画になったレイトン教授です。


レイトン教授は1作目だけ遊んだことがあります。
あの「不思議な町」のネタばらしのところは
なかなか良かったという記憶が残ってる。

今はもうゲーム6つくらい出てるのか。
6作目とかナゾ解きがネタ切れになってないのかな。
どっかで見たことあるようなナゾばかり
だったりしないのかな。
ナゾ解きの代わりに大剣背負った
レイトン教授を操作して、
モンハンみたいなことやらされたりしないのかな。



さて映画。
まず、ゲームと同じ雰囲気の音楽がいい。
レイトン教授の大泉洋と、ルークの堀北真希も、
ゲームプレイ経験有りの身からすると
聞いててとても安心できる。

堀北真希ちゃんの「ルークを演ずる」というより、
「堀北真希が元気よく話してるだけ」って
感じのルークくんがとても好きです。


そういや「白夜行」に続いて連続で堀北真希だな。
奇遇だな。
白夜行の時にも同じこと書いたけど、
堀北真希ちゃん最近マジでヤバいよな。
人間国宝級だよな。
ミス・インターナショナルとか、
黙って彼女を送り出せば優勝確定だろ。




話がそれた。

映像は、ゲームのムービーシーンのような感じが
そのまま映画になったってノリ。


しかし、映画版になるとナゾ解きも実に味気ない。
やはり、他人がナゾを解くのをただ眺めるのは、
それほど楽しくない。


いくつかあったナゾを教授が楽々クリアし、
水樹奈々演ずるヒロインがところどころで
ボエ~、ボ~エ~、と歌い、
物語が佳境に入り、アニメ映画佳境あるあるの
ラストで巨大ロボとの戦闘が勃発。

レイトン教授なのにまさかの巨大ロボ出現。
ナゾ解きもくそもあるものか。最後は力だ。



最後にヒロインの正体明らかになるあたりで、
まぁよくできてたお話だったなと思う反面、

 「レイトン教授と簡単すぎるナゾ解き」
 「レイトン教授と巨大ロボットの奮闘」
 「レイトン教授と存在感薄かったラスボスの渡部篤郎」

という感じでもありました。



でも少し、またレイトン教授やりたくなりました。
最新作は3DSなんだよね。3DS持ってねーっつの。


作品紹介はこちら

エグザム

2013-12-04 | つまらん
・就職採用試験が舞台
・密室もの
・ラストがびっくり系

上記3点だけ認識して観てみました。
密室ものの映画は駄作か傑作か、結構二分化しやすいよな。


どうやら大変な苦労をして何かの企業の最終選考にまで残った人たちが、
何も聞かされずに白紙を渡されて「問題を解け」と言われて部屋に
閉じ込められるという話。


シチュエーション的には全然違うけど、登場人物達が徐々に状況を理解しつつ、
それに飲まれていく雰囲気は「es」を彷彿とさせる感じ。






で、試験が始まる。
白紙にきっと問題が書かれているはずだ、と照明に紙を透かしてみたり、
ものは試しだと照明を全部割ってみたり、
スプリンクラーの水をわざと出して紙に水ぶっかけてみたり、
何かの難病になってるやつが発作起こして薬を飲む飲まぬで大騒ぎしたり、
女子が椅子に縛りつけられてサービスシーン的なものが提供されたり、
最後は拳銃をバンバン撃ってみたり、こんな採用試験があるわけない。



観ている最中はそれなりに緊張感を感じられたのですが、
観終わってしばらく経ってから振り返ってみると、
まぁ「ありゃ一体何だったのか」感が収まらない。


ラストがびっくり系といっても、それほど言うほどびっくりでは
なかった。
特に白紙に隠された「質問」のタネ明かしはかなりバカにしてた。
でもキャストも含めて雰囲気はかなり良い感じだったので、
シナリオ次第でかなり面白くできたんじゃねーかと思えた1本です。




さて、本作で展開される採用試験は確かにかなり常識外れなものですが、
かのSODの採用試験ものと比べるとまだまだ常識的ですよね。
上には上がありますよね。
えぇ、我ながらひどいもんと比べましたね。


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スペイン一家監禁事件

2013-11-11 | つまらん
ヨーロッパで大きな社会問題となっている押し込み強盗をテーマに、
そのえじきとなった一家の悲劇を徹底的にあぶり出すんだそうです。


しかしすげータイトルだなコレ。

日本だと○○市一家殺人事件とか、確かにそういう呼称の実在事件あるけどさ、
「スペイン一家」って、いくらなんでも大雑把すぎないか。
スペイン観光協会みたいなところから苦情とか来なかったのだろうか。



日本でも監禁事件というと筆舌に尽くし難い悲惨な事件が過去に起きている。
ゆえにきっと過剰な期待を煽る邦題パワーに期待して、
こんなモンド映画趣味丸出しな名前をつけたのだろう。



レンタル屋のディスプレイに「ヨーロッパで社会問題な押し込み強盗の悲劇!
あまりに壮絶な暴力シーンに目を反らすな!お前らビビんなよ!?」みたいに書かれていて、
ならきっと「パニック・ルーム」と「マーターズ」を
足して2で割ってそこから色々引いたくらいの映画なのかなと思って観てみました。
そうです、モンド映画趣味丸出しによる観賞です。



ヨーロッパはコレが社会問題なんですか。
今の日本って、人がいる家にこっそり忍び込んで、盗むもの盗んだら
またこっそり去っていくという、非接触型の泥棒が流行ってるんですよね。

なのに海の向こう本場ヨーロッパでは強盗が家主と鉢合わせた途端に
挨拶がわりのグーパンチ。やはり向こうは同じ泥棒にしても持て余している
エネルギーの量がきっと違うのだろう。




観てみると、確かに強盗に押し込まれていましたが、
「パニック・ルーム」のように家主側が抵抗するワケでもなく、
だからといって「マーターズ」のように色々と被害者側が好き勝手に
蹂躙されてしまうワケでもなく、この両者を足すでも割るでもない
独特の雰囲気の映画でした。



被害者側がギャーギャーと喚き、加害者側がワーワーとパニくる、
この類の映画によくあるパターンだったのかな、、と思いつつ、
淡々と観進めたのでありました。


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パラノーマル・アクティビティ

2013-08-28 | つまらん
ホラーなのかサスペンスなのか、
あちこちで「怖い」映画として紹介されることが多い本作。
2007年の映画なんですね、案外古い。


ホームビデオで撮った臨場感溢れるリアルさで、
さながらドキュメンタリー、てかこれって実話?的な、
あの「ブレア・ウィッチ」のノリで話題になっていたらしい。


「ブレア・ウィッチ」を前に観た時は本当にカメラ酔いしたっけな、
などと思い出しながら本作を鑑賞。




観てみると、やっぱカメラ持って歩かれると若干酔う。
我々人の親も自分の子どもをビデオで撮る時にこうなっちゃうと
後で色々と痛いことになるので、手ブレ防止機能に甘えずに、
ここぞという時は、きちんと肘を固定して撮るくらいのことは
したほうが良いということが分かる。



それはそうと映画。
家に何かがいる。何かは分からないが絶対いる。
という、ポルターガイスト系。

子どもの頃はこーゆーの怖かったね。小学生の頃とか。




この映画の最大の特徴は睡眠時間中の早回しタイム。
黄金伝説とかでよく見かけるアレ。


寝てる間に何かが起こっている、だったら寝てる間を
ビデオに撮ろう!ということで、そこで映っていた映像とは、、。
ということだそうです。怖そうだね。


しかし観てみるとそんなに怖いもんではなかった。
ラスト15分くらいはホラーっぽくなるけど、
やっぱりそれほど怖いものではなかった。
小学生の時に観たら寝られなくなったろうなとは思う。


アメリカでコレ売れたんだよね。
アメリカ人にとってこれは怖いのかな。
「ブレア・ウィッチ」といいコレといい、
この類が売れるあたりアメリカ人って結構素直なんだろうな。



我らが濱口先輩によると、黄金伝説ではいかに早回しタイムを
作るかのテクニックが重要だそうで、数時間の努力を数秒の
面白さに自分から進んで変えていくその男気に感銘したりします。


作品紹介はこちら

モールス

2013-07-28 | つまらん
映画を観たい気分だったので、
予習ゼロで本作を鑑賞。



連続猟奇殺人と少年少女の初々しい恋が描かれるらしいよ。



強烈な酸を浴びて顔面潰れた男が病院に運び込まれた。
彼はどうやら猟奇殺人についての何かを知っているらしい。

しかしその男は遺言を残して病院の窓から身を投げる。
書かれた遺言は「すまない。」

さて、その2週間前。




という、よくあるタイプの展開。




前半1時間は、ハッキリ言って何が何だかわからない。
何となく殺人事件が起きてることと、
主役の男の子とその男の子の家の隣に引っ越してきたミステリアスな女の子が
何となく仲良くなっていく様が描かれている。

そしてメリケンにとってもイジメは深刻な問題なのが伺える。



後半、女の子の正体が明らかになったあたりから
ようやく物語が動き始める。遅い。


そして女の子の正体が分かったあたりでがっくり。


ドリームキャッチャーミストで感じたがっくりと同じがっくり。


さすがあのスティーヴン・キングが、
「2010年のお気に入り映画ナンバーワン」に選んだだけのことはある。



つまり座椅子はこういう「日常に割り込んでくる非現実」が苦手だということに気がついた。

どうせ非現実やるならスターウォーズや指輪物語くらいに非現実をやり通せと。
でもこの上ないくらい非現実をやり通したハリー・ポッターはそれほど好きじゃないというね。
面倒くさいね。



「モールス」という邦題はどうなんだろうな。
原題は"Let me in"。「中に入れて。」って感じ。なのか?

この映画の基になってるスウェーデン映画の邦題は「ぼくのエリ 200歳の少女」。

ならこの映画の邦題は「200歳の少女」、で良かったんじゃねーのかなー。



主演の男の子、コディ・スミット=マクフィー。
デビューしたての頃のマツジュンのような雰囲気です。良いです。


今後なんとか上手く歳をとって欲しいなと思います。
カルキン坊ややハリーなラドクリフみたいにならないで欲しいと思うばかりです。


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告白

2011-11-20 | つまらん
これはまだ去年の映画だったんだな。これがTVで宣伝されてたのは随分昔のような気もするが。2011年は世の中色々な事がありすぎて時間の経過の感覚がヘンだ。


中学の担任の先生の娘が殺されて、その犯人が先生が担任していたクラスの生徒のうちの誰からしい。というような話らしい。という認識で観てみた。犯人探しものなのか?





さて観始めてみて15分経ったかどうか、あっさりと娘を殺した犯人が判明。なるほど、この映画は犯人探しものではない。


じゃあ何なのか?「一体何なんだこの映画」と思いつつ観進める。





しかし中島哲也監督、思い返すと「下妻物語」の監督か。この監督はとにかく映像に凝るんだな。この「告白」はまだそれを抑えた方らしいが、それにしたってヘンに凝っている。ハッキリ言うと見るのが面倒くさいカットが異様に多い。




物語は子供殺された親の復讐もので、やってることはさながら野島伸司のドラマ「人間・失格」のノリである。あのドラマと比べると、復讐する側の親がものすごく冷徹なのか一番の違いか。

まぁこんな内容なので、観てて愉快なワケもなく、なんだか辛気臭い物語を面倒くさい映像に載せて流れていく時間を淡々と過ごした感でありました。





そういえば殺される娘役の子は芦田愛菜ちゃん。言わばブレイク前の愛菜ちゃんですな。この時点ではまだちっこい。現在のマルモリ踊ってる愛菜ちゃんと全く違う。やはり子供って1年でエラくデカくなるんだな。


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インシテミル 7日間のデス・ゲーム

2011-10-22 | つまらん
思い返すと「カイジ」が金ロで放映されたのは、この映画の宣伝の一環だったんだな。結局この映画も、金ロで観ることになりました。


密室系のサスペンスらしいというくらいの認識で観てみたのですが、なるほどこれはカイジとライアーゲームを足して2で割ったような、不条理シチュエーションなサスペンスだ。


ていうか、なぜこの映画の主演に藤原竜也を使ったのだろうかという疑問が先に立つ。これじゃカイジと変わらないじゃない。「インシテミル」はカイジの外伝のようなものなのかと思えてしまうほど。藤原竜也の演技の幅の限界なのかも知れぬ。



綾瀬はるかがらみの大オチは、大オチってゆーか開始5分で予想したものそのものだったのだが、アレは大オチというより期待オチということで良いのだろうか。そうとしか思えなかったからそういうことにしておく。


そもそも最初にインディアン人形が出てきたところで、「なるほど、これはクリスティのオマージュなのか。途中で殺されたはずの誰かが実は真犯人なんだね」と思っていたのだが、実際そうでもなく、インディアン人形については「このゲームはクリスティの模倣、犯人は殺人ゲームを楽しんでいるだけ。」と一言解説が入るだけ。オマージュすんなら徹底的にやれっつの。


なんともビミョーな感想抱きながらのまま終わってしまった感はある。てか確かこれってホリプロの何周年かの記念映画だったよな。それなら何でイジリーを出さなかったんだろう。最初に殺されるあのアリキリ石井の役なんか、イジリーがやった方が良かったんじゃないのか。


ちなみにこの金ロでは省略されてしまったこの映画の主題歌「シンジテミル」を歌ってるのはMay'n。さすが歌シェリル、歌うまい。


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ファイト・クラブ

2011-10-16 | つまらん
話題になった映画なのだが、一体どんな映画なのかはよく知らなかった。
恐らくエネルギー持て余した若者たちが欲求不満の捌け口として殴り合いしながら友情深めていくような、猿渡哲也が描くマンガのような映画なんじゃねーのかくらいに思っていた。


しかし「ガチンコ!ファイトクラブ」は毎週のように見ていた。実に偉大なくだらなくも面白いやらせ番組だった。網野くんいたじゃない、網野くん。彼、今やなんかよく分からない会社の社長だぜ。世の中わからん。てかちゃんと今でもTOKIOの皆さんや竹原さんに年賀状とか送っているのだろーか。お世話になった方々にはしっかり礼儀尽くさないとな。



さて映画。観てみるとどちらかというとこれはサスペンスだ。想像していたヴァン・ダムやセガールが出るようなアクション映画ってワケではなかった。どちらかというと自分探し的なヒューマンドラマの色もありながら、ファイトクラブという組織の正体を巡るサスペンスな色を強めていく。で、サスペンスなので終盤に大オチがあるのだが、、、、




これはどうなんだろう。

この大オチはペテンじゃないのか?物語として破綻してないか?




例えば「シックスセンス」なんかは、あの大オチがペテンではないことがちゃんと立証できていたように思う。

のだが、コレはちょっと説明つかないシーンが多すぎないか。


何かこれに似てるストーリーのものってなかったっけ、って今ざーっと記憶の引き出しひっくり返してみたら、思い浮かんだ。




ドラクエ6。




アレも、現実の自分と、自分が夢見る自分の話だったもんな。でもドラクエ6はペテンではないぞ、アレはファンタジーとして実に物語が成立してたぞ。勢いで言うと座椅子はミレーユかバーバラかと言われたら、俄然バーバラ派でした。バーバラってあんな天真爛漫キャラなのに、実際のところクロノトリガーのロボにも似た悲哀抱えてて、すげー良かったよね。




話がそれた。



とりあえずブラピの圧倒的な男性美にうっとりしたい女子の皆さんには完全にオススメできる。「トロイ」の時よりも男性美的にはキてる。でも闇に包まれかけた世界が救われた末に訪れる、涙なしでは語れぬバーバラが辿る結末のが気になる人は、ドラクエ6やった方がいいかも知れない。


作品紹介はこちら

プラダを着た悪魔

2011-10-13 | つまらん
コレ、公開時にはものすごくTVCMやってた記憶がある。色々な番組でやたら紹介されてたな。

大体このタイトル、実に「邦題で女子の興味引こうze!」的な感じである。

例えば、昭和の話で恐縮だけどマイケル・J・フォックスの「摩天楼はバラ色に」って、アレ内容も面白いし、タイトルだけでストーリーの雰囲気伝わるなかなかの佳作な映画だけど、実際のところ原題は"THE SECRET OF MY SUCCESS" ってことで実に味気ない。これぞ邦題パワー、っていう良い例である。


どうせこれもそんな邦題パワーだろう。さて、原題は、、


  THE DEVIL WEARS PRADA




恐ろしくそのまんま(´・ω・`)
まさかの「コレラの時代の愛」以来の中学生的直訳だったという。




さて映画。業界特定型の誇張描写コメディです。実に苦手なタイプの映画です。日本の各種業界もののドラマのような雰囲気です。誇張っぷりがコメディめいているつもりなのかも知れないが、観てて気恥ずかしい気分になる。


ホント日本の視聴率が低いドラマのノリだな・・・、と思って観ていると、次第にメリル・ストリープとアン・ハサウェイが岩下志麻と綾瀬はるかにしか見えなくなってくるから先入観というのは不思議だ。てかこの映画、この2人で邦画リメイクするといいよ、多分大差ないものができあがるハズだから。




まぁこのメリル・ストリープ演じるボス、実にはた迷惑なボスだ。偉ぶる前にちょっと松下幸之助が残した金言を勉強した方がいいよ。「鳴かぬなら それもまた良し ホトトギス」だろ、分かるか?


ちなみに松下翁の残した金言で座椅子が好きなのは

 「百人までは命令で動くかもしれないが、千人になれば頼みます、一万人にもなれば、拝まなければ人は動かない。」
 「私は部下に大いに働いてもらうコツの一つは、部下が働こうとするのを、邪魔しないようにするということだと思います。」

の2つです。本当にいいこと言うよな松下翁。完全に座椅子的にはドラッカー<<<<<<<超えられない壁<<<<<<<松下翁 です。ニッポン大勝利です。





話がそれた。とにかくコレは「働く女性は美しい」って感想を持ってもらいたい映画のようにも思えたが、コレ観て「働く女性は美しい」系の感想を抱ける人って、まともに働いたことない人か、ものすごく優秀に仕事している人か、本当に素直な人か、どれかなのかなと思った。



しかしマイケル・J・フォックスをもう1度映画で観られる日は来るのだろうか。何とかパーキンソン病に打ち勝った元気な姿を世界に見せて欲しいものである。


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悪夢探偵

2011-08-21 | つまらん
松田龍平の探偵もの映画ということで、要はオヤジリスペクトな企画なのかと思い予習ゼロで観てみた。翔太もドラマで探偵ものやってたしな。やはり偉大な親を持つと、子は何かしらでその縛りを受けてしまうのだろうとか思いつつ。


チャンネルNECOで観たのですが、まず画面に表れた文字、それは




真夏のホラー特集」。





あれ、ホラーなの?探偵ものじゃないの?てかまたホラー?いくら夏だからってホラーばっか観すぎだろうこの夏の俺。このままではアダ名がホラーマンになってしまう。怖いですねホラーですねホラホラ~!そうそう、ホラーマンって肝付兼太御大が演じているだけに、そろそろ世代交代になってしまうのだろうかと不安だ。健康第一生涯現役で頑張って欲しいものです。


とかなんとか話それつつ、困惑しつつで映画スタート。早速また腸とか飛び出るシーンがある。血とかピューピュー飛んでる。でも「ソウ5」からの「ホステル」、そして「グロテスク」を経てしまった俺としては、もはや何とも思うものでもない。どうやら、この夏で座椅子は完全にグロ耐性がついてしまったようである。それでも座椅子が好きなジュエルペットはサフィーだから。サンリオさん、俺、大丈夫だから。



自殺願望者の夢に介在し、自傷行為を促す能力を持つ犯人と、他人の夢に介在し、悪夢から人を救う能力を持つ探偵との戦いが、事件を調査する女刑事からの視点で描かれる、てな具合の映画です。

女刑事を演じるのはhitomi。やはり美人だ。てか歌うたってる時より美人に見える。なんだか満足。



龍平はさすがに雰囲気ある。やっぱこーゆー影がある役やるとすげーな。演技的には影の龍平、光の翔太ってとこだろうか。仕事的には映画の龍平、ドラマの翔太って感じでもあるが。しかし思い返すと「NANA」は、龍平のキャリア上不要な作品だったんじゃねーのかと思わずにいられない。



それにしても夢と現実が錯綜する映像に目新しさを感じなくもなかったが、夢のシーンでは悪夢を見ている人のパニック感を出すためか画面がとにかくブレまくるので、なんだか演出の度を越えてやや不快感を覚えました。物語としても、それほど感銘受ける感じでもなく、「よくある邦画」って感じでぼーっと眺めてしまった感じです。でも龍平の演技と、hitomiの美貌は十分満喫しました。



しかしコレ、続編あるんだね。どうすっかなー、観るかなー、迷うなー。


作品紹介はこちら

グロテスク

2011-07-24 | つまらん
和製ホラーを観るのは久しぶりだ。恐らく人間椅子以来。


コレ、イギリスで上映禁止になったとか何とか、和製ホステルなんて言われたりしてて若干の話題になっていたことが記憶に残っている。


こんなタイトルだ、まさに名が体を表しててグロ耐性試される映画なのだろう。グロ映画を観るってのは、例えればサウナに入るようなもんだ。何かを試されてるんだよ、そして乗り越えた時の達成感を味わうもんなんだ。だってホラ、サウナ10分耐えた後の水風呂は極楽じゃない。





さて映画、眺めてみると、なるほどこれはひどい。グロテスクってゆーかスプラッタ。こんな映画も娯楽と言えるのだろうか。マジキチです。なんかそのマジキチっぷりが中途半端に現実であり得る感が気味悪い、実にひどい誰得ムービーでした。

てか、ソウ2ソウ5でもそうだったが、なんでこーゆーサイコキラー的な奴は、自由に使える広い部屋だの、廃墟だのを持っているんだろう。やっぱこーゆー場所にも固定資産税とかかかってるんだろうか。大体固定資産税って高いよな、固定資産買った時点ですげーたくさん消費税払ってるんだからもういいじゃない、なんでそこに税金かけんの、こっそりタバコ1箱1,000円にしちゃえばいいじゃない。



話がそれた。


とにかくコレ、R-18どころかR-20なので、とてもじゃないがグロ耐性ない人には観せられない。観たいんだけどグロ耐性に自信ないって人は事前にある程度どんな映画か予習しておくことをオススメします。何を隠そう座椅子は激しく予習してから観ました。おかげで「あー、それかそれか」みたいな感じで、落ち着いて観られました。予習って、大事だね。



さて、観終えたのでPerfumeのライブDVDでも見てお口直ししよう。だから言っただろ、サウナに耐えた後の水風呂は極楽だって。あーーーー、3人ともカワイイっ!


作品紹介はこちら

インベーション

2011-03-08 | つまらん
CSの番組表に記載の内容を転記します。

「宇宙からやって来た生命体に町の人々が体を乗っ取られる・・・。ジャック・フィニーの古典SF小説「盗まれた街」の4度目の映画化。」


きっとドリームキャッチャーの時と同じようなエイリアンに対する「またおまえかwwwww」的な脱力的な雰囲気を押し付けられるシチュエーションホラーなのだろうと思い、でもキッドマンさん主演なので思わず観てしまうこの短絡的な私の脳どうよ。


さて観てみると、エイリアンではなくてなんだアレ、微生物?隕石に混じっていた生きてる微生物が発端で、人が片っ端から人格を乗っ取られてしまうということらしい。で、感染して、眠ってしまうと微生物が乗っ取り活動を開始してしまうので、感染しちゃったら最後、寝ちゃいけないというあんまり観たことないような緊張感の元で話が進みます。


そういえばまさに先日、どっかに落っこちた隕石に微生物の化石の跡が見られたとかで、NASAか何かが発表をしていたが、これはもういるね、地球外生物。地球だけがたまたま生物発生して文明栄えて政権交代して事業仕分けして「もう事業仕分け意味ねーし」とか内輪から言われて政権崩壊寸前、とかやってるはずがない。きっとよその星でも似たようなことやってると思うよ。



何の話だっけ、そうだ、で、映画そのものはどうだったかと言うと、微生物に乗っ取られてしまった人間達が、まだ乗っ取られていない真人間を追っかけまわすという、追っかける方がゾンビとかでないだけ絵的にシュールなバイオハザードって感じで、サスペンスでもホラーでもなく、何と言われたら「なんだろ、SF?」って感じで、ジャンルすらよくわからない中途半端加減だった。結果としておせじにも楽しめたとは言えないが、やっぱりキッドマンさんはアホみたいに美しかったのでもうそれだけで満足。オーストラリアは早くあの人を人間国宝にした方がいい。


しかしもうSF的な洋画を予習ゼロで観るのは止めた方がいいのだろうか。面白かったためしがない。


作品紹介はこちら