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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

グロテスク

2011-07-24 | つまらん
和製ホラーを観るのは久しぶりだ。恐らく人間椅子以来。


コレ、イギリスで上映禁止になったとか何とか、和製ホステルなんて言われたりしてて若干の話題になっていたことが記憶に残っている。


こんなタイトルだ、まさに名が体を表しててグロ耐性試される映画なのだろう。グロ映画を観るってのは、例えればサウナに入るようなもんだ。何かを試されてるんだよ、そして乗り越えた時の達成感を味わうもんなんだ。だってホラ、サウナ10分耐えた後の水風呂は極楽じゃない。





さて映画、眺めてみると、なるほどこれはひどい。グロテスクってゆーかスプラッタ。こんな映画も娯楽と言えるのだろうか。マジキチです。なんかそのマジキチっぷりが中途半端に現実であり得る感が気味悪い、実にひどい誰得ムービーでした。

てか、ソウ2ソウ5でもそうだったが、なんでこーゆーサイコキラー的な奴は、自由に使える広い部屋だの、廃墟だのを持っているんだろう。やっぱこーゆー場所にも固定資産税とかかかってるんだろうか。大体固定資産税って高いよな、固定資産買った時点ですげーたくさん消費税払ってるんだからもういいじゃない、なんでそこに税金かけんの、こっそりタバコ1箱1,000円にしちゃえばいいじゃない。



話がそれた。


とにかくコレ、R-18どころかR-20なので、とてもじゃないがグロ耐性ない人には観せられない。観たいんだけどグロ耐性に自信ないって人は事前にある程度どんな映画か予習しておくことをオススメします。何を隠そう座椅子は激しく予習してから観ました。おかげで「あー、それかそれか」みたいな感じで、落ち着いて観られました。予習って、大事だね。



さて、観終えたのでPerfumeのライブDVDでも見てお口直ししよう。だから言っただろ、サウナに耐えた後の水風呂は極楽だって。あーーーー、3人ともカワイイっ!


作品紹介はこちら

博士の異常な愛情

2011-07-17 | おもろい
アイズ ワイド シャット」の時にも書きましたが、キューブリック作品をあれこれ観てみたいなー、と考えていた中で、コレはまさにその中の筆頭。観たい観たいと思い焦がれて映画を観るってのも、いいもんですな。


まずこの映画、そのあまりに興味そそる邦題が気になる。いかにも名画だろ的な。この邦題については、wikiに詳しい。読めば分かるが当時の映画配給会社の人は、頭が良くそして本当にセンスが良かったんだなぁと思うエピソードです。


コレに関しては、核と冷戦を扱ったものらしいということと、何かハイテンションな人がまたがってる爆弾が投下されるシーンがクライマックスっぽいらしいということだけは知ってましたが、どうして人が爆弾にまたがってて、しかもそれが投下されるのか、そして何故彼はハイテンションだったのか、要するに「どうしてこうなったwwww」的な気になるポイントが多かった映画でありました。






さて観終えてみると、このドえらく深く暗いテーマに、あえてコメディとしてアプローチをかけたキューブリック監督すげー、って印象をまず抱きました。ブラックコメディ映画なのに、こうも世界に対してメッセージを訴える映画って、あるのだろーか。上映から50年近く経て未だこのような影響を世に残す、映画というメディアの底力を感じる次第でありまして。


核兵器保有国家間の対立に対し、核抑止論に基づく世界の保安というものが、いかに詭弁に過ぎないかということが、この1964年にはこうも分かりやすく示されていたのです。なのにどーして2011年の今も世界中で戦争紛争が耐えなくて、我が国日本じゃこんなことになってるんだろうな。マジで放射能どうにかしてくれ、こちとら嫁も子供もいるんだよ。ガイガーカウンターがビックカメラでフツーに売ってるのはおかしいぞ日本、ガイガーカウンター買ってポイントが10%還元って何だ、ノンキか!




話がそれた。なんでビックカメラ出てきた。とにかくすげー映画でした。すごいぞキューブリック監督。

カテゴリは悩んだ。感じたそのままに「超おもろい」なのか、キャタピラー理論で「ふつう」なのか。








悩み抜いた結果、間を取って、「おもろい」で。

キューブリック作品、もうちょっと観てみるぞ。


作品紹介はこちら

ホステル

2011-07-09 | ふつう
キューブ」「ソウ」と並び称される、新世代ホラー御三家のうちのひとつ、「ホステル」をようやく観ることができました。


「13日の金曜日」「エルム街の悪夢」「死霊のはらわた」と言った80年代ホラーは、ホラーと言うよりスプラッタであって、ただ血が現実離れした勢いでピューピュー噴き出したり、想像以上の勢いで首やら何やらが吹き飛んでいったりで、視覚に訴えかけることに主眼を置いたような、「グロい映画を創れる技術ができたので、グロい映画を創りました!皆さんこんな映像観た事ないでしょ?楽しいでしょ?楽しんで下さい!」って意図を感じるところが大きい。が、上記の新世代ホラーは、とりあえず「キューブ」や「ソウ」を観る以上シチュエーション的な恐怖を煽ってくれて、観る側を物語の中にグイグイ引き込んでくれる感が強い。きっとこの「ホステル」もそのノリなのであろう。


しかしなぜかコレ、なかなかCSでもやってくれなかったんだよね。仕方ないのでレンタルしましたよ。ネットで注文、おうちに届き、ポストへ返却。50円で貸してくれてありがとう楽天レンタル。


どうしてCSでもなかなかやらないのか、、それを考えると理由はただ一つ。





恐らく、桁外れにグロいのであろう。





ソウ5」の時に「俺はホントはジュエルペットで言ったらサフィーが好きなのに」と思いながら、漢を奮い立たせ「嫁も子供もいるんだからこんなの何でもないんだからねっ!」と深夜に一人根性一本で踏ん張って観たのを思い出す。

今回もきっとそんなことになるのであろう。文字通り「怖いもの見たさ」の一点で、恐る恐る再生ボタンをポチっとなとやったのである。





観終えた感想としては、思ったよりは全然グロくなかった。女目当てでスロバキアまで流れ着いたメリケンバックパッカーが美人局にダマされ殺されかけるが運よく逃げおおせるフツーのハリウッド映画を観るノリで見られました。やや思っていたのとは違いました。要するに座椅子はいささか物凄いものを想像しすぎたようである。

とか言っても、グロ耐性まるでない人が観たら、恐らく結構な勢いでトラウマになるだろうからマジで気をつけろ。



まぁ座椅子も、ゴーカイイエローとゴセイイエローを選べと言われたら本気で大長考するくらいなので、グロ耐性なんかあまりないのですが、何にせよこれにて「キューブ」「ソウ」「ホステル」全て観ましたので、ちょっとした達成感だけは得たのでありました。
例えて言うならば「さよならみどりちゃん」を観終えた時の感覚に似てますね。


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