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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

まほろ駅前多田便利軒

2012-07-25 | おもろい
これは小説読んでから映画観てみた系です。小説は一言で言うと「ノンキな池袋ウエストゲートパーク」って感じで、IWGPのような無理にカッコつけようとしたところもなく、色々な人達ののほほんとした悩みをのほほんと解決するような、そんな雰囲気でした。


原作でも主役の一人、行天は、三浦しをんさん完全に龍平をイメージして書いてますよねって感じに溢れていたが、映画化されてみるとやっぱり当然のように龍平。これは龍平以外無い。映画「電車男」のエルメスが中谷美紀だったのと同じくらいの「この人が演じて当然」感があった。



てかコレは瑛太&龍平コンビの映画ですね。この2人はやたら共演が多いので有名。邦画界のゴールデンコンビです。



瑛太も最近すっかり雰囲気ある俳優になったよな。ダイハツのCMなんかでも瑛太が出てるってだけでやたら映画っぽい雰囲気出てたもんな。てかPSVのローンチCMも瑛太&龍平だったよな。みんゴルだったか。レトロなゴルフファッションで不敵な笑み浮かべる龍平がカッコ良かったよな。



まぁ本でも読んだこの「まほろ駅」。しっかり小説が映画になっていて、それだけでなかなか楽しめるものになってました。小説の映画化ってゆーと、どうしても余計な枝葉をくっつけてこれこそまさに蛇足、って感じになりやすいけど、コレはそーゆーのがなかった。でも物足りないものもなく面白かった。キャスト、ストーリー、演出、それぞれが良いバランスなのでしょう。



この映画では鈴木杏が水商売の女役やってる。彼女もそんなのやるようになったか。てか実は彼女結構体当たり系の演技やっちゃうタイプなんだよね。年齢が上がってきたこれからにやや期待したくなる。



「まほろ駅」は来年だったか連ドラになるんだよね。コレってホント連ドラ前提みたいな話だから、それは是非ともやるべきだと思う。最近まともに連ドラなんか久しく見てないが、コレだったら見てみたいな。


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クルーレス

2012-07-24 | ふつう
カルト映画的に高評価を勝ち得ている本作を観てみました。
たまにはこーゆーガールズムービーも観ないとね。



この映画、なぜ「カルト映画的に高評価」なのかというと、「ガールズムービーをモノローグにより進行させることを発明した映画」だかららしいんですよね。ホントなんですかね。


もしそーだとすると、例えばブリジット・ジョーンズ(コレ、感想書いてないね。なんでだろうね)なんかのモノローグ主体な女子向け映画に多大な影響を及ぼしたことになるよね。それってなかなかの功績だよね。



観てみると、まーなるほど女子向けだ。これ以上ない。カッコいいこと、オシャレなこと、それが世の全てと信じているヤンチャな女子が色々な人達と触れ合って色々な経験をすることで「もしかしたらそれが世の全てってワケでもないのかしら、それ以上に大切なことってjだjkまkmふぁmjふぁおjふじこ」みたいな映画。



タイトルである「クルーレス」。和訳すると「ダサい」。


この映画の的を射抜いたなかなかのタイトルですな。これは無理やりな邦題を付けなくて良かったんじゃねーですかね。



この映画を字幕を付けた人の趣味だろーか。おバカキャラであるはずの主役が発するセリフに「スノッブ」だの「実存主義」だの、馴染みがなかったり難しかったりする単語がちょいちょい登場するのがまた面白い。観ながら「ちょwwwそれどーゆー意味wwww」等とググったりしながら楽しめました。




それにしてもカルト映画として分類されている映画を観ると、やはり若干映画通になれた気がしてならぬのです。完全に自惚れなのです。こーゆーのを、「スノッブ」と言うのです。





おー、うまくまとまった。俺文章うまーい。










「俺文章うまーい。」で記事を締めようとするあたりが、座椅子の「クルーレス」なところです。





おー、うまくまとまった。俺文章うまーい。










「俺文章うまーい。」で記事を締めようとするあt(ry


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シャッター アイランド

2012-07-23 | ふつう
レオ様の映画観るのは久しぶり。アレ、もしかして「アビエイター」以来?オイオイ7年前かよ、3年前くらいじゃなかったか?年月流れるのハエーナ。勘弁してくれよ。


コレ、実に複数回鑑賞前提の映画で、公開当時に再三「2度でも3度でも観に来いよ!」的キャンペーンをやってたのも頷ける。




大オチそのものは、観始めて15分くらいで何となく予想してたものそのものだった。

まぁそれはそうなんだけど、思いのほか繰り返して観ると色々なギミックが組み込まれてるのに、まぁ驚く。




この映画、やっぱこーゆーノリなだけに、この広大なるネットの世界では激しくネタバレされまくってる。「シャッターアイランド ネタバレ」で検索すれば、この映画の事は大体分かる。物語から真相や謎まで全部分かる。興味が湧いたならば検索すればいいさ。てかひとまず鑑賞した後にネタバレサイトを一通り見た。組み込まれていた色々なギミックがよく分かった。ネットは広大だわ。




関係あるようなないような小咄をひとつ。



あるサスペンス小説の公募を行ったところ、投稿作の8割が、「無差別猟奇殺人が発生し、主人公がそれに巻き込まれ、パニックと恐怖の中逃げ惑う主人公。でも真実が明確になると、犯人は主人公であった。」というお話だったんですって。誰でも考えるよねそれ。やっぱ大オチが大切だと思うもんね。でもマンネリ化した大オチほどつまらないもんはないよね。サスペンスに期待オチは望まれてねーんだよ。


さてここで



サスペンスとかけて、マグロと解く、その心は



どちらも、「落ち」が、重要です。










(´・ω・`)スベッチャタヨー


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レフェリー 知られざるサッカーの舞台裏

2012-07-22 | おもろい
それにしても「GOAL!3」はつまらなかったけな・・・、と思い出しつつ、この映画を前々から観たかった事を思い出し、鑑賞。


審判視点からのドキュメンタリー。主演はよくイングランドプレミアリーグで審判やってるハワード・ウェブ。2010年W杯決勝戦もこの人が審判だった。とにかくピッチ上でスキンヘッドがよく目立つ。


コレがつまらなかったら、もうサッカーを面白い映画にしたけりゃ少林サッカーやるしかないんじゃねーのかというくらいの期待を持って観てみた映画です。





いやー、審判って、試合中あんなに他の審判とベラベラしゃべりながらジャッジしてんだな。ていうか、主審はやっぱ色々見えてないんだな。サッカーって主審にバレないように反則するテクニックを競うスポーツな側面があるから、それの上いかなきゃいけない審判は大変だな。

その上、一つオフサイドか否かの微妙な判定をしてしまったがために、一国の首相から「彼に殺意を抱いている。」とか言われちゃう始末。ホント大変な仕事だよな。てか2002年の日韓大会のとき、韓国は決勝トーナメントでかなりビミョーな判定の連発で何というかジャンパイアが味方についた状態で勝ち上がったよな。アレ、未だにヨーロッパの国々根に持ってるんだよね。もう2度と韓国にはW杯開催のチャンスは来ないと思うよ。でもそれで日本にもチャンスがなくなるようなとばっちりはやめて欲しいけどな。

中国は中国で、国際Aマッチなのにヨユーで中国人審判4人でジャッジしたりするし、西アジアに至っては「中東の笛」の現象が発生するので、もはやコメントするのもバカバカしい。

AFCはやっぱなんつーか、そーゆーところから競技の質が低いんだろうなー、と思わずにいられない。そしてJのチームがACLで8強に残るのに苦労している現状がまた悩ましい。世界的に見て「育成リーグ」の色が強まってきている今のJだと、2年続けて強豪チームでい続けるのが非常に難しくなってんだよな。



話がそれた。



とにかく、サッカーの審判ってのが背負っている緊張感やピッチレベルでの躍動が感じられる映画として、実に良かったです。「GOAL!」よりは絶対こっちのが面白いです。


日本のプロ野球でもこーゆー映画作ってくれないかな。「アンパイア 知られざるジャンパイアの舞台裏」みんな見てみたくない?




全然関係ないけど、ディミュロいたじゃない、マイケル・ディミュロ。何度もあからさまなボールをストライクと言い続けたがために大豊と星野監督に胸倉つかまれてバックネット前まで連れてかれた上、中日ナインに囲まれて恫喝まがいの猛抗議された結果「日本の野球は怖い」と言い残して帰国したディミュロ。
あの人、今もまだメジャーリーグで審判やってて、相変わらず誤審や不可解判定ばっかやってんだってな。


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ザ・コーヴ

2012-07-21 | 超つまらん
記憶に新しい方も多いことでしょう。和歌山県太地町のイルカ漁をテーマに描かれた反日映画。クソ食らえです。


まーあれだけ話題になった映画なので、見る前から「クソ食らえ」でしたが、たとえクソでも食わず嫌いはいけないことなので、ひとまず観ておくべきかなと思い鑑賞。このテの映画は、一度観ておけばどこかしらで何かしらの形で役に立つことが多いのも事実。



観進めていくと、なるほどなるほど、イルカ漁の真実に迫ろうとする輩の奮闘っぷりが迫真って感じで描かれている。


てかお前ら、やってることそれ全部我が国日本じゃさ、



(゜Д゜)違法だゴルァ!!



これでもかと描かれるイルカへの感情的な同情、太地町の方々に対する嫌悪。

とてもドキュメンタリー映画とは言いがたい一方的すぎる描写にボーゼン。



まぁ座椅子はイルカもクジラも食ったことねーけどさ、それを食文化にしてる人がいるのも事実で、それがえらく長いこと続いてきてるんだろ?でもフツーに生態系のバランス保たれてんだろ。



(゜Д゜)何がいけないのよ



大体、「イルカのような人間のことを認識してくれる愛おしい生き物は他にいないのに何故・・・」とか嘆くじゃない。



(´・ω・`)牛豚鳥・・・



つーワケで、やっぱアイツら言ってること理解できねーんだよ。
太地で捕まえられたイルカが世界中の水族館で人を楽しましてるんだろ?(映画じゃそれも「悪」だと言ってたが)、ならそれでいいじゃねーか。動物園や水族館が種の保全に果たしている役割を否定する訳じゃねーだろうな。

てかイルカは食物連鎖の頂点に近いから、水銀まみれで食うのには適さないから殺すのやめろって言ってたよなオメーラ。



(゜д゜)イルカが水銀まみれな方が問題じゃねーのか



もうホント嫌んなった。メンヘラ野郎を相手にするのはくたびれる。もうこんな映画創らないでよね!


うん、もし創るのなら、次回作は某半島での伝統料理「食犬」をテーマにした「The Dogs」でお願いしたい。
あっちのがよっぽど頭おかしいぜ。食う前に犬を半殺しにした方が「旨く」なるからって、逆さ吊りにした犬をバットで死なない程度にブン殴ってから食うんだよなあの半島。


まぁともかく歴史の中散々己のエゴのみで世界中の生物を絶滅させてきた人種が今更のたまう「種の保全」にヘドが出るようなクソ映画でした。

感想としては一言。



クソ食らえ。


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マーターズ

2012-07-20 | ふつう
びっくりするほどの予習ゼロ。何やら女子2人によるホラーっぽいものらしいとだけ認識。
女子2人ものつっても、きっと「バンディダス」とはかなり様子が違うんだろうなと思いつつ観賞。




なるほど、2部構成だねこの映画。
てかややスプラッタだねコレ。「キューブ」「ソウ」「ホステル」全て極めた今の座椅子ならばこの程度どうということないが、グロ耐性ないとダメだよこの映画。夢に出るよ。もしくは眠れなくなるよ。



前半は、幼少期に拷問を受けた女による復讐もの。

後半は、復讐の片棒持ったお人よし女が受ける拷問もの。




前半のハラハラ伴うリズムの良い復讐劇とは裏腹に、後半はやたらとリズムが悪い。そのリズムの悪さを例えるならば、昔テレ朝でやってた「大相撲ダイジェスト」よりリズムを悪くしたようなダイジェストでひたすら拷問シーンが展開される感じ。



結局のところ描かれる哲学的なテーマ、「死後の世界」について、明確な回答は示されないものの、少し考えれば結末が物語るものは大体想像はつく。


ただ、「死後の世界」知りたさのあまりに、人を半殺しにするってのはどーなんだろうね。発想として間違っちゃいないかね。「ソウ」のジグソウは様々な理由から人を「試す」ために人を殺したよね。まだジグソウのが正しい気がするね。でもジグソウ正しくないよね、人殺してるもんね。大体なんなんだよスプラッタムービーって。人が苦しむ様見て何が楽しいんだよ、バカじゃねーの?でも気づいたら座椅子も相当な数のホラーやらスプラッタ観ちゃってるよ、バカじゃねーの?



とか何とか言いながら、予習ゼロな割にはそこそこ楽しめたのかしら、などとも思ってみるのでした。


それはそうと、なんでテレ朝は大相撲ダイジェストやらなくなっちゃったんだろうな。アレ、ホント便利な番組だったのに。


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白い巨塔

2012-07-15 | 超おもろい
レジェンド的な映画を久しぶりに観てみることにします。この映画はホント現在でも語り種になってますな。どこらへんが語り種なのかを今改めて己が目で観てみようじゃないか。


病院という閉鎖された世界の中で繰り広げられる金や欺瞞に満ち溢れた権力闘争。「正義」が正しいとは限らない歪んだ世界。これが医療の世界の現実か?というセンセーショナルなストーリーは、当時ならばさぞかし衝撃的に受け止められたことでしょう。



そして何より田宮二郎。こんな1960年代半ばの日本にこんなカッコいい男がいていいのか。これ、当時にスクリーンで観たらどんなんだったんだろうな。見とれるだろうな。

田宮二郎の鬼気迫る演技に加え、脇を固めるのは田村高廣(田村正和の兄)や船越英二(船越英一郎の父)といったスター達なワケで、まだテレビが普及しきってなく、映像によるエンターテイメントの核を映画がなしてた時代のスクリーンをこんな人達が彩っていたのかと思うとなんだか胸熱。



いつだったか、唐沢寿明でリメイクされていたけれども、要するに現在にリメイクしても十二分通用する物語だっつーことだよね。山崎豊子はスゴいな。山崎豊子はリメイクにあたって田宮二郎以外の俳優が財前五郎を演じる事に最後まで難色を示していたらしいから、まさに原作者のイメージそのままというか、田宮二郎がその後の財前五郎のイメージを作ったっていうか、そんな感じだったんだろうね。
大山のぶ代の声を聞いて「ドラえもんって、こういう声だったんですね。」と述べられたというF先生みたいな感じじゃないかと想定。



田宮二郎はスキャンダルにまみれた私生活の末、猟銃で自殺を遂げている。

「華麗なる一族」の万俵鉄平役を熱望しながらそれが叶わず、最期は自身が万俵鉄平と同じ猟銃自殺という道を歩むとは、一体どういう俳優魂なのだろうか。


兎にも角にも、彼が日本映画史に残る英雄の一人であることは間違いないであろうと、この映画が現在でも未だに語り種になっている理由がよく分かったという次第です。なので、超久しぶりのカテゴリ「超おもろい」です。





しかし、ドラえもん一味の声優が丸ごと交代してから早くも10年弱になるんだよね。年月が流れるのは残酷なまでに早いよ。


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