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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

キリング・ミー・ソフトリー

2011-11-27 | ふつう
洋画を観たいなと思う気分の勢いにまかせ、予習ゼロで観賞。


ジャケ見る以上は官能ものっぽい。官能ものってのは、観たところでまず「すげー面白い」とは思わないもんなんだ。でも大抵「すげーつまんねー」って思うこともないんだ。それが俺達の脳内なんだ。これが漢なんだ。多分そうなんだ。




などと言いつつ観賞。



平凡な幸せ噛み締めつつあった主役のオンナが、ふとした刹那的な勢いに任せて「運命の恋」みたいな奴に転がり落ちていく、どちらかというと女性向けな官能ムービーであるという印象。



てか、この程度のふとしたはずみで男女が結ばれるのなら、多分今のニッポンはここまで少子化とか言ってないと思うんだよね。自由の国アメリカではこれくらいの勢いでいちいち男女が出会ってるんだろーか。今のニッポン、独身男性25-35歳の60%以上が彼女無しらしいな。どーなってんだ。なんで彼女つくんねーんだ。やればできるって絶対。生まれてきて一人きりなんてことは絶対無いんだでデレシシシ。諦めたらそこで試合終了ですよ。今こそ火事場のクソ力。ボールはトモダチ怖くない。




しかし映画、序盤の主役が「運命の恋」に転がり落ちていく勢いは実に良い、これこそ女性向け恋愛映画だ。こんくらいの勢いがこのコンテンツには求められているんだ。多分そうなんだ。


せっかくそんな流れなのに、中盤から終盤にかけて下手なサスペンスになっていくのは何なんだろう。確かにタイトルは「キリング・ミー・ソフトリー」だけど、何ていうかこう、生物的に「キリング・ミー」して欲しがってないと思うんだよね観衆は。こーゆー映画観る女子は、「死んでもいいくらい燃えちゃう恋」みたいのを求めてるんじゃねーの?違うのか?座椅子的独りよがり始まったか?でも彼氏役のジョセフ・ファインズはフツーにカッコよかったな。そういや「エリザベス」の時も彼氏役だったな。



とゆーことで、前半は「超おもろい」。後半は「超つまらん」。総じて「ふつう」。実に惜しい映画でした。


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告白

2011-11-20 | つまらん
これはまだ去年の映画だったんだな。これがTVで宣伝されてたのは随分昔のような気もするが。2011年は世の中色々な事がありすぎて時間の経過の感覚がヘンだ。


中学の担任の先生の娘が殺されて、その犯人が先生が担任していたクラスの生徒のうちの誰からしい。というような話らしい。という認識で観てみた。犯人探しものなのか?





さて観始めてみて15分経ったかどうか、あっさりと娘を殺した犯人が判明。なるほど、この映画は犯人探しものではない。


じゃあ何なのか?「一体何なんだこの映画」と思いつつ観進める。





しかし中島哲也監督、思い返すと「下妻物語」の監督か。この監督はとにかく映像に凝るんだな。この「告白」はまだそれを抑えた方らしいが、それにしたってヘンに凝っている。ハッキリ言うと見るのが面倒くさいカットが異様に多い。




物語は子供殺された親の復讐もので、やってることはさながら野島伸司のドラマ「人間・失格」のノリである。あのドラマと比べると、復讐する側の親がものすごく冷徹なのか一番の違いか。

まぁこんな内容なので、観てて愉快なワケもなく、なんだか辛気臭い物語を面倒くさい映像に載せて流れていく時間を淡々と過ごした感でありました。





そういえば殺される娘役の子は芦田愛菜ちゃん。言わばブレイク前の愛菜ちゃんですな。この時点ではまだちっこい。現在のマルモリ踊ってる愛菜ちゃんと全く違う。やはり子供って1年でエラくデカくなるんだな。


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イキガミ

2011-11-12 | おもろい
松田翔太主演であるということと、マンガ原作のなんとなくなあらすじを聞き覚えしたことがある程度の認識で観てみた。要は「あと1日で死ぬって決まったら、お前どーする?」な映画らしいということで。


映画としてはよくある題材だ。ブログ的には「死ぬまでにしたい10のこと」あたりを思い出すな。あとは有名どころで「ディープ・インパクト」や「アルマゲドン」や何やら、生き死にの狭間での人の絆とかそんな類の物語は枚挙に暇がない。



マンガ原作なだけに、これも翔太が最終的にデスノートのライトみたいなマジキチっぷりにならなきゃいいなと思うばかりな気分で観賞。てか大体翔太は何の役なんだ?






なるほど翔太は「お前あと1日で死亡確定なwwww」な通知(逝紙)を粛々と渡す係の人か。翔太が死ぬワケじゃねーのか。





つまり翔太はこの映画では狂言回しのような、MCのような、そんな役回り。

しかしうつむき加減に演じるだけで妙に雰囲気出るよな。これが血筋というものか、ライアーゲームの時のダークヒーローな役とは違う、また別の翔太の魅力を感じます。




眺めてみると、なるほどこれは感動的だ。

感動的なのだが、物語が感動的過ぎて「感動的なストーリー」の教科書に書いてあるような話だ。判で押したような感動に、若干興ざめしつつも、まぁそれはそれで素直に感動しておいた方がトクなんじゃねーかと思ってある程度感動しておく。



なんつーか、一通り観終えて最後スタッフロールで主題歌「みちしるべ」が流れるのが一番の感動ポイントかも知れない。序盤~中盤にかけての翼くんの「みちしるべ」についてのくだりは、確かに感動的だったが、最後もう1回同じ歌流されるとそりゃ感動する。

スタッフロール観終えたところで、直後にもう1度翼くんが「みちしるべ」歌うところ観なおすとかなりヤバい。泣ける。いい歌だなちくしょう、俺を泣かすなこのバカ。



山田孝之もかなり良かったが、やはりこの映画のMVPは金井勇太と塚本高史、「コマツナ」の2人で決まりだろう。



それにしても、この国家繁栄維持法?これなんで成立したんだろうな。成立前にちゃんと国民に信を問うプロセスを経たのだろうか。まさか国内でのコンセンサス無しに一足飛びに国際公約してきちゃったんじゃないだろーか。昨今の消費税10%へ増税大宣言と同じノリか。大体何だっけ、あのCO2削減25%のなんとかイニシティアティブ。あんなの実現できんのかよ。勝手な宣言すんなよ。あれからもう2年以上経っちまったぞ。引っ込みつかなくなるぞ。何でか知らないけど政権交代してからこのかた日本オワコンな要素が多すぎんぞ。どーなってんだよ日本。


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