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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

GOAL!2

2011-09-24 | ふつう
GOAL!を観たのはつい先日な気がしていたが、振り返ってみると約4年前という衝撃の事実。なるほどこうやって親父はジジイになっていくんだ。今や己の身がどうこうなどどうでもよく、子孫が育てばそれでいいという、植物ばりの境地に達している座椅子にとっては、それはそれでいいのかも知れないと思うばかりなのであります。



そんなことより映画。サンティ君、レアルに移籍しやがったな。希望としてはサンティ君にはニューカッスルに残留して、「降格はしない、チャンピオンズリーグにも出ない」というあの万年事なかれ主義なクラブを栄光に導いて欲しかった気もする。


そしてそんな想いも空しく残念ながらサンティ君レアルに移籍。そりゃ世の中金だよな。移籍交渉の場はトーキョーです。あのクラブワールドカップでレアルが所謂「銀河系軍団」として来日した時の話ですな。あの頃はやれベッカムそれベッカム様で大変だったな。あの時に、サンティ君はトーキョーに来ていたらしい。



レアルに移籍したサンティくん、前作からおなじみのイケメンスター、ガバン・ハリス(座椅子イチオシキャラ)のスーパーサブとして、残り5分で結果を出し続ける。もの凄く都合がいい。残り5分ではそんなに点は決まらないもんだ。フツー残り5分で出た選手は、評点対象外となるのがサッカーだ。



さてサンティ君、彼女との結婚を控えつつ、TV局のオンナからの誘惑という、にわかセレブにありがちなトラブルや、父違いの弟との出会い、そして家族を捨てて他の男へ走った母との再会、などという別に必要ねーんじゃねーかというエピソードを交えつつ、UEFAチャンピオンズリーグへの舞台へ挑む。


つまるところ実にご都合的にサンティ君は活躍し、レアルはヨーロッパを制した。てかなんでチャンピオンズリーグ決勝のやられ役がアーセナルなんだyp!むしろアーセナルに移籍しろよサンティ。



しかしサンティ君がレアルに移籍したのは、きっと大空翼がバルセロナに入団した事による対抗の意思表示からなんだろうなと思ってみるテスト。翼をバルセロナに入団させたおかげで、高橋先生は完全にバルサのオーナーからVIP扱いされ、レアルのオーナーは高橋先生に「どうしてツバサをレアルに入れてくれなかったんだ!」って苦情を言ったくらいだからな。


それはそうと今の日本では「銀河系軍団」と言うと、アンパンマンの声優陣だと思えてしまう今日このごろ。
だってビックリするほどのビックネームばっかが出てるんだよアンパンマン。嘘だと思ったら見てみなよアンパンマン。


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シャイニング

2011-09-10 | ふつう
再びキューブリック作品を鑑賞。

最近洋画というとキューブリックしか観ていないことに気づく。



さて、本作「シャイニング」。
シャイニングと言ったらコレだよね、ジャック・ニコルソンのこのジャケ写真。一度見たら忘れられぬインパクト。


一体何がどうなってこーなったんだニコルソン。ホラーらしいということ以外何も知らずに見るこの予習ゼロっぷりを誇る座椅子的に、これは期待大。

開始5分くらいのところ、ニコルソンは極めて理性的な紳士の役である。
なるほどここから何かの理由でトチ狂ってあのジャケ写真の様相にまで辿りつく、恐らくそーゆー映画なのだなコレは。





などと勝手な解釈のもと、映画を観てみる。





そしたらホントに色々な理由でトチ狂ってあの様相に辿りついたニコルソン。おいおいホントにそうだったのかよ。
当たるはずないだろうと思っていた予想が当たってしまったバツの悪さを感じつつ、最後まで観賞。


何とも含みを持たせた映画です。
「果たしてあのシーンは何の意味があったのか・・・?」と考えさせる観衆に解釈するためのバッファが大きいとでも言うか。


しかしさすがキューブリック、映像美がすさまじい。どんだけ作り込んでんだよ。
こんなカッコ良すぎるホテル、絶対冬場に閉鎖しない方がいいぞ。ロビーがステキなのは当たり前、部屋もステキ、部屋の風呂もステキ、バーもステキ、バーの近くの便所の中までステキ。


しかし、序盤~中盤においては、映像がのどかなのに音ばっか緊張感煽ってくる感じで、そりゃ確かにこれからおっかない事が起きるのだろうが、いささか映像と音楽のアンマッチが先立っているような感じがしてならなかった。やや観てて消耗します。


「2001年宇宙の旅」が、あの圧倒的な映像美と視覚効果、そして観衆が負う解釈のバッファの桁外れの大きさ故に神格化された映画であるとすると、この「シャイニング」もそれに通ずるものがあると言えるでしょう。そーゆー映画が好きか嫌いかは、また別の話です。


まぁ、ムズいことはさておいて、一番身近であるはずな人がトチ狂って己の命を脅かす存在と化していくというホラーとして、映像美に酔いしれながらボーっと観るのが、きっとキューブリック監督が一番喜んでくれる観方なんじゃないかなと思うのです。さぁみんな、ボーっとしようじゃないか。


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