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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

板尾創路の脱獄王

2012-05-20 | ふつう
大日本人」を観たあたりから、いずれコレも観たいなーって思っていました。なんとなく通ずるものがあるものね。


まぁタイトルからしてなんとなくどんな雰囲気かは想像できる。実在した「昭和の脱獄王」のくだりに乗っかったような痛快作なのだろーか。


ブログ的には脱獄ものといったら「ショーシャンクの空へ」に尽きるな。脱獄ものはきっといつの時代も漢(おとこ)が抱くロマンなのだろう。逃げ出して、逃げおおせたら、そりゃ気分いいものね。



観てみると、なるほどこれは確かに「昭和の脱獄王」のオマージュのような雰囲気だ。
しかし物語は、脱獄のテクニック云々から、「何故主人公は脱獄を繰り返すのか?」というところに主眼を移していく。




終盤、明らかになる主人公の目的。そして衝撃、驚愕のラスト。いやそりゃさ、あんな雰囲気でシリアスこの上なく物語進めてきてさ、映画の99%を最後の1%の「ボケ」で片付けるのは予想してないよ。観終えた観客が観終えた5~10分後くらいにクスクス笑い出すであろう可能性に賭けた板尾さんのその勇気は賞賛されるべきかと思います。



しかし板尾さん演ずる主人公、セリフがない割には何故か歌だけは歌う。あの歌も映画観終えた5~10分後にクスクス笑ってしまうポイントだろう。板尾創路という人が、セリフ無しで映画一本主役を演じられる俳優であるか否かは別として、野心的ではありましたな。


しかしこれから吉本芸人の映画監督デビューは続くのだろうか。松本、板尾は妥当なところだろう。しかしあんまり安価に芸人風情から映画監督が続出するのもチョットなんだがね。偉そうですか?どうもすみません。


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南極料理人

2012-05-18 | おもろい
今や押しも押されぬ邦画界のエース、マサ様主演の本作です。

ほのぼの系ヒューマンドラマっぽいことだけ分かった上で観賞。




観てみると、とにかく、料理がウマそう。




(´・ω・`)おなかがすくお。




深夜観賞厳禁系の映画です。



終始ずっとニコニコしながら観てられます。なるほど、これがほのぼのというものか。


やっぱあーゆー極限状況にいながらにして、やれフルコースやら超分厚いステーキやら、あんなの出てきたらさぞかしメシがウマいだろうなと思わずにいられない。そして南極ものすごく寒そう。


イヤイヤ行った南極でも、あんな愉快な仲間達と出会えたら、おのずと楽しい日々になるだろうな。
そして、あんな環境で互いに命預けながら日々を過ごしたら、きっとフツーの日常じゃ絶対得られないような絆が生まれるに違いない。
南極調査隊。すげー大変だろうが、その結果得られるものを想像すると、やや羨ましくもある。でも南極とか行くの絶対無理だろjk。家が好き。自宅最高。これがサラリーマンのジレンマって奴だ。分かるか?


とか何とか言って終始アハハウフフとニコニコしながら観られました。ホラーやらサスペンスやらに傾向しがちな座椅子的には、かなり異色な感じです。楽しかったです。


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メメント

2012-05-06 | ふつう
カルト映画として妙に評判高い本作を果敢に観賞。

10分程度しか記憶を保てない病気になってる男が妻を殺害した犯人を追いかけるという、心底無謀としか思えないシチュエーションな物語です。てかコレ、物語始める前に、警察に任せるワケにはいかなかったのだろーか。あんな体中に「記憶の欠片」としてのタトゥーを入れてまでやることなのだろうか。んー、何度考えてもやっぱ自分で復讐するのはムリがあるよ、警察に任せようよ、絶対その方がいいよ。



なんて感じの映画です。



とか言っちゃうと身も蓋もないので、この映画の特筆すべき事項など。


やっぱり、あの時系列でしょうな。まず結末から描き、そこから少し時系列を戻してワンシーン、それからまた少し時系列を戻してワンシーン。要するに、記憶を失っている主役と同じ感覚を味わえるという。


10分程度しか記憶を保てない病気になってる主役と「記憶を共有できる」っていうあの感覚は、すげー新しい。当事者でもなく、傍観者でもないあの感じ。映画というメディアを超えかねない斬新さだ。

なるほど、故に妙に評判高いのか。と納得できる感じを体感できます。



しかし、なんつーか、難しい。この主役がやろうとしてること、難易度高いよ。何度でも言うよ、やっぱムリだよ。10分しか記憶無いのに、ずいぶん前に起きた事件の犯人見つけるのはムリだって。


最後まで、なんだか「ムリだ、そりゃムリだwwwww」的な印象拭えぬまま、結末(ていうか事の発端)までを見届けました。




とりあえず、観ておくことでやや映画通を気どれそうな一作であることは確かです。座椅子のようなにわか系に向いてます。


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GOAL!3

2012-05-05 | 超つまらん
ほら見ろ、また3ヶ月くらい放置しちゃったじゃないか。

てか最近1ヶ月が本当に早いんだよ。1年が本当に早いんだよ。紅白歌合戦が月1回やってるくらいの感覚なんだよ。要するに本当に時間をムダに過ごしているんだなーって思うんだよ。


さてそんなこんなで「GOAL!」も3作目。

1作目はニューカッスル、2作目はレアルときて、3作目はワールドカップ。サンティくんって国籍メキシコのままだったんだな。イングランドじゃないのね。じゃあメキシコ代表が主役なのか?2006年ドイツワールドカップにはメキシコって出場してたよな。



とか何とか思いながら眺めていたら、まさかのサンティくん負傷でW杯絶望wwwwww





あーそーなの、この映画、サンティくん主役じゃねーんだ、、、。てかこの映画の主役らしいレアルのサンティくんのチームメイトで、イングランド代表になったお前ら2人、、。




   誰?




頭上にデカい「?」マークを浮かべながら観進めていきますが、この映画はドイツワールドカップが開催されるまで待って、そこで映像撮って、それで映画創ったらしいが、なるほど、




つまらない!




やはりこの映画はサンティくんの物語のハズじゃない。だから誰だっつのお前ら。横入りはダメだよやっぱ。ルール守れルール。

なんだか蛇足としか思えぬ物語を加えつつ、ルーニーが退場してロナウドがしてやったりのウィンクして大モメしたあげく、結局イングランドがポルトガルにPK負けするという、あの史実通りの結末。日本代表で例えるなら、南アフリカの時の駒野のシーンが小栗旬か誰か適当な俳優に置き換えられて感動的にPK外すような感じになるってことだ。観たくねーよそんなの。コレ観るんだったらドイツ大会のダイジェストDVD見た方が100倍楽しいんじゃねーかっていう映画でした。


そんな中で、イングランド国歌"God Save the Queen"のシーンは良かったですね。
しかしあんな歌ならやっぱイングランドでも国歌斉唱の時に教員が起立したとかしなかったとかでモメたりしてるんだろうか。そして市役所の職員が業務時間中に選挙運動したとかしなかったとかでモメたりしてるんだろうか。



まぁなんとも微妙な映画でした。日本で劇場公開されなかったのは、このつまらなさのためだったのではないかと感じたくなるほどに。
でもまぁ同じ無駄な時間過ごすならば、何も残らぬ時間過ごすよりは、まだ映画観て過ごした方がいいかも知れない。たとえそれが「超つまらん」であったとしても。






まとまりつかない文章を書いてしまった時は、最後を「たとえそれが~~~であったとしても」で締めくくると、多少まとまりがついているような雰囲気を出すことができますので、まとまりつかない文章でお困りの方は、是非ご利用くだしあ


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