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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

人間椅子

2010-12-25 | つまらん
乱歩の「人間椅子」だそうなので、観てみました。

PG-12(チビっ子はおとなのひとと一緒に仲良く観てね!)だし、佳子役は小沢真珠だしで、それなりに乱歩の変態的嗜好がいい感じに表現されているかも知れない。


で、観てみると・・・








なんか違う・・・・・・。







コレさ、この映画の場合、乱歩の「人間椅子」は原作ってゆーか原案とでも言うべきじゃないのか?これじゃ人が椅子の中に入っているというだけだ。コレは乱歩の「人間椅子」になってないだろ。原型留めていなさすぎ。

つかコレじゃ乱歩が描く「猟奇的な歪んだ愛」も、単なるドMじゃねーかyp!



やっぱ題材はいいんだよなー、素晴らしいんだよ。「部屋にあるたくさんの椅子のうち、ひときわ大きいあの椅子。あれって何であんな大きいんだと思う?」っていうのが提示されるあたりは、何度映画やドラマで映像化されたとしても、気持ち悪いよねー、グロいよねー、なんかいいよねー、あれー俺大丈夫かなー。

でも咀嚼されきって消化されきってるこの題材に挑む上に、現代版に翻案したいっていうなら、もうちょっと刺激欲しいんだよね、現代人は勝手なんだ。


要するに、キャタピラーのときでもそうだったけど、結局小説が一番いいってことなのかも知れない。

乱歩の短編は、10~15分くらいで本屋で立ち読めてしまうボリュームなので、満足度/時間 のバランスが素晴らしく良い。ていうかそんなに好きなら立ち読みで済ますなよと。

でもダメなんだよねー。小説の類は図書館か立ち読みで済ませてしまうんだ。ごめんなさい小説家の皆さん。


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