goo blog サービス終了のお知らせ 

シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

愛人/ラマン

2010-02-24 | ふつう
思い返してみると、この映画は当時かなりの衝撃作として世の話題をかっさらっていた。あの頃、座椅子は男子校まっただなかだったのでその刺激は強く、「とにかくラマンがすげぇ」という噂が仲間内に駆け巡ってたのを思い出します。

勇気を振り絞って映画館に行き、成人映画上映の雰囲気そのものの中でこの映画を観て、衝撃と興奮のあまりに「とにかくラマンがすげぇ」を言い過ぎたがために、しばらくの間アダ名が「ラマン」になっちゃった奴がいたっけな、なんて思い出などを蘇らせつつ、観てみました。


すげぇすげぇと言いながらも、恐らく単なる官能ムービーではないだろうと思いつつ観たのですが、観てみると映画全体に漂う「儚さ」や「諦め」のようなものが敷き詰められていながらも、それらとインドシナの喧騒とがうまい具合に混ざり合って、結果として「無色」になるような、そういう雰囲気です。ストーリーとしても「成就しない純粋と不純の狭間の愛」を描いたものとして、良質な恋愛映画と言っていいでしょう。

確かに、主役が愛人関係に陥る中盤では、映画観てるのか洋ピン眺めてるのかわからなくなる感じにはなります。当時は「年端もゆかぬうら若き乙女によくもこんな演技をさせた」的な評判もあったと記憶してるのですが、映画公開時点でジェーン・マーチは19歳、、。


( ´_ゝ`)別にいいんじゃねーのか


ある女優が美しさの絶頂にあるとき、1本の映画を通してそれが末永く未来へと残されていくというのは、映画の醍醐味のひとつだと思うのですが、ジェーン・マーチにとっては、この映画がまさしくそれにあたるのでしょう。だから当時の青少年の感想が「とにかくラマンがすげぇ」でもいいじゃないかいいじゃないか。


作品紹介はこちら

旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ

2010-02-22 | おもろい
かの有名な旭山動物園。廃園寸前のボロ動物園を入園者数日本一の動物園にのし上げた、園長&飼育員達が起こす奇跡のストーリー。

劇中の動物たちの鳴き声が気になって寝るに寝られないウチの犬(ミニチュアダックス)。「映画だから大丈夫だよ」と言って聞かせても全くわかってくれないので仕方なくひざの上に乗せ、一緒に観ました。結局最後まで犬は画面からのライオンやシロクマの唸り声にビクビクしてました。だから映画だっつの、わっかんねーかな。


旭山動物園の成功からの影響か、日本中の動物園が「行動展示」に目覚め、お陰で座椅子の住まいの近所の動物園も、色々工夫して動物を見せてくれるようになりました。座椅子Jr.(現在2さい)はもちろん動物園が大好きなので、それを連れて行く(連れられて行く)関係で2009年は恐らく4~5回行きました。どうぶつえんはたのしい。


「どうせ金なんかないんだから、夢を見るだけ見てみようよ」という西田敏行演ずる園長のセリフは、なかなかの名ゼリフ。何だって「できるかできないか」より「やりたいかやりたくないか」でものを考えた方が、いい結果が得られるもんだよね。

動物園という、一見子供向けのテーマかと思わせつつ、動物たちの健康に常に気を遣い、動物というものの魅力をどのような方法で、いかに多くの人に伝えるか、に苦難する飼育員の皆さんたちの姿を描くこの映画の内容は完全なるビジネス・サクセス・ストーリー。とかく「仕事」と「夢」とが剥離しがちなビジネスマンにこそオススメしたい映画と言えるかもしれない。


映画を観終えた今、犬は激しい寝息をたてて寝ています。ライオンに追っかけられる夢でも見てるのかな。


作品紹介はこちら

パーフェクト・ストレンジャー

2010-02-20 | ふつう
「ラスト7分11秒まで決して見破れない真実」

こーゆー謳い文句は、実際どんな映画なのかを観る側に予想させるものがあって、そのラスト7分11秒に大オチが出たところで「あぁやっぱりね」って感じになってしまうのがなんともビミョー。ハイド・アンド・シークを思い出す。こーゆーこと言わなけりゃいいのにな。何の予告もなしにこの大オチが突きつけられる方が、観る側としては満足できるのに。

ハル・ベリーの映画を観るのは恐らくキャットウーマン以来。相変わらずのセクシーさ。これでこの映画時点で40歳そこらでしょ、どーなってんだ一体。なんだこの美しさ、サイボーグか?

しかしパーフェクト・ストレンジャー、意訳だと「見知らぬ他人」ですか。ネットに潜む匿名性やらストーキングやら、平成という時代(アメリカに平成は関係ない)が抱く「負」の側面をやたら強調してる感じに若干の痛っ痒さを感じつつ「嘘を嘘と見抜けぬ人には(映画を観るのは)難しい」ってところだろうか。


作品紹介はこちら

氷の微笑

2010-02-19 | つまらん
以前1回は観た事があると思う。10年以上前だったかな。

シャロン・ストーンが足組みなおすだけの映画だったような記憶のみが残っていたので、実際のところどんな映画だったのか、もっかい見直したくなり、観賞してみました。


思いのほかシャロン・ストーンのお色気に頼ったような映画だったんだな。一応ミステリーなんだろうけど、お色気とサスペンスの融合っぷりが、我が国に伝統的に伝わっている「湯けむり殺人事件」のノリを思い起こさせる。

しかし相手がシャロン・ストーンなら、大抵の男はアイスピックで突き殺されて本望なんじゃないですかね。この映画があれほどにヒットしたのは、きっとその表れでしょう。男ってノンキだ。だが、それがいい。


作品紹介はこちら

赤い糸

2010-02-14 | 超つまらん
そもそもケータイ小説ってのが苦手です。理由は色々ありますが、行き着くところは「小説は本で読もうぜ」なのかも知れない。

とは言っても、食わず嫌いも良くないことなので、1回はケータイ小説原作の映画を観てみたいと思っていました。ケータイ小説原作の映画と言えば「恋空」かこの「赤い糸」だろう。ということで、観賞。


・・・


なるほど。



くだらねーなオイwwwwwwwwwww



なんつーか、親や友達の麻薬中毒だの親の自殺だの友達の自殺未遂&記憶喪失だの彼氏の事故死だの、そーゆー「異常」な事態を「リアリティ」みたいに青少年に認識させるのはホントやめませんかケータイ小説家のみなさん。日本の青少年の心身を病ませると同時に、知能や知性まで下げてしまいますよ。

どうやら原作はこれに加えてやれレイプだ人格障害だ、フル装備みたいですね。ケータイ小説が苦手だった座椅子の認識は、間違いじゃなかった。そんなもんケータイの向こうの子供達に読ませて悦にひたってる奴らって一体なんなんだろう。実にくだらない。

久しぶりに映画をみて「くだらねーな」と思いました。ある意味貴重な感覚です。

でも、映画に出たひと、作ったひとには罪はないよ。南沢奈央ちゃんと溝端淳平くんの長崎の夜景の中でのラブシーンは、実にさわやかかつロマンチックでした。ただ既に男としての完成度高い淳平くんが中学生ってのはチョット無理があったかもなww

てか中学高校のうちは、部活でも夢中にやって青春謳歌したほうがいいよ中学生高校生のみんな。恋愛に夢中になるのは、その後からでも遅くないからさ。


作品紹介はこちら

オネーギンの恋文

2010-02-13 | おもろい
オネーギンって何だ?と思いながら観てみました。激しく予習ゼロ。

なるほど、主役の金持ち貴族の財産を相続したボンボンがオネーギンか。オネーギンって人名だったのか。

1820年のロシア。都会暮らしに行き詰ったボンボンが、相続した田舎の土地にとりあえず住み着いて、田舎暮らしを中途半端に満喫してると、村の娘から告白られて、それがリヴ・タイラーなもんだから大変な美人なもんで、それはもうラッキーで浮かれ気分(何かクールぶってたけど、多分内心そうだと思うよ)なのだが、そこはオネーギン、ボンボンだからカッコつけて振っちゃう話。

前半についてざっと書いたが、衣装や建物や調度など、映画を構成する各要素がやたらすばらしいのが特筆。舞台がロシアな割に、イギリス映画だからみんな平然と英語なのはご愛嬌か。

物語は、ほんの行き違いからの親友との決闘、そして流浪の旅へ、と波乱万丈な田舎ライフを送ったオネーギンが、ペテルブルグで既に人妻になってしまっていたリブ・タイラーと再会してしまう後半からが本番。

あまりに遅すぎる想いを伝え合うクライマックスは、なかなかギューッとした気分にさせられました。ここでのタイラーさんの演技が、実に素晴らしかったので、思わずカテゴリ「おもろい」。よかったze!

とりあえず、あんな美人からせっかく告白られるという、千載一遇のチャンスが目の前に転がり込んできたのに、飛びつかなかったオネーギンが悪いな。後悔先に立たずとはまさにこのことだ。世の草食系男子のみなさんは、ぜひこんなことにならないように、気をつけてもらいたい(ごめん上から目線wwwww)


作品紹介はこちら

ノン子36歳(家事手伝い)

2010-02-11 | つまらん
予習ゼロで観ました。なんでR-15なんだろう、坂井真紀さん主演なのになんで。そこだけ気になるが。


観てみると・・・・・・


いやこれはR-18だろwwww


驚きました。坂井真紀、女優だな。女優魂だ。あそこまでやる必要はないような気もしたけれど、なにはともあれよくやった。

それはそうとこーゆー女性向け恋愛映画って、いかに共感得られるかが全てだと思うんですが、どーなんですかねコレ。これだけ極端な話だと、共感するひと、少数派なんじゃねーのか。主役の、人生の壁にぶち当たりまくり加減(坂井真紀はこーゆー役やるとすげーな)はともかくとして、最後の方の彼氏が逆上するあたりから、ものすごい現実感がなくなってきてやや興ざめした。なんであんな展開にしたんだろうな。

最後も後味がいいんだか悪いんだか、、。でも成就しない大人の恋ってのは、どこかしら心につかえる何かを残すものなんですかね、この映画を観終えた気分そのままのように。

そうやって考えると、この映画を観て共感するかどうかは別として、何とも言えない後味を感じる人もいるかも知れないのは理解できる。たまたま座椅子はそうではなかったということで。


作品紹介はこちら

デトロイト・メタル・シティ

2010-02-10 | 超おもろい
一流の演技、一流の音楽、一流の脚本、一流の演出、、、などを組み合わせて、めいっぱいくだらないことをやると、、、、



ものすごいいいものができる。



そーゆー映画ですねこれは。文句なしに面白かったです。座椅子もクラウザーさんと一緒にファッ○ンガム宮殿に殴りこみたい。

なんていうか、この映画を観たところで大抵のひとが「はー、くだらなくておもしろかった!」ってそれ以上でもそれ以下でもない感想を抱くと思うのですが、いちいち説教臭い人生論や教訓などを与えてくれずに「はー、くだらなくておもしろかった!」って感想「のみ」で終わる映画があってもいい。

いやー、面白かったですよー。加藤ローサかわいいよー、松山ケンイチの歌と演技は神がかってるよー。



あ、違った。クラウザーさんは悪魔だったね。


作品紹介はこちら

ワルボロ

2010-02-09 | おもろい
「ワルボロ」公式サイト内、ゲッツ板屋のインタビューより抜粋。

A.今も昔も変わらない立川の名所は?
Q.第一デパートと、フロム中武デパート

A.当時の立川は本当にこのような感じだったんですか?
Q.多分、これより酷かったと思います。


これだけで笑えてしまうのだがwwwwww


前は、フツーにこーゆー元気いっぱいなエネルギーもてあました中学生や高校生がいっぱいいたように思うのだが、20年くらい前に絶滅したように思えるな。残念な話だ。アイツら、今は何やってんだろう。サラリーマンとかやってんのかな。


更に上記インタビューから抜粋

A.板谷さんが中学生だった頃に比べて、今の中学生はどう変化していますか?
Q.お金を出せば簡単に得られるものが多くなったぶん、野性味が少なくなってきましたね。


確かにそうかも知れないが、ちょっとこの頃の不良は野性味ありすぎかもなwwwwwwwww


いわゆる「不良」のイメージ

 ・不良は案外やさしい
 ・不良は結構涙もろい
 ・不良は相当義理堅い
 ・不良の半分は友情でできている 

いいんじゃないですかねコレ。面白かったです。


作品紹介はこちら

マイ・ブルーベリー・ナイツ

2010-02-08 | つまらん
「2046」の監督さんの作品だそうで。
ノラ・ジョーンズさん、歌手なのに映画に出ちゃいました、初主演作!だそうで。

「2046」は、なんかどうも性に合わなくて、最後まで観終えることができずに寝ちゃうのを2回繰り返し、結局観るのを挫折したんだよな。

この映画も、相変わらずオシャレっぽいつもりなんだろうけど、観てて目が疲れるような凝った映像のオンパレード。イマイチ気楽に観るには向いていません。


どうやら失恋のショックを克服し、次の恋ができるようになるための自分探しの旅的なロードムービーらしいのですが、どうも退屈な感じがしてしょうがなかった。

中盤、ナタリー・ポートマンが女ギャンブラーとして出てくるあたりのくだりは、面白かった。ある意味唯一みどころだったというべきか。


結局最後は「え?もう旅はいいの?」と思ってるうちに彼氏役のジュード・ロウのもとに帰ったあげく、あれよあれよとブルーベリーパイ食ってブチューってチューしてハッピーエンドなノラちゃんおめでとーーー!って感じで終わった。

これは一体どんな映画だったんだろう。なんか消化不良だ。実にモヤモヤする。


作品紹介はこちら

ザ・コア

2010-02-07 | ふつう
怠けに怠けて、前回の更新からはや1年強。
月日の経つのは早いものでございます。

さて、ブログ復帰作として選んだのは「ザ・コア」。


何の思い入れもない。


とりあえず、行き当たりばったりで観ました。
これは観た映画についての備忘のようなブログなので、こんな感じの復帰がちょうどいいんだろうな。


さて、「ザ・コア」。

地球の外核(だったっけかな)の液体金属か何かの動きが止まっちゃったので、磁場のバランスが崩れ、太陽風にさらされて人類が滅亡するまであと1年。えらいこっちゃ!と地球を救う話です。

過酷な任務に倒れる仲間達の犠牲を踏み越えて、地球のコアの再起動という目的を苦難の末に達成する主人公。
要はアルマゲドンみたいなもんでしたね。あっちが宇宙ならこっちは地中。
地球もあそこまで奥深くまで入り込むと、宇宙に負けず劣らずの神秘の世界ですなぁ。

しかし内核と外核のバランスが崩れるだけで、地球ってのは滅ぶんだな。ホント今の地球に人間が住めるのって奇跡なんだな。救おうよ地球、守ろうよ未来、入ろうよチームマイナス6%。

ミリオンダラー・ベイビーではたくましい無敵の女子ボクサーだったヒラリー・スワンクは、ここではクールビューティーなエリートパイロット。かなり良かったです。


作品紹介はこちら