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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

ジョニーは戦場に行った

2014-06-29 | ふつう
ここ何年かで、最も観たいと思っていた映画です。

どんな映画かは重々知っていました。観る前からどんなシーンがあるかはあらかた知っていました。インターネットって便利です。
4年前に書いた「キャタピラー」の記事においてもこの映画の名前を出してますね。要するに当時からこの映画が気になって仕方なかったってことです。

しかし、なかなかテレビでやらない。レンタルにもない。ということで、なかなか観る機会がなかったのですが、今回CSでやってたので飛びつくように観てみました。




観てみると、知ってたとおりで「現状の風景はモノクロ」「ジョーの脳内映像はカラー」という明確な切り分けで、「現在よりも脳内こそが色鮮やか」という悲しい状況が際立つ。こうなると思い出こそが色鮮やかになるはずだ。

「キャタピラー」や「芋虫」では視覚だけは残されていたが、この映画ではそれすら無い。しかも研究対象として扱われてしまうが故に自由な行動すら許されない。これが実話ベースであるというのがまた何とも複雑な気分になる。


よくこの映画の感想などを読むと挙げられている"Merry Christmas"のくだりは確かに感動的。ここからがモールス信号という伝達手段を獲得するまでの流れが感動的なだけに、そこからラストに向けての絶望エンドが実に救いが無い。「世界で最も鬱な映画」と呼ばれるだけのことはある。



反戦映画ということで、戦争の愚かさや悲しさは十分に表現されていると思う。また戦争の状況は人権を驚くほど簡単に蹂躙する、ということも感じ取れる。

でもそれ以上に反戦映画という以上に、「いのち」の映画でした。陽の光を浴びただけで感じる喜び、今日が何日かが分かっただけで感じる歓喜。「いのち」というのは、どのような状況でも、常に喜びを望んでいるのだな、と。自由というのは眩しいものだな、と。そう思うのです。


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MONSTERZ

2014-06-06 | ふつう
久しぶりに更新します。
まさかの上映中映画です。上映中映画を取り扱うのはキャタピラー以来かも知れない。

色々あって予習ゼロで映画館で映画を観る企画になったんですよね。予習ゼロで映画館で映画観るなんて素敵やん。それがすげー良い映画だったら素敵やん。


「リング」の中田監督。藤原竜也と山田孝之のW主演。良さそうやん。と、この映画を選択したわけです。正直めぼしい映画が全くなかったから仕方なくコレにしたのはナイショ。


観てみると、なるほどこれって「アンブレイカブル」だ。「アンブレイカブル」のパクりオマージュだ。などと思って観ていたのですが、後になって知ってみるとこれってチョン画のリメイクだったのな。ならすなわちそのチョン画が「アンブレイカブル」のパクりなワケだ。汚いなさすがチョン画きたない。




さてキャストについて(10点満点)。

藤井美菜(4.5) ・・・ 演技はともかく相変わらずかわいい。
落合モトキ(5.5) ・・・ お前これからもっと人気出ていい。
松重豊(5.5) ・・・ 警官以外の役をやらせてあげたい。
木村多江(6.0) ・・・ 幸薄女優の面目躍如。
田口トモロヲ(7.0) ・・・ 場の空気を変える圧倒的な存在感。
石原さとみ(5.0) ・・・ あの役別に彼女じゃなくても良いような。
山田孝之(6.5) ・・・ カメレオン俳優の風格。
藤原竜也(6.0) ・・・ ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛!




不必要に音で緊張感煽るあたりは中田監督っぽかった。でも映画館がそれほど音響が良くなかったのが残念だった。

それにしてもあのホールのシーンで大衆がゾンビっぽい動きになるのは、完全に操る側(藤原くん)の趣味だと思うんだよね。「これだけの人数集まったらゾンビだろお゛お゛お゛お゛お゛お゛」と思うんだよね。だからあのシーンをアホだクソだとバカにするのは何か違うと思うんだ。


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