ここ何年かで、最も観たいと思っていた映画です。
どんな映画かは重々知っていました。観る前からどんなシーンがあるかはあらかた知っていました。インターネットって便利です。
4年前に書いた「キャタピラー」の記事においてもこの映画の名前を出してますね。要するに当時からこの映画が気になって仕方なかったってことです。
しかし、なかなかテレビでやらない。レンタルにもない。ということで、なかなか観る機会がなかったのですが、今回CSでやってたので飛びつくように観てみました。
観てみると、知ってたとおりで「現状の風景はモノクロ」「ジョーの脳内映像はカラー」という明確な切り分けで、「現在よりも脳内こそが色鮮やか」という悲しい状況が際立つ。こうなると思い出こそが色鮮やかになるはずだ。
「キャタピラー」や「芋虫」では視覚だけは残されていたが、この映画ではそれすら無い。しかも研究対象として扱われてしまうが故に自由な行動すら許されない。これが実話ベースであるというのがまた何とも複雑な気分になる。
よくこの映画の感想などを読むと挙げられている"Merry Christmas"のくだりは確かに感動的。ここからがモールス信号という伝達手段を獲得するまでの流れが感動的なだけに、そこからラストに向けての絶望エンドが実に救いが無い。「世界で最も鬱な映画」と呼ばれるだけのことはある。
反戦映画ということで、戦争の愚かさや悲しさは十分に表現されていると思う。また戦争の状況は人権を驚くほど簡単に蹂躙する、ということも感じ取れる。
でもそれ以上に反戦映画という以上に、「いのち」の映画でした。陽の光を浴びただけで感じる喜び、今日が何日かが分かっただけで感じる歓喜。「いのち」というのは、どのような状況でも、常に喜びを望んでいるのだな、と。自由というのは眩しいものだな、と。そう思うのです。
作品紹介はこちら
どんな映画かは重々知っていました。観る前からどんなシーンがあるかはあらかた知っていました。インターネットって便利です。
4年前に書いた「キャタピラー」の記事においてもこの映画の名前を出してますね。要するに当時からこの映画が気になって仕方なかったってことです。
しかし、なかなかテレビでやらない。レンタルにもない。ということで、なかなか観る機会がなかったのですが、今回CSでやってたので飛びつくように観てみました。
観てみると、知ってたとおりで「現状の風景はモノクロ」「ジョーの脳内映像はカラー」という明確な切り分けで、「現在よりも脳内こそが色鮮やか」という悲しい状況が際立つ。こうなると思い出こそが色鮮やかになるはずだ。
「キャタピラー」や「芋虫」では視覚だけは残されていたが、この映画ではそれすら無い。しかも研究対象として扱われてしまうが故に自由な行動すら許されない。これが実話ベースであるというのがまた何とも複雑な気分になる。
よくこの映画の感想などを読むと挙げられている"Merry Christmas"のくだりは確かに感動的。ここからがモールス信号という伝達手段を獲得するまでの流れが感動的なだけに、そこからラストに向けての絶望エンドが実に救いが無い。「世界で最も鬱な映画」と呼ばれるだけのことはある。
反戦映画ということで、戦争の愚かさや悲しさは十分に表現されていると思う。また戦争の状況は人権を驚くほど簡単に蹂躙する、ということも感じ取れる。
でもそれ以上に反戦映画という以上に、「いのち」の映画でした。陽の光を浴びただけで感じる喜び、今日が何日かが分かっただけで感じる歓喜。「いのち」というのは、どのような状況でも、常に喜びを望んでいるのだな、と。自由というのは眩しいものだな、と。そう思うのです。
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