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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

地雷を踏んだらサヨウナラ

2011-01-27 | 超おもろい
どうやらこの映画で、シネマ座椅子も150本目となりました。まぁ色々観てきたもんだ。思い出深いのもあれば、全く記憶にないのまで色々ある。これからものんびりと色々観ていきましょう。


ということで、節目の150本目はこの「地雷を踏んだらサヨウナラ」。予習ゼロで観ました。浅野映画だということを知らずに観たほどの予習ゼロ。

クメール・ルージュ(ポル・ポト派って言った方が馴染みがあるよな)による内戦でモメにモメてるカンボジアの惨状をカメラに収めるべく、戦場を駆け抜けたカメラマンを追った、実話ベースの映画ということです。


戦場カメラマンというと、渡部陽一氏のおかげですっかり無駄にお馴染みの職業になってしまった感がある。あの人、若い頃に戦場みたいなところに巻き込まれて、殺されかけるような経験しておきながら、それをいくら話しても誰にも通じやしないから、「話すよりも写真見せた方がよっぽど通じるぞ」ってことであの職業になったらしいが、きっとあの口調なだけに切羽詰った話題でも皆穏やかな気分で話聞いちゃったんだろうな。


それはそうと映画。これは面白かったなー。戦争描写もそうなんだけど、それに巻き込まれる民間の人々、戦争の写真を買い取るメディア、カメラマン同士の友情や衝突、まぁ色々なことが密度ぎっしりかつ丁寧って感じで、観てて飽きるどころかすげー引き込まれた。家でボケーっと観るよりかは、劇場でちゃんと観たかったって感じの映画でした。

まぁただでさえ戦争映画な上に、この浅野忠信演じる主役のカメラマン、一ノ瀬泰造さんは撮影の目的地であるポル・ポト派の「聖域」、アンコール・ワットに辿り着くも捕縛され、処刑されるという運命を辿るため、どうも明るい材料もなく、観終えてなんだかしんみりしちゃいます。

でもたまには映画観てしんみりしてもいいんじゃねーですかね。おもしろかったです。


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ローレライ

2011-01-22 | つまらん
福井晴敏の「終戦のローレライ」は、ちょっと前に小説を全部読んで、それなりに大作だなと思いつつも、読み終えるとこれ以上ないくらいに単なる「逆シャア」だったのにボーゼンとしつつ、同じ福井作品読むとしたらこれだったら「ユニコーン」や「ターンA」あたりの、完全なるガンダム作品のが全然いいなと思ったのを鮮烈に覚えている。「ターンA」の時の「黒歴史」の描き方は神秘的ですらあったし、「ユニコーン」での「ラプラスの箱」の概念は本当に見事だったと思うよ。


これ、原作読んでる最中からいずれ映画も観ようと思っていて、パウラ役が香椎由宇だというのを事前に知って愕然としつつ、だったらフリッツ役はオダギリジョーだろ、ここでわざわざ夫婦で兄弟役を演じるしかないだろ、と思っていたら、映画ではフリッツは既にあぼんした前提で話が展開されるということを知りまた愕然とし、そんな前知識を持って観てみました。



【あらすじ】
  アクシズ(原爆)を地球(東京)に落とし、人類(日本人)の粛正を謀るシャア(朝倉)大佐役は、池田秀一(堤真一)である。




それはそうと役所広司がやった絹見艦長は、文句なしにブライトさんだが、どのブライトさんかと言うと、一瞬生きる志を失い気味だった「Z」序盤のブライトさんっぽい。ていうかこのブライトさん、原作では最終決戦で披露するローレライを使いこなした神がかりの操艦を初戦でいきなり体得するイージーモード。映画は2時間しかないから仕方ないね。


折笠役は妻夫木くんか、適役だな。折笠とパウラからは、原作読む以上「08小隊」のシローとアイナしか思い浮かばなかったが、映画でもやっぱりそうだった。シローとアイナだった。アムロとララァ、カミーユとフォウってほど優秀じゃないんだコイツら、特に男の方が。


映画そのものは、あの長い原作をまぁよく娯楽映画の枠に収めたなーって感じでした。うん、よく収まってました。しかし、そもそもこんなガンヲタが勇み足であのガンダムの世界観を第二次大戦にそのまま置き換えてみましたがどーーーすかっ!!?って勢いで書いたような物語がよく映画化されたなという印象のが強い。よくやったよフジテレビ。



はー。早くアニマックスあたりでユニコーンを放送してくれればいいのに。


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EUREKA ユリイカ

2011-01-19 | つまらん
なんか海外で賞をもらったとかなんとかで、芸術性の高い佳作だとは聞いていた。どんな話かは知らなかった。役所広司主演のはずが、当時15歳くらいだった宮崎あおいちゃんの方が注目集めてたのは知ってた。そんな感じで観てみた。


上映時間を観ただけで、嫌な予感はしていたのだが、これは長い。長すぎる。217分。3時間半強。これはもうおもろいつまらんのカテゴリじゃない。カテゴリ「長い」だ。大体連ドラ1話が実質42分くらいと考えて、なんだ、5話分くらいになるのか?強烈だな、これ劇場で観た人達は、途中でトイレとかどうしたんだろう。きっと諦めて途中で平然と中座したんだろうな。中には一旦外に出てタバコでも吸って一服してた人もいたかも知れない。


長いんだが、なんで長いかというと別に物語がギュウギュウに押し詰められているからというワケではなく、ただ1カット1カットが長いのに尽きる。良く言えば「間」なんだろうが、それが積み重なって3時間半になっちゃダメだろう。スリムクラブだってあれだけ「間」を使いながらもきちんとM-1の制限時間内に収めていたじゃないか。


このセピア的なモノクロ映像も、最初5分くらいは新鮮に感じるが、途中から観にくさの方が先に立ってくる。ラスト2分くらいでセピアからフルカラーに変える「劇的な演出」のためにそれを3時間半観せ続けられるのは、いくらなんでも視聴者に優しくなさすぎる。


それと、ただでさえ方言な上に、録音が悪いのだろうか。セリフがとにかく聞き取りにくい。字幕付けてくれよと思うくらい。



「バスジャック事件による心の傷から立ち直る人達の葛藤と再生」と一言で言えてしまう案外希薄なストーリー。「間」ばっかでセリフが少ない上に、そのセリフが聞き取りにくい。無駄に凝ったセピア的モノクロで目が疲れる。とにかく果てしなく長い。そして観終えた後に、感じるものは「はーー、、やっと終わった、、、。」。これは辛い、実にドMの方向けの映画です。


なかなか観てくたびれる映画でした。これが「芸術」だとするのならば、そんなもん分からなくてもいい。


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タイタンズを忘れない

2011-01-13 | おもろい
アメフトものです。しかし今年のNFLはどこがスーパーボウル制すかマジで予想できないね。コルツがワイルドカードプレーオフで早々と負けてしまってガッカリさん。


この映画は高校のアメフト部が舞台。高校のアメフトものの映画と言うと僕はラジオを思い出す。そう言えば陽のあたる教室のホラント先生も「フットボール部の予算が削られる日は、合衆国が終わる日だ。」って言ってたな。向こうのアメフト部って、日本の高校で言うと野球部みたいなもんなんだろーか。やっぱ高校でもエースQBは相当モテるんだろうな。ペイトリオッツのブレイディなんか余裕で女優と破局したあげくにスーパーモデルと結婚してるもんな。



さて映画、人種差別がまだ根強い1970年頃のバージニア州で「人種差別をなくそう!」運動の一環として白人の高校と黒人の高校を合併するのだが、そんな巨人ファンとアンチ巨人を一箇所にまとめるようなマネをして、うまくいくはずがない。そんな中でフットボール部も1つの部活となり、黒人コーチがヘッドコーチ、白人コーチがディフェンスコーチとして就任。うまくいかないなりに徐々に友情と信頼を深めていき、リーグ戦での勝利を目指す。



これ以上ないくらいに

 ( 努力 + 友情 + 勝利 )× 人種の壁を越えた絆 = おもろい。 の数式。

まさにジャンプだ、アイシールド21だ。やっぱりアメフトってスポーツは素晴らしい。専門職スポーツばんざいだな。こーゆー観点でオーケストラや吹奏楽を舞台にした映画を誰か作ってくれないだろーか。


紆余曲折経てできあがったチームは、ディフェンスチームであり、チームのエースはラインバッカーという、なんとも「アメフト知らないやつは観るな!」的なアプローチ。創ったひともきっと「アメリカ人が観ればそれでいいや」くらいの勢いで創ったんだろうな。



デンゼル・ワシントンの映画を観たのは、恐らく「マイ・ボディガード」以来。しかもコレ、感想書いてねーな。確かアレは観たはいいけど眠くて眠くて寝落ちを2日繰り返し、結局3日かけて観たんだよな。きっとここに感想書いてないってことは、琴線に触れるものではなかったのだろう。でもこの映画での鬼コーチっぷりは、すげーカッコ良かったyp!



日本でももっとアメフトが盛んになるといいなぁ。日本アメフト協会(そんな名前かどうか知らないがきっとそんな感じだろう)は、もっとオードリーを利用してアメフトを普及させるべきだ。


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コレラの時代の愛

2011-01-09 | ふつう
2000年になったとき、あれだけやれミレニアム言ってたのがもう2011年か。このブログ始めたのは2004年だから、何気に結構な長寿ブログになりつつある。今後もこれくらいの熱消費量でやっていきますので、今年もシネマ座椅子をよろしくお願いいたします。


さて、2011年最初に選んだのはこの「コレラの時代の愛」。当然予習ゼロ。
原題は”LOVE IN THE TIME OF CHOLERA”。なんだか想像以上に「コレラの時代の愛」そのものだ。中学生が訳したような邦題じゃないか。これは期待できるね。


で、観てみると、愛や恋に思い悩んだ女子が「『愛』とつく映画は全て観るのだ!」とワケもわからず山ほどDVDを借りてきたうちの1本のような映画でした。分かるか?そーゆー映画だったんだよ。


「想い続ける恋心」的な雰囲気としてオネーギンの恋文を思い起こさせるものがある。恋焦がれて苦しい気持ちってのは、人間の永遠のテーマなんだろうな。


さて、あらすじなど。

一目惚れした女と互いの立場の違いから結ばれることが叶わなかった若者が、その結ばれなかった相手のために貞操を守ることを誓うのだが、その主役がいい歳したオッサンになったところで、ふとしたはずみでなんつーかそのあのダメだ語彙がない、要するに逆レイプされて貞操もくそもなくなってしまったのだが、そっから吹っ切れたオッサン、「彼女を忘れるための儀式」と称してチュートリアルの「ちりんちりん」のネタの徳井ばりに行きずりの女を抱きまくる。そしてジジイになった主役、気づけば600人切り超え。おめwwwwww、とか言ってるうちに若き日に一目惚れした女の旦那が死んだので、これはチャンスと再アタック。繰り広げられるジジイとババアの恋模様。案外あっさりと恋成就。


そんな映画でした。我ながら分かりやすい説明だ。これ読んだらもうこの映画観る必要ないだろう。



しかしジジイになってからの主役の絶倫っぷりは結構ものすごい、「アニメ史上最狂の絶倫」聖闘士星矢の城戸光政翁に迫るとも劣らない張り切りっぷり。てかやっぱりこうして考えると城戸光政翁すごいよ。星矢も紫龍も一輝ももっと自慢していい。


しかし加藤鷹は既に6000人切り超えしてるらしいから、やっぱ鷹さんはすごいな。日本人の誇りだな。てか鷹さんは中国や香港でも有名らしいな。


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