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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

9か月

2008-11-16 | 超おもろい
仮にも人の親になって1年ちょっとの座椅子的には、かなり気になる映画です。CSでやると知って飛びついて観てみました。

妻の妊娠~ケンカ~仲直り~出産、といった各イベントを通じて、「ラブコメの帝王」ヒュー・グラントが人間として男として父としての自覚を深めていく男を演じます。

子供の性別が分かった途端に極端に感慨深い気分になったり、超音波映像で子供の姿を見てむやみに感動したり、自分が産むワケでもねーのに出産関連の本をむさぼり読んでみたり、一人で呼吸法についてあれこれ思案してみたり、妊婦である妻を座らせられずに立たせてしまっているだけで妙にそわそわイライラしてしまったり…。

(´・ω・`)どれも経験した。

妻の出産を見守る男の話として、同じことを体感したものとしては、共感せずにいられぬことばかりな映画なんじゃねーですかね。しかしメリケンも我々日本人と同じような感情になるんだな、やっぱり同じ人間だ、人類皆兄弟。

しかし、5ヶ月くらいのときにわざわざ別居するほどのケンカをするような話にしなくても良かったんじゃねーのかってのと、実際に赤ちゃんが産まれるってときにあそこまでのギャグ連発にしなくても良かったんじゃねーのか(笑っちゃったけれども)、ってのは思わぬでもなかったが、総じて楽しい幸せな映画でした。

印象的だったヒュー・グラントのセリフ。

(子供が産まれることで)今までの暮らしが変わって、若さを失ってしまうように思えた。でも、もう怖くない。僕の若さは君のここ(お腹)で成長している。

そうだね。子供が産まれれば、自分が年老いていく分、子供が育っていくのです。生き物は、それでいいのです。


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理想の恋人.com

2008-11-14 | ふつう
そういや".com"って最近聞かなくなったな。ちょっと前までは何かと言うと、やれ".com"それ「どっと混む」、お祭り騒ぎだったのに。日本版インターネット黎明期。今となっては全くかなり痛々しい響きだ。

原題"MUST LOVE DOGS"に対してこの邦題。「サンドラ・ブロックの 恋する泥棒」の時にも書いたことだが、やはり恋愛ものは劇場に客を呼び込むためにとにかく邦題で気を引かないといけないのだろう。

取得するための資格を問わないドメインとしてはトンガの".to"が有名だが、だからといってこの映画のタイトルを「理想の恋人.to」にしたところでどんな南国バカンスだよって感じしかしないし、だったらと「理想の恋人.co.jp」としてもそんな会社就職したくないなくらいにしか思えないので、やはり邦題は".com"で落ち着かせよう、ということになったのだろーか。多分違うな。

それはそうと映画は、出会い系サイトをきっかけに恋愛を成就させる互いにバツイチな中年カップルのありきたりな恋愛映画でした。つまらないとも思わなかったが、面白いとも思わなかった。なので「ふつう」。
何か特筆すべきことがあるとするならば、ミニチュアダックスフントを飼ってる座椅子としては、あーゆー大型犬を飼うのは男のロマンだなと思ったことくらいだろーか。

関係ないが、あと数年もすれば「続きはWEBで」ってフレーズも「どっと混む」と同じくらい心底イタいものになってしまうのではと思うのだが、どうなのだろうか。


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キング・コング

2008-11-12 | ふつう
映画が始まってから100分くらい経ったところ、肝心のコングはロクに出てこないし、出てくるのは恐竜ばっかで今観てるのが「キング・コング」なのか「ジュラシック・パーク」なのか分からぬほど。

こりゃ「超つまらん」だな。感想なんて書こう。

『座椅子はドラクエ3でキラーエイプが敵として出てくるまで、英語でゴリラのことを"kong"と言うと思ってました。でも任天堂がドンキーコングを作ってしまった時点でもう{ゴリラ=コング}の数式は成り立ちますよね。』
『あのゲームウォッチで出てたドンキーコングjr.いわゆるドンジュニってドンキーコングが捕まってるってのが前提で始まるゲームだったんだよね。人間の方が悪役なんだよね。でも動物にとったら人間なんてそんなもんだよね。』

よーしよしよし、こんな感じで書けばいいだろう、と思いつつ120分経過、半ばこの映画を諦めかけてたその時、ようやくドンキーコング(本気で書き間違えた)、違う、キングコングが美女を護るために恐竜達と大喧嘩を始めて話の本筋が始まってくれました。

ここからはイメージ通りの「キング・コング」。ニューヨークで大暴れしたあげく、最後はきちんとエンパイア・ステート・ビルのてっぺんまで登ってくれました。

本筋始まってからラストまでの60分は普通に面白かったのと、ナオミ・ワッツは歳重ねてもやっぱり美しいのとで、ここまでカテゴリ的には上がってきました。
でも現代映画は、やはり120分が目処だろう。180分は長いよジャクソン監督。


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サンドラ・ブロックの 恋する泥棒

2008-11-07 | つまらん
サンドラかわいいよサンドラ。

そんなサンドラさんの冠映画。しかし原題は"Stolen Hearts/Two If By Sea"、ということで別に冠でもなんでもない。日本人は洋画の邦題を考える際に原題に捉われずに「とりあえず日本人が食いつきそうな題名」にしてみることがあるそうだが、きっとこれもその一環だろう。

テレビ番組の名前に「巨泉の」がついていても、それほど見ようとは思わない(しかし「世界まるごとHOWマッチ」は別格だ)が、映画のタイトルに「サンドラ・ブロックの」とついていれば、どんな映画か予備知識ゼロでも観てしまうこの座椅子的琴線。邦題重要。

それはそうと、肝心の映画、実際のところ決して面白いもんではなかった。
印象に残ったのは彼氏が絵を盗むのを手伝っただけに自分だって十分悪党な割にはやたらと彼氏にばかり更生を強要するサンドラの自分勝手加減ぐらいだろうか。

しかしサンドラさんの映画は「デンジャラス・ビューティー」「完全犯罪クラブ」に続き3連続でこのカテゴリ。
果たして座椅子はサンドラファンなのかアンチサンドラなのか。自分でも分からなくなってきた。


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