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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

リミット

2014-10-22 | つまらん
今回は、カルト映画というかなんというか、「風変わりな映画」として評判の「リミット」です。

何が風変わりかというと、


 物語が全て棺の中だけで展開される。


ということです。



イラク?イラン?どっちだか忘れたけどそこでトラック運転手やってた主人公。突然現地の軍隊か何かに襲撃されて気絶。気付いたら箱の中。どうやら埋められている模様。ポケットまさぐるとライターが手元にある。ケータイもある。・・・これ、もしかしたら脱出できねーかな。


というストーリー。


本編はライターつけて狭い箱の中をドタバタと暴れ周り、落ち着いたらケータイをピポパポといじくり、本当にその繰り返し。まぁそれくらいしかやることないから仕方ないよな。


とにかく、ジッポーのオイルの持ちが良すぎるのに草生える。棺に入れた現地の軍隊か何かが、オイルが無いと困るだろうからとオイルを満タンに足しておいてくれたのではと思うほどに持ちがいい。
それと、ケータイの電池の持ちも異様にいい。あんなに通話に次ぐ通話の中であんだけゆっくり電池減ってくれればかなり助かるな。最近のスマホもあれくらい電池持ちを良くして欲しいもんだ。


などと言いつつ、コレ脱出ものだと思って観てたんですよね。手元に残された道具を使って知力の限りを尽くして逃げ出せ!みたいな。
キル・ビル2」では主役がこれと全く同じ状況に陥って、でも彼女はあの通り乱暴な女(ひと)だったので、拳骨ひとつで棺ぶっ壊して土掘り返してゾンビみたいに土の中からムクリと出てきました。
この映画では、そうじゃなく知力とITの力と協力者の力で脱出するのかな、と。




なので、結末は、「えーっ」って感じでした。
ギリギリネタバレではないだろう。「えーっ」って思ったと書いただけだから。



小さい劇場でやる1人芝居の舞台演目になりそうなお話でした。
しかしわざわざ映画でここまでの1人芝居やらんでもいいのでは、という印象も残ります。


作品紹介はこちら

ヒーローショー

2014-10-21 | つまらん
井筒監督&ジャルジャル。

どちらもそれほど座椅子的には興味の無い人たちではありますが、この映画はいずれ機会があれば観てみたいと思っていました。



理由は、この映画の題材が東大阪集団暴行殺人事件であるから、というその1点です。
女を巡ってもめた男2人のうち、片方が仲間を連れて相手をボコる。ボコられた方がよりいっぱいの仲間を連れて仕返しとばかりにボコり返す。ボコり過ぎて殺しちゃう。バレるとヤバいから埋めちゃう。殺人実行役リーダーは死刑判決確定済。そんな事件。



友だちから「アイツをボコってくれ」って頼まれて、ただそれだけで何の面識もない奴を死ぬまでボコれるもんかね。実に不思議な事件です。



映画としては、ボコられて殺される奴の連れが福徳。積極的にボコって殺すいわゆる「殺人実行役リーダー」が後藤。ジャルジャルです。

自衛隊上がりで未だ筋トレを欠かさぬ狂犬のような男であるはずの後藤が、とにかく弱そう。腕細い。身体薄い。本当に元ラガーマンなのか。
福徳はずっとオドオドしてる。芸人ってオドオドする演技得意っぽい奴多いよな。上手いかどうかは別として。まぁオドオドはコントでも必須科目みたいなもんだからかな。



実在事件をなぞるだけの映画では無く、物語の後半ではこの事件の被害者と加害者という、交わりようが無いはずの2人(ジャルジャル)の心に若干の交わりの気配が感じられるようになるまでの過程が描かれています。



でもこれがまたあまり面白くないんだな。



ジャルジャルは嫌いじゃないけど興味も無い、という程度の認識ですので、それゆえ楽しめなかったのかな。
でも事件のシーンは全体的になかなかでした。暴力シーン、激しかったです。



そんなことよりジャルジャルは、もう少しラグビーのために働いた方がいい。もっとトップリーグなんかの宣伝をするべきだ。オードリーは今や日本におけるアメフト広告塔になってんだから、あんぐらい頑張るべきだ。


作品紹介はこちら