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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

最高の人生の見つけ方

2013-10-24 | ふつう
前回の「ドライビング Miss デイジー」を観た翌日に観たんですよねこれ。


特別ファンというわけでもないモーガン・フリーマンの人情もの映画を2日連続で観ると
さすがに若干食傷気味になりますが、でもコレもやはり予想通りとってもいい映画でした。



ブログ的には「死ぬまでにしたい10のこと」を思い出す。
というより、残す時間わずかな人が若い女か歳とった老人かの違いなだけで、
やってることはほぼ同じか。


でもあっちは主役が抱く願いがかなり切羽詰ったものばっかだったが、
こっちは道楽的なものばかり。年齢ってのは、余裕を生むもんだな。


しかしニコルソンいいよニコルソン。
ブログ的には「シャイニング」以来だな。
名優っていうより怪優。画面に映るだけで沸き立つあの存在感は何なのか。
今の日本で言ったら誰なんだ、竹中直人か。違うな、津川雅彦か。いいとこだな。



などと思いつつ、死ぬ間際の年寄り2人が世界中を駆け巡る、羨まし過ぎる
「人生最後の道楽」を楽しめました。



多分コレ、普通に観てたらカテゴリ「おもろい」なんですよね。
「デイジー」の翌日に観てしまったのが失敗だったな。

ラーメン食った翌日にラーメン食ったら、そりゃ食傷気味になるよな。
そんな感じでした。でもおもしろかったよ。食傷気味だっただけだよ。


作品紹介はこちら

ドライビング Miss デイジー

2013-10-13 | おもろい
200本到達に安堵してたらまたあっという間に1ヶ月経過してます。
これはまた半年とか1年とか放置って感じの悪い流れになるパターンの予兆ですので
ここらで更新します。


今回はこの「ドライビング Miss デイジー」です。

なんで「ミス」がわざわざ「Miss」なのか。
もしかしたら女性を表す「ミス」と運転失敗の「ミス」が掛かってることを
強調したかったのかも知れないが、
だったらそのまま「Driving Miss Daisy」でいいじゃないか。
分かるってそれくらいなら。もっと信じてよ。
確かに昔鎖国してたけどさ、今はもう英語は義務教育科目なんだよ。



などと思いつつ観てみます。
分かり合えなかった女主人とその運転手が色々あって友情深めていく感動ものらしい、
ということだけ知ってました。
そんな大まかなあらすじだけ知ったのが公開当時の頃、20年以上前。
それから興味ありつつ本編を観ることなくここまで来てしまっていたので、
かなり観たいなと思っていた映画です。


観てみると、意外にもかなりユーモアに溢れていたという印象。
お墓で「最初は"B"と最後は"R"だからそれでバウアーを探せ」のコーナーは特に良かったですね。
神経質な老人の役のイメージが強いモーガン・フリーマンの演技の幅の広さを感じます。


しかし激しい人種差別の歴史。この映画でもそこらかしこに見えてきます。

それにしてもメリケンって人種差別系の話好きだよな。
多分ここつついとけば社会派的な評価得られやすいんだよきっと。
日本だと似たような歴史上における差別の話題は禁忌扱いされやすいけど、
多分向こうではそれほどそうでもないんだきっと。

結局そんな観点があることも手伝って、ユーモアと友情と愛に溢れた、
実に深みのある名画になったのかなぁと。


映画史に名を残すアカデミー作品賞受賞作。
公開から20年以上の時を経て観ました。おもしろかったです。


作品紹介はこちら