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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

デビル

2013-11-30 | おもろい
シャラマン作品です。

彼の映画を観るのは久しぶりだなと思い、振り返ってみると、
どうやら「ヴィレッジ」以来らしい。

あとブログ的には観てるのは「シックス・センス」ですね。

しかし上記2作品のレビュー読み返してみると、実にシンプルな文章だ。
最近のダラダラ文は一体何なんだ。いつからこうなったんだ。


それはそうとシャラマン作品、一番好きなのは何故か感想書いていない
「アンブレイカブル」なのですが、この映画はどんな感じなのか。



観てみると、力量ある演出家ならば舞台化できてしまうのではと思える密室劇。
よくあるエレベーター閉じ込め系のやつ。



密室の中に閉じ込められた5人が暗闇の中で惨劇に巻き込まれていき、
徐々に分かってくる5人の素性、惨劇の原因、と話が進んでいく中で、
あまり得意じゃないスティーブン・キング臭が漂ってくるのに警戒しつつ、
シャラマン作品お約束の驚愕のラストへ。



確かに「なるほどーそーきたかー!」的なタネ明かし&伏線回収でありながら、
「もうひと驚き来ないのかっ!?」などと勝手な感想を抱いたりもしたのでした。



とは言っても中盤のエレベータ室内で惨劇が置きて、
警備室からそれを見る警備員と警察官。
警備室からの声は聞こえるが、エレベータからの声は聞こえない、
などといった緊張感溢れるシチュエーションンは素直に楽しめました。


やはりこーゆー緊張感ある展開、かつ驚きのラスト、
みたいなサスペンスは好きですね。


作品紹介はこちら

のぼうの城

2013-11-22 | ふつう
2011年における邦画屈指の話題作を今回鑑賞です。
そもそもマスコンバットものの映画が大好きなので、
これもいつか絶対に観たいと思ってました。

どちらかというと例の「クレしん」の映画の原作的イメージが強いというか。
クレしんは結局ツヨポンで実写化されたしな。
感想書いてないけど何とも形容し難い映画だったよなアレ。
わざわざ実写化したら、結局しんちゃんの評価が高まっただけだったという。



ということで、しんちゃん抜きの本作に期待しての鑑賞です。
とにかく「陰陽師」の時の印象が強い映画の萬斎様がどんな感じかと。
あ、「陰陽師」も感想書いてなかったな。



観てみると、「のぼう様」こと萬斎様。
その発声、その姿勢、その歩き方全てにおいて誰よりもパーフェクト。
「のぼう」に萬斎を起用したのは本当に正解だったのかと
疑問を抱きつつ観進めます。



決戦を決意したり、決意したことにヘコんだりという笑いどころを
素直に笑いつつ、いざ合戦シーンに突入。



思ってたようなマスコンバットでは無かった。
まさかの佐藤浩市や山口智充の無双ものだった。

マスコンバットで言うとしんちゃん実写映画のが良かった。




水攻めくらった城から船で単身飛び出た「のぼう様」が、
「DJ NOBOU」と化し、「CLUB DENGAKU」を展開して敵兵2万を狂乱の
レイヴに陥れるシーンがこの映画のクライマックスか。
あのDENGAKU、最初ずっと4ビートだったのにラストの方8ビートにして
かなりトランス深めてくるよな、あんなのフロアが揺れるに決まってる。




DJ NOBOUの知略もあり、時間切れな時の運もあり、
負けたようで勝った「のぼう様」。

開城条件の交渉の場で唐突に豹変して
切れ者すぎる表情と言動を見せつつ、物語は終結。
「のぼう」がどの程度に「のぼう」なのかが最後まで分からなかった。



さて、思った感想のひとつなど。

この映画のヒロインは、榮倉奈々ちゃんで良かったのであろうか。
彼女スタイルめちゃくちゃいいよね、身長170cmあるよね。

しかし「男勝りのお姫様」という設定だったとしても、
いくらなんでも戦国時代の女で170cmはデカすぎやしないか。



ラストサムライ」もそうだったけど、時代劇に出る女性は、
ある程度当時の日本的に現実的な身長のがいいと思うんだけどな。



とりあえず、この映画は、DENGAKUです。
「DJ NOBOU」による「CLUB DENGAKU」なのです。
あれは萬斎様でないとできない。キャスティング納得。


作品紹介はこちら

スペイン一家監禁事件

2013-11-11 | つまらん
ヨーロッパで大きな社会問題となっている押し込み強盗をテーマに、
そのえじきとなった一家の悲劇を徹底的にあぶり出すんだそうです。


しかしすげータイトルだなコレ。

日本だと○○市一家殺人事件とか、確かにそういう呼称の実在事件あるけどさ、
「スペイン一家」って、いくらなんでも大雑把すぎないか。
スペイン観光協会みたいなところから苦情とか来なかったのだろうか。



日本でも監禁事件というと筆舌に尽くし難い悲惨な事件が過去に起きている。
ゆえにきっと過剰な期待を煽る邦題パワーに期待して、
こんなモンド映画趣味丸出しな名前をつけたのだろう。



レンタル屋のディスプレイに「ヨーロッパで社会問題な押し込み強盗の悲劇!
あまりに壮絶な暴力シーンに目を反らすな!お前らビビんなよ!?」みたいに書かれていて、
ならきっと「パニック・ルーム」と「マーターズ」を
足して2で割ってそこから色々引いたくらいの映画なのかなと思って観てみました。
そうです、モンド映画趣味丸出しによる観賞です。



ヨーロッパはコレが社会問題なんですか。
今の日本って、人がいる家にこっそり忍び込んで、盗むもの盗んだら
またこっそり去っていくという、非接触型の泥棒が流行ってるんですよね。

なのに海の向こう本場ヨーロッパでは強盗が家主と鉢合わせた途端に
挨拶がわりのグーパンチ。やはり向こうは同じ泥棒にしても持て余している
エネルギーの量がきっと違うのだろう。




観てみると、確かに強盗に押し込まれていましたが、
「パニック・ルーム」のように家主側が抵抗するワケでもなく、
だからといって「マーターズ」のように色々と被害者側が好き勝手に
蹂躙されてしまうワケでもなく、この両者を足すでも割るでもない
独特の雰囲気の映画でした。



被害者側がギャーギャーと喚き、加害者側がワーワーとパニくる、
この類の映画によくあるパターンだったのかな、、と思いつつ、
淡々と観進めたのでありました。


作品紹介はこちら