以前、安いアナログプレーヤを購入したのを書きましたが、このプレーヤについて何もしていないのが気になっていて、そろそろ何かをと思い、イコライザーアンプを作ることとしました。
イコライザアンプは、実はほとんど製作経験がなく、恐らく30年ぶりぐらいではないかなと思います。大学生時代アナログプレーヤを持っていたのですが、その時に作ったような、作っていないような、ほとんど記憶にありません。もし作っていたら約30年ぶり、作っていなかったら初めてです。何せ、CDが出てきたのは′84年ぐらいで、そこからあっという間に普及しイコライザアンプを作る必要性がほとんどなくなってしまったのですから・・・
よく考えると、当時レコードを持っていなかったので、作ってない可能性が大です。
ということで、作るにあたってまず何が必要なのか、素人なりに要件をまとめてみることとしました。
- ピックアップ(P.U)の信号は大変小さいので、増幅回路としては、部品や誘導ハム等のノイズには気を付ける必要あり。
- P.Uはコイルなので、アンプ側のC成分との共振が発生する。アンプの周波数特性は、共振周波数より低くなるので、入力容量Cはなるべく小さいほうが良い。
- アンプの入力インピーダンス成分とP.UのコイルLにより、フィルタ回路を形成するので、入力インピーダンスも適切な値にする必要あり。
- その他
P.Uの等価回路を下記に示します。
ということで、ノイズと入力のマッチングに気を付ける必要があるアンプ回路となりそうです。
さて、これら要件についてどうするかの検討が必要ですが、まずは入れ物を用意しました。
オークションで落札したケースになります。かなり薄型で高さが5㎝弱しかありません。
ただ、残念なことに、一応傷物での落札したが、オークションの写真には載っていなかったぶつけ痕もありました。
上蓋の角の塗装が剥げたところですが、どうやら輸送中に落とすか何かでついたようです。もともとは同じ面の真ん中あたりの小傷しかなかったのに、角が曲がっていました・・・。残念ですが、クレームも面倒くさいのでこの曲がりを直して使用したいと思います。まずは実験ですし。
ケース内に電源トランスを入れていますが、ちょうどRコアの薄型のものが手持ちにありました。薄いケースにも入ったのでこのトランスを使用したいと思います。
あとは、要件に従って回路と真空管の選定になりますが、また次回ということで。
参考文献:百瀬了介著 ハイファイアンプの設計 株式会社ラジオ技術社 1961年
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます