帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

買ってはいけないアイヴィレコーダーだけど、唯一優れている点。

2011年02月15日 | ゴミ製品

散々こきおろしたアイヴィレコーダーだけれども、唯一優れている点がある。

これを書かねばバランス取れないだろう、というわけですが、というのは、このくず製品、実は僕の親のところにもらわれて行きました。

理由は至極簡単。

単に時々録画予約する程度の使い方だと、非常に操作が簡単で分かりやすいからなのですね。

まず、実際にリモコンを見てもらえば良いのですが、写真がないな~。

一応説明しますが、どう簡単かというならたいてい操作が分かりにくいリモコンが、直感的操作にきわめて適した設計になっている。

ど真ん中の操作ボタンを中心に、録画、再生、予約、消去関係のボタンが集まり、上はチャンネルを変えるボタン類。

下は録画された物を見る為の停止や再生、早送り等のボタンが並んでいる。

 

*ちなみにこのくずの後に買ったパナソニックのデーガ付属のリモコンは、これと比較すると”10 倍くらい使いづらい”。

 

普段テレビを見るときは上のほうにあるチャンネルボタン類を操作し、録画予約や消去は真ん中、

録画された物をコントロールするのは下したと、見ただけで分かる。

 

親のところにこれを持っていったのは、この優れた直感操作性と、メニューの階層が浅く、もし予想もしない設定画面が出てくるなどした場合に戻るボタンで用意に逃げられるし、一度電源をボタンで切って入れなおせばチャラになるという安心感がある。

旧式のビデオデッキの操作は普通に出来る母親だけど、今のようなテレビ画面に親切丁寧に案内の出るリモコンは正直難しい。

というのは、古いビデオデッキ等での予約だけで数十年やってきて、いきなりテレビ画面を見ながらの操作というのは、若い僕らならこそ容易なことであり、習慣という物で毎日が成り立つ傾向の強いお年寄りには、非常に難しく感じられるものらしい。

僕の感覚からすると、古いVTRデッキの、あのわけの分からない予約のほうが余計分からないわけですが。

まあ、変化に適応するということは年を重ねるごとに難しくなるものだということです。

 

残念ながら、家の親が長年愛用してきたビデオデッキなるものは、すでに市場から消えつつあり、

そこに来て今年の夏にはハイビジョン放送だけになることから、否応でも廃棄しざるを得なくなるのですが。

一応ケーブルTVを引いているのでまだしばらくは大丈夫らしいのだが、肝心のビデオテープがもう無いんですね。

「こまったな~」と親の使えるようなハイビジョンレコーダーをあれこれ探してきたわけだけど、どれをとってもリモコン操作が難しく、青だとか黄色だとか色分けされても、それそのものがまたわけ分からなく原因になってしまうからだ。

特に画面から深い階層を追いかける(設定項目含めて高性能すぎる)今のリモコンはダイレクトに複雑化を意味するわけで、

どれだけ簡単だとメーカが宣伝したところでそれなりに難しく、老人に操作が出来るはずもない。

なにしろ”聞きなれない用語や言葉が次々出てくること”それだけで、お年寄りには拷問のようなものだからだ。

ところが、このアイヴィレコーダーは上にも書いたように一切余計な機能が無く、とにかく簡単であるわけで、逆に言うなら、メーカはこれを宣伝にして売り込んだほうが良いのではないかと思ってしまう。

*もちろん毎日録画機能を付けて。

 

そんでもって、先週末に親の家まで本体をお届け~!、しかしながらリモコン忘れて後に宅急便。

操作方法は電話で教えることにした。

ところが・・・・・・

どんなに簡単なものでも、お年寄りの現実はそう甘いものではなく、

これまでの設定を全て取り消して工場出荷時の状態に戻すまでの操作を電話越しでやったところ、

簡単に2時間が飛んでしまった 汗

一気にやると親がパニックになるので、また時間おいて今度は操作方法の練習。

はじめに2時間消費し、そのおかげか、やっと階層メニューの考え方が分かってきたようで、

短い番組を2つほど録画練習して、その後は再生や、削除の仕方の練習。

やはりというか、直感的な操作感なのでなじみやすく、分からなくなると最悪電源オフオンですぐに戻れる便利さと安心感は役に立った。

この操作練習であわせて2時間、計4時間ねばって練習してもらったところ。

83才の母親にも一応使えるようになってしまった。

よかったのは、一番多い親の使い方が、連ドラ録画などの毎日予約になく、時折朝の新聞にあるテレビ欄で見たい番組を見つけると予約する程度という使い方であったことから、

レコーダに対する要求条件がマッチしていたことも有る。

これが例の複雑奇怪、不親切かつろくでもない毎日予約を電話越しに教えねばならないとするなら、いったいどのくらいの時間を必要とするか分からない。

まあ、そんな感じで、電話を通して練習に付き合ったのだけれど、それまでのようにビデオテープにありがちなどこに何が入っているか分からない不便な面や、

曜日、時間をちくちくと入力しなければならない面倒さ、そして録画されたものだけをポンと削除することが出来ないVTRビデオデッキと異なり。

テレビ番組欄(EPG)が表示され、そこから予約がワンタッチで行え、タイトルが残ることから再生も容易で、削除も簡単。

この先進性には、旧式が良い、と常にはばからなかった親も驚くと同時に、その便利さに下を巻いていた。

 

さて、これで本当に使えるようになったかなんて聞くのは野暮、数日あけて電話でまた練習、

また数日あけて練習、これを5回ほど繰り返さないと、完全に使えるようにならないのではないかと思っている。

親の為とはいえ、子に出来るのはこの程度の事だ、その昔に繰り上がり繰り下の足し算と引き算がまったく出来ず、泣きながら親に教えてもらった事を思い出す。

その恩返しみたいなものでもあるのだけれど、同じ事を際限なく聞いてくるし、不要な繰り返し言葉が多いのと、勝手にボタンを操作してしまう事に多少言葉を荒げてしまう僕もいたりして・・・

そうした自分の姿に対して”未熟者のオオバカ野郎だと後で言い放つ”、まだまだ僕は鼻ったれ者だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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