毎度おなじみ、ダッジラムバンの猿でもできるメンテナンスシリーズ。
今回は IACバルブの交換。
IACバルブとは アイドル エアー コントロールの略で、まあ、エンジンのアイドリングをコントロールする部品です。
そもそも交換予定は無かったのですが、 近くのガソリンスタンドへ燃料補給に行った際、エアコンのコンプレッサーがON OFF度にエンジンが不安定になることが
有るのに気が付いた。
アイドリングその物が時々不安定になるのは以前から分かっていたのですが、「まだいいか!?」という思い(内心は面倒くさい)と思ってやらなかったんです。
しかし、どうせエンジンフードを開けているなら簡単なのでやってしまおうかと・・・ 発想が単純。
小さな部品ですがとても重要でして、これ壊れるとアイドリングが無くなります(笑)
さっそく値段を調べると1万4千円から 1万8千円の価格帯、これは純正。
社外品でも問題はないので、他には?と捜すとヤフオクで6250円で売ってました。 やっす! 大丈夫かな????
この部品の製造元のスタンダード社調べると、さほど問題もなさそうなので、これで決まり。
で、届いたのがこれ、
キャップを取るとこんな部品で、構造的には簡単でして、内部がモータとなっていてPCM(エンジン制御コンピュータ)の指令でセンター軸が出たり引っ込んだりするだけの品物。
先端のテーパー部分でエアの流量をコントロールする仕組みですが、使用に伴いモータ機能が衰えたり、 シャフトが固着気味になってスムーズな動きが出来なくなったりすると交換。
完全な消耗部品です。
一応説明書を読みますが、 ポン付け部品でもあるために、基本的な事さえ守れば問題が出ることはありません。
さて交換作業。
室内エンジンフードをはずし、エアクリーナを取り外し、バッテリーターミナルも取り外します。
指で示しているのが IACバルブ。 さすがに純正は造りがよい。
で、配線のコネクターを抜きます。
留めネジを弛める。
後は指で引き抜くと古いIACバルブが簡単に取れますが、写真のようにテーパー部が大分汚れています。
肝心なのは取り外したらすぐに、ベースからテーパー部先端までの長さを測る。
大体21mm
次に新品のIACバルブを同じ長さになるまで指で押して調整。
新品のIACバルブは固着が無いので、この調整がスムーズに行えます。
この調整はとても大切で、 IACバルブの種類や構造によってはテーパー部が大きく出ている状態の物が有り。
うっかり取り付けると壊れる物も有ります。
調整が終わったら、バルブが取り付けられている穴の方も清掃。 指で押されたウエスがテーバー部の通る穴から見えていますね(笑)
ここはそんなにムキなって掃除しなくても大丈夫で、エンジン始動している間は常に隙間が空いている部分ですから、停止時以外に完全に閉まること等、無いですから。
IACバルブの動きの方が遥かに重要なファクターなんです。
清掃終われば新しいIACバルブ取り付け。 新しいIACバルブは安っぽい・・・・・
そして配線コネクターを戻します。
後はバッテリーターミナルを戻し、エンジンを始動し、十分に暖まるまで暖機運転。
アイドリングが落ち着いて安定していればOK。
エアコンを働かせ コンプレッサーのON OFFに追従して きちんとアイドリングがついてくれば問題有りません。
出来れば暫く走ると良いかと思います。
車のメーカにより先端のテーパー部に絶対触れてはならないとかいう処も有りますが、ダッジの場合はこのように簡単です。
最後に古いIACのテーパー部を指で押したり、 回したりしてみましたが、 全く動かない・・・・・
駄目になる少し前、という感じでしょうかね。
ちなみにテーパー部を折って軸をみてみましたが、
こんな感じです。 軸にネジが切られていますよね、 メーカによりこの軸が回転してテーパー部を
動かす物と、軸は固定で、モータ内部で回転して軸の出し入れする物があります。
大抵は軸固定で内部回転のタイプだと思います。
以上猿でも出来る メンテナンスシリーズ IACバルブの交換でした!