新しい車を買ってしまいました・・・・・ なははは
「25万キロまで乗るのだ!」と、頑張っていた(僕が)パジェロミニですけど、 普通に走る事は全く問題無いながらも、とにかく車内が狭いのが何よりの問題。
これが家内や娘には不評そのものでして、 僕自身も「いい加減広いのが良いな~と・・・・」← 内心
で、全然そんなつもりはなくて、たまたまヤフオクで 軽 ・4WD ・マニュアルミッション ・ターボ を入れて検索したら、ある車が出てきた。
ただし、こうしたのは別段珍しくもないわけでして、高いんですワンボックスの軽は。
中古で 車体価格最低15万くらいから(かなり程度悪い場合)から始まって、上は切りがなくて、更にはそこに登録費用だ! 車検だ!と付いて回るのが多くて、結局はなんだかんだで35万以上になる。 ローン組めば最終的に40万。
パジェロミニが現役で走っているのに、「40万出すのもな~・・・・」 と思っていたら、 上記条件を全部満たして、走行距離10万チョットのが予備検付きで、即決15万ときた。
それ以外には一切かからないとのこと。
しかも大好きな”スズキ”でしたから思わずクリックしてしまい落札。
書類が送られて来たらナンバープレートを自分で取得し、それ持って(軽は封印がないので可能です)売主さんのところで引き取るだけの、簡単明朗会計~!!
きゃはは!
遅くとも来週には新しい車(中古ですが)になりそうです。
さて、話変わって、 その車を買う少し前、20日(日曜日)にパジェロミニのタイミングベルトを交換しました。
以前、かなり詳細に方法を書いているので、 今回は以前と少し違う部分のみピックアップして記事にします。
今回は同時にサーモスタットキャップの交換とスパークプラグの交換もあります。
作業開始
冷却水を抜くと、手始めにサーモスタット・キャップから。
長年の使用でキャップのどこか?にクラック入り、少しずつ漏れた冷却水が周りを腐食させていた。
で、コネクタ外してボルト緩めたら、ん? 緩めたら、んん???・・・・・
折れた ぎゃはははは!
古い車なので色々と起きるんですね~こんなのは珍しくない。
でもって、折れたボルトの上からドリルでまっすぐに穴を開けていきます。
細い径から太いキリに変えて行き、最後に折れたボルトの残骸が薄くなったところで、
ペンチでむしりとる。
サーモスタットはかぶせたままのフタ代わりにして、ドリルの切りくずが中に入らないように作業しました。
で、そのままだと、新しいボルトがうまく入らない事が多く、ここはタップにてクリーニング。
一回通せば十分です。
タイミングベルト交換
まず、交換関係パーツ一式を並べて作業開始。
*ちなみに水色矢印が、新しいサーモスタットキャップです。
ラジエーターを初めに外しますが、ここで気がついたのが、ラジエーター本体のアッパーインレットネックに亀裂が入っていた事。
アッパータンクは樹脂製ですが半分くらいまでクラックが入っていて、 このままだと冷却水が確実に漏れてエンジンがオシャカになる。
当然、近いうちに交換せねばならないのですが、
「あちゃ~~~~~」 この交換だけで3万は出費かいな~もしかして・・・・と、思わず暗くなる。
ラジエーターという代物ゆえに、中古品の使用は禁物だし・・・・新品買うしか無い。
気を取り直してスパークプラグを抜くと補機類のドライブベルトを外し、 タイミングカバーを外すと、タイミン部ベルト機構全体が見えてくる。
タイミングベルトのテンショナー緩める前にクランクシャフトとカムシャフトのボルトをハンドインパクトで緩める。
ボルトそのままボルトは抜かず、クランクシャフトを回して圧縮上死点に位置を合わせたら、
テンショナーを緩め、やっとカムプーリーボルトを”指”で回して抜き取る。
黄色矢印が古いシールですけど、やはり・・・というか、前回交換しておらずに約19万キロですから、流石にオイルがジンワリと滲んでいる。
古いシールを抜き取ると、綺麗に清掃しますが、なんつーか、なんで三菱はシールの材質が最悪なのだろうか?
はずしたシールをみると、なんか変???? シール抜いたエンジン側のシール溝にゴムみたいな、割りと大きな破片が詰まっていて、「もしかして?」とひっくり返したら。
割れているじゃん!! 縦にクラック入っているし・・・・ 写真では見えにくいけどシール内部の裏側のゴムがあちこち剥がれて、それが溝に入り込んでいたんです。
信じられない品質の悪さだ。 絶句
思わず溜息出るけど、 気を取り直して、もう片方も。
新しいシールの打ち込み。
特殊工具なんてのは無いので、電材の配管用ナットがたまたま同じ径なのでそれ使って打ち込み。
カムシールが終わったら、今度はオイルポンプシールとクランクシャフトシールの交換。
カムシールは前回交換をしており、 純正ではない社外品をその時に使ったのですが、社外品の方が遥かに物いな~
クランクシャフトシールも全く同じでして、社外品の方が性能がよい。
デリカを始めとして、三菱車はオイルシールやパッキン等の細かいゴム系パーツ(重要部品)が非常に粗悪でして、走行距離進むとオイルがダダ漏れになってくる。
自然に壊れたように見せかけて、壊れるように造っているのかいな?車を???
で、オイルポンプシールは例のごとくソケットでガイド?をして、指で押し込んでから打ち込み。
クランクシャフトシールは、これもスペシャルツールなど無いので、 水道管用配管部材をつかって打ち込み。
黄色矢印の方向からまんべんなく打ち込む。 ただし狭い・・・・
全部のシール交換が終わったところで、 ウォータポンプ交換する前に全体洗浄。
すっかり綺麗になりました。
ウオータポンプそのものですが、取り外してくまなく見るも、水漏れもないしガタもないという、とても良い状態でした、
取り付けは新しいポンプのガスケットに薄くシール材を塗布し、それ接着材(ガスケット落ちないように)代わりにして、取り付け。
* ガスケットの種類(特にメタルガスケット)により、シール材を塗ることが禁じられてる物がありますので、やたらと塗布するのはダメなので注意。
さて、ポンプ取り付けたらカムプーリーを戻して、センターのボルトは”指で”目一杯締めておく。 カムの位置がずれないように片方の手で押さえておくと良いです。
間違ってもこの時にソケットレンチで締めたりしないように。
それによりカムが回って、バルブとピストンが干渉してピストンに穴が空くか バルブステムが曲がるか? いずれにしても修理に大枚かかるし、場合により廃車になります。
カムプーリーは構造上、どうしても位置がくるくる動いてしまう事が多く、
あれれ?という感じで上死点マーク位置から15度~30度位動いてしまったりしますが、それを動いた方向と逆に動かして”元の位置”に戻しはしても、プーリーをくるりと回転するようなのは絶対ダメ。
指でボルトを占めていても、タイミングベルトをかけ終わって、最後の最後で締めるのでこの段階では指で、良いんです。
カムプーリーはタイミングマークを常にチエックし、少しでもずれていたら、ペンチの柄の部分を差し込んだりしてマークを合わせ、できればロックタイか針金でプーリーが回らないように固定すること。
ベルトは、僕の場合ですが左カムからかけ始め、途中でクランクシャフトのタイミング位置がずれていないかを何度も確認する必要がある。
タイミング位置は。タイミングベルトカバーを取り付けて見るか、一番いいのは鏡があればそれ使うこと。
黄色丸部分が合わせマークで、実際には見えない水平方向から合わせマークを見てみると(スマホ撮影)、赤い線のようにピン(黄色矢印)が並んでいればOK。
前回交換した時は ちょうどいい大きさの鏡がなかったので、タイミングはカバーの合わせマークにて行いました。
今回は鏡が有りましたのでそれ使っています。
鏡使うほうが、ベルト取り付けは楽です。
タイミングベルトをかけ終わったら、テンショナーボルトをまだ締めないまま(スプリングテンション状態)で、クランクシャフトを最低2回転させる。
カムプーリーとクランシャフトのタイミングマークを見て、ずれていなければOK。
ずれていたら、面倒ですがやり直し。
問題なければテンショナーを指で少し押しながら(ベルトが張る方向に)2本有る固定ボルトを締める。
再度クランクを回して、 やはりタイミングマークがずれていないことを確再三認したらミッションのギアを5足に入れ、 ここでクランクシャフトプーリーのボルトとカムプーリーのボルトを締める。
*テンショナーボルトがきちんと締められていたら、カムプーリーボルトをソケットレンチで締めたくらいでは切れませんし、歯飛びもしませんので大丈夫。
タイミングマーク合わせ、 テンショナー固定ボルト締め この2つはカムプーリーのボルトを締めるに際しての鉄則ですので注意。
そういえは、前回のタイベル交換の時はカムプーリーシールを交換しておらず、はじめからカムプーリーが回らないようにロックタイでがっちり固定していた。
なので、さほど難しくは有りませんでした。
タイミングベルトの交換が終われば後は元に戻していくだけで、作業は終了です。
最後に、最終組立の時に気がついたのが、どうやらターボシャフトのオイルシールがかなりダメになってきているということ。
オイルがインタークーラの中でべたべた、スロットルボディもそうだし。
このままだとあと数万キロ?(そこまで持たない)でターボのアッセンブリー交換が生じる可能性が濃厚で。
リビルト使って部品代だけで4~5万かかる、冒頭のラジエーターが3万すぐに交換必要だし。
ちなみにターボは、取り付けのスタッドボルトが折れやすいので、それ折れたらインテークマニホールドの交換となり、それも取り外しの際に錆びたボルトが折れやすい部分。
これまで折れたら、シリンダーヘッドを全部外して、それまるごとアッセンブリー交換、中古でも5万。
この先、毎年5万以上の出費が続く可能性が非常に高いことが解って、ある意味新しい車を安く買えたのはラッキーだったかもしれない。
せっかくタイミングベルトと消耗品を一通り交換したのにな~・・・・