
アゼルバイジャン、グルジア、アルメニアというコーカサス3国を見て回ったが、とりとめのない雑感を書いてみると。。。
アゼルバイジャンのバクーが一番西欧化している感じだが、石油成金で国自体が富んでいるためか、きんきらきんのドバイのようなイメージがある。町自体、イスラム教の色合いが濃く、城壁に囲まれた旧市街が当時の面影を伝えている一方、ビルやショッピングセンターの新設等どんどん近代化していく成り金イメージとの妙なミックスを独特な雰囲気を醸し出している。夜の街全体のイルミネーションショーなど最たるものである。カスピ海に面している利点でリゾート地として雰囲気もあるので、得をしている印象。
グルジアのトビリシは、山に囲まれて起伏の多い街並みで教会の建物が目立つ。ビザ不要の国なので、外国からの旅行者も多い国際的な自由な雰囲気の印象。ツーリストオフィスがあったのはこの国だけ。案内の英語表記もしっかりしている。5月26日の独立記念日のイベントを見たせいか、ソ連時代は暗黒であったような感じ。大通りはヨーロッパのイメージであるが、裏の旧市街に入ると決して綺麗な町とは言えない。地下鉄は相当深いところを走っているようで、エスカレーターの長さはものすごい。
アルメニアは、世界で最初にキリスト教を国教にした国であるが、エレヴァンの街は、今でも、建物にして一番ソ連色が残っている印象。アララト山を望む歴史ある町で、周辺には古代の遺跡がいろいろある。街行く人を観察していると、それこそイエス・キリストにまつわる絵画に描かれている顔をしたような人がいっぱいいる。女性も彫の深い顔立ちをした美人が多い印象。アルメニア人はタバコが大好きなようで、男性はタバコを吸っている人がやたら目立つ。街に置いてあるUFOキャッチャーのようなゲームも景品は皆タバコである。
3国とも似たようなところもあるが、それぞれ微妙な違いを感じる。今回の3国への旅行では、どこでも日本人の旅行者にはひとりも会わなかった。韓国からの旅行者をアルメニアの遺跡で見かけた程度。ヨーロッパとアジアの間に位置し、歴史的にも重要な世界遺産がいろいろあるので、もっと日本人もこのコーカサス地方を自分の目で見て、壮大な歴史を感じてほしい。
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