浪漫飛行への誘(いざな)い

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札幌五輪ジャンプ金メダリスト、笠谷幸生さんの訃報

2024年04月27日 06時28分52秒 | スポーツ

1972年札幌冬季五輪スキー・ジャンプ70メートル級(現ノーマルヒル)で日本人初の冬季五輪金メダリストとなった笠谷幸生さん(80)の訃報がニュースで流れた。笠谷さんが優勝し、金野昭次さんが2位、青地清二さん(ともに故人)が3位と続き、当時表彰台を独占し、「日の丸飛行隊」として日本中を沸かせたことはまだ記憶に新しい。とは言え、あれからもう52年も経っており、3人とも故人になっているとは、時の流れをひしと感じ、寂しいかぎりである。

70メートル級ジャンプの競技が行われた時は、まさに千歳空港で勤務中で、仕事をしながらもテレビ中継を食い入るように見ていたことをよく覚えている。金銀銅が決まった瞬間、皆で声をあげて喜んだことも記憶に残っている。当時、仕事においても、オリンピックに若干係わっていたので、世界各地からのチャーター便の乗り入れに立ち会ったり、選手村に足を運んだこともあった。日の丸飛行隊の他、ジャネット・リンのフィギュアスケートも当時話題となった。

札幌ではオリンピック前の1971年に全国4番目の地下鉄も走り、地下街も整備され、札幌は伸びゆく街という印象であった。オリンピックが一つの大きな起爆剤となったことは肌で感じていた。オリンピックのテーマ曲であったトワ・エ・モアの「虹と雪のバラード」も鮮烈な印象があって、今でも聴くたびに当時を思い出す。歌詞もずばりそんな美しい町、札幌を表しており、石原裕次郎の「恋の町札幌」もそんな時代背景であった。日本にとっても、札幌にとっても古き良き時代であったことは間違いない。52年という年月は長いようでアッという間という感じもする。日本に元気を与えてくれた笠谷さんのご冥福を祈る次第である。



「虹と雪のバラード」(トワ・エ・モア):https://www.youtube.com/watch?v=ehRDn6grzEA(日の丸飛行隊の映像あり)



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