岸田首相は、現在、国賓としてアメリカを訪問して、ちやほやされて満面笑顔の写真がマスコミに露出され、国民から大顰蹙を買っている。国会を軽視して、自分勝手に防衛費を倍増し、アメリカから使えない兵器購入を決め、日米防衛同盟の強化を約束したのだから、アメリカが国賓招待するのは当たり前である。ジャイアンが従順なスネ夫にご褒美を与えているのと同じである。日本が前代未聞の裏金問題で炎上しているのに、その最高責任者が一切責任を取らず、のこのこアメリカに出かけたのだから、国民から総スカンも仕方ないところである。
4月10日の郷原信郎の「日本の権力を斬る!」で、ジャーナリストの鈴木哲夫氏をゲストに迎え、岸田首相は、まさに「四面楚歌」状態なのに、それを感じないほど鈍感力がすごいと皮肉を込めて、厳しく糾弾されている。やることなすことすべて失敗で、内閣支持率も自民党支持率も急降下しており、挽回のチャンスは全くないといえる。裏金問題の処分は、真相が究明されない中での中途半端な実行で、党内からも国民からも大批判を浴びている。もともと首相としての資質に疑問があったが、まさにその通りであったことは国民が皆認識したと思う。アメリカとの同盟強化とかいっていくらバイデンと親密にしても、「もしトラ」でもしトランプが大統領になったら、「ご破算に願いましては」ということにもなりかねない。外交が唯一の逃げ道というか挽回の道と考え、いろいろ画策しようとしているようだが、うまくいくはずもない。
岸田政権を早く終わらせることが病める日本にとっての応急措置であるが、根本的治療をしたいのであれば、自民党政権を早く終わらせることが必要である。政権交代という大きな地殻変動がないと日本の抱えた病は回復しないと思われる。今回の裏金問題を見れば、腐り切った体質が暴露された自民党に日本の将来を任すことは危ういといえる。今回の二人の対談通り、今後の政局がどうなるか目が離せない。
4月10日の郷原信郎の「日本の権力を斬る!」: https://www.youtube.com/watch?v=QevyijnSrSI