予想通り、自民党のほぼ圧勝で、安倍政権は信任されたといえる。投票率が50%を切っているので、いかに無関心の人が多いのかといかに現在の生活に満足している人が多いのかを物語っている。これで、10月からの消費税率の10%へのアップは確定してしまったし、憲法改正の動きも加速されることも予想される。投票に行かない人には本当に腹が立つ。本当に現状のままでいいと思っているのであろうか?独裁的な安倍長期政権は、どう見ても日本にとってプラスにならないが、いかに野党がだらしないかを証明する選挙でもあった。
そんな中でも、今回一番目を惹いたのが、山本太郎率いる「れいわ新選組」である。ALSと脳性麻痺の二人の重度障害者を国会議員として送り込むことに成功したのだから、物凄いとしか言いようがない。比例区では約228万票(4.55%)も獲得し、政党要件も獲得した。ネットで山本太郎氏の演説も聴いたが、熱がこもっていて、真剣な取り組み姿勢に共感を覚えた。既成の野党と比べると月とスッポンであった。4億円を超える寄付金を集め話題となったが、テレビやマスコミでは故意的にかあまり取り上げてもらえなかった。それでもこの快挙である。残念ながら、山本太郎氏は最高記録となる99万票も獲得しながら落選となったが、これからは党代表として活躍の場も広がるし、次の衆議院選挙では、間違いなく当選すると思われる。国会の運営がどうなるか、安倍政権がどう対応していくかが見ものである。弱体野党には期待できないが、弱者の味方「れいわ新選組」には期待したいところである。