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ブルースター・クリーパー(グランドカバー)

2022年10月30日 08時58分30秒 | キキョウ科
2022.06.12撮影

今日も、もう一度、あまり広くは知られていないか、と思われる植物をご紹介します。

表題に「ブルースター・クリーパー」という名前を使っておきましたが、これは、英名がいくつかあるうちのひとつをカタカナにしたものです。

学名 Lobelia pedunculata
別学名 Pratia pedunculata
和名 学名をカタカナにしたものしかないもよう「ロベリア・ペドゥンクラータ」
英名 Blue star creeper
キキョウ科(Campanulaceae)ミゾカクシ属(Lobelia

以下にも、和名は載っていず、「ロベリア・ペドゥンクラータ」とされています。

ミゾカクシ属

2022.06.24撮影

ロベリアというと、下の3弁が大きく、上の2弁は小さい、よく夏に育てる草丈の低い花を思い出すかもしれません。その夏の花壇や鉢を彩るロベリアは、和名がルリミゾカクシ、学名が Lobelia erinus。園芸的には1年草と扱うことが多いですが、原産地の亜熱帯では多年草。

ルリミゾカクシ

ルリミゾカクシと「ロベリア・ペドゥンクラータ」の花を間近に見て比べてみましょう。

次の画像をぜひご覧ください。ルリミゾカクシの大写し画像です。

L. erinus の瑠璃色のもの

このルリミゾカクシの画像を、次の「ロベリア・ペドゥンクラータ」の拡大画像とお比べになってみてください。

こういうふうに比べてみると、両者はかなり似ていますね。特に、花の中央の感じと、ツボミの出方。

2022.06.12撮影

うちにある「ロベリア・ペドゥンクラータ」が、原種(Lobelia pedunculata)か、ひとつあるとされる変種(Lobelia pedunculata var. Almanda Blue)か、あるいは、園芸種(Lobelia pedunculata ‘County Park’)か、はわかりません。うちのは、このように、先は尖っていても、丸みを帯びた花びらで、筋は、スミレ色。

ここまでの画像は、みんな、今年購入した新しい株で、南向きの庭に植えてあります。夏のうちは、こんもりと成長しました。花の終わった後は、ぐんと広がりました。

北側の庭には、前から別の株があります。南側の株のようにこんもりとは茂りませんが、元気です。ちゃんと花は咲いてくれます。そして、花が終わってからの方が、茎がよく成長して、葉が多くなります。この上を歩いても、平気。2枚続けて、花の時期のと花が終わってからのを、どうぞ。

2021.06.30撮影

2022.09.10撮影

南側のは、通り道にしているところまではみ出してきて、仕方ないので、その上を普通に歩きますが、それでも、次の画像程度にしか傷んでいません。確かに踏まれたというのはわかりますけど。

2022.10.19撮影

ところで、「ロベリア・ペドゥンクラータ」は、オーストラリアが原産です。それなのに、中国語の名前は、「新西兰半边莲」(簡体文字)、「新西蘭半邊蓮」(繁体文字)。意味は、「ニュージーランドのロベリア」。これ、いくらなんでも、オーストラリアに失礼じゃ?

新西兰半边莲

グランドカバーに使える植物について、1週間以上、6種について書いてきました。さらにグランドカバーについてはまたの機会に、ということにいたします。



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