雨上がりに、カメラを持って、散歩に出かけました。
バンクーバーは、確実に、雨の季節に突入しつつあります。バンクーバーでは、毎年、10月に雨が降り始め、それが1月まで続きます。そして、雨量はやや下がるものの、さらに、2〜4月と降り続きます。要するに、10月から4月まで、雨が降っているわけです。
気温は、もうずいぶん前から下がりつつあります。うちでは、8月末には暖房を入れました。そして、9月末には、外に出る時には長袖の上にジャケットの類を着るようになりました。何日か前に街に出かけたのですが、その時、長い丈のコートを着ている人をチラチラ見かけました。
そんな季節の変わり目の今、うちの近所で撮影した、秋色のアジサイを、今日は見ていただきたいと思います。撮影日は、すべて、10月4日です。雨上がりなので、花は雨に濡れて、ややテカテカしています。
学名 Hydrangea macrophylla f. macrophylla
園芸種名 不明
和名 アジサイ(ホンアジサイ)
アジサイ科(Hydrangeaceae)アジサイ属(Hydrangea)
冒頭画像と、直前の画像と、次の画像は、1本のアジサイの花です。薄青黄緑っぽい部分のある直前の画像のような花がやや進むと、次の画像のように枯れた花びらが出てきます。バンクーバーでは、アジサイを剪定せずに、このような枯れた花びらのままで冬を越させるおうちも多いです。
冒頭画像のように、花びら(実際には、ガク)が全体的に色が濃くなるのと、次の画像のように、色が濃くならずに枯れ始めるのと、どちらへ転ぶかの要因は、よくわかりません。でも、最終的には、すべて、枯れ花になります。
このアジサイに、やや上からかぶさるように、アベリア(だと思われます)がまだ咲き続けていました。アベリアは、花期が長いですね。ピンクの花の筒の中にあるオレンジの模様がかわいいです。
学名 Abelia × grandiflora
園芸種名 不明
和名 アベリア
和名 アベリア
スイカズラ科(Caprifoliaceae)ツクバネウツギ属(Abelia)
そのアベリアの横には、アジサイがもう1本植っていました。こちらは、花びら(ガク)が薄い水色です。
その薄い水色も、秋には、赤くなってきます(次の画像)。
この水色のアジサイの足元には、鮮やかな色のムラサキベンケイソウ(ミセバヤの1種)がいくつも咲いていました。
学名 Hylotelephium telephium
園芸種名 不明
和名 ムラサキベンケイソウ
和名 ムラサキベンケイソウ
ベンケイソウ科(Crassulaceae)ムラサキベンケイソウ属(Hylotelephium)
このおうちの、歩道に沿った植え込みには、もう1本アジサイがあったんですよ(次の画像)。雨が上がったばっかりで、花も葉も雨に濡れ、しっとりしていました。
このアジサイは、2本目のアジサイよりも濃い目の水色だったようです。その青さと、秋色として現れた紫がかった赤との組み合わせが絶妙でした。特に、次の画像に見える花房。
この花房では、枯れ花の割合も多いです。これからどんどん花が色を失って、枯れていきます。そして、秋、冬、の雨に打たれて、それなりに風情を持ってたたずむことになります。
アジサイがどのくらいの割合で結実するのか知らないのですが、このアジサイの個体は、花びら(ガク)の中央がぷくっとしていて、これは、真花のメシベが受精した???結果なのでしょうか。それとも、受精しなくても、こういうものなのでしょうか。
そして、この美しい秋色のアジサイの下には、ユウゼンギク(ニューヨーク・アスター)が咲きゆれていました。これも、雨粒、いっぱい。
学名 Symphyotrichum novi-belgii
園芸種名 不明
和名 ユウゼンギク(友禅菊)
和名 ユウゼンギク(友禅菊)
キク科(Asteraceae)シムピョトリクム属(Symphyotrichum)
アジサイの花が、このように色の変化を見せるのは、気温の関係だと思います。夏に暑くなりきらないので、次々と咲き続ける。そして、そのまま秋に気温が下がる。すると、花が赤変する。元の色に応じて、その色の具合が異なる。そして、最終的に、枯れた花が茎についたまま冬を過ごす・・・というような感じかな、と想像しています。