カラスといちごとクロッカスと

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リリー・ツリーは、やっぱりユリ

2023年08月14日 08時00分00秒 | ユリ科
2023.07.16撮影

わたしの庭には、リリー・ツリー(Lily Tree)が3本あります。

一昨年の秋に鱗茎(りんけい)を3つ買って植えつけたもので、去年は2本しか発芽しませんでした。でも、鱗茎は土中に残っていて太りつつあるはずだ、とその時は思い、今年を期待していました。

でも、そのリリー・ツリーのことは、日本と行き来していて忙しい気持ちだったので、すっかり忘れていました。すると、この7月半ばに、ピンクがかった大きなツボミが。ツボミが大きくなるまで、気づかなかったのです。

2023.07.14撮影

この画像は、次の記事でもご紹介しました。


去年出てこなかった株(一番手前の)はやっぱり他のより草丈が低く、ツボミもふたつしかついていませんでした。でも、一番陽の当たるところだからでしょうか、ツボミのほころび方が大きいです。株同士は、お互い、30cmも離れたいないんですけど、太陽の力って、偉大ですね。

さて、このリリー・ツリーとはどんなものなのか。

2023.07.16撮影

こんなユリです。でも、色は数種類あるので、姿だけにご注目ください。

リリー・ツリー(Lily Tree)は、某社が、登録商標マークをつけて販売しているユリで、Lily Tree® と表示されています。

その特徴は、その某社によると、
・1年目には、草丈は最高90〜120cmに至る
・2年目には、150〜180cmになる
・3年目には、最高180〜250cmまで伸びる

へ〜〜、そんなにでっかくなるのか。

うちの場合は、
1年目:100cmくらい
2年目(今年):120cmくらい

ふ〜〜ん、2年目の伸びが少ないなあ。

それは、わたしが留守がちで世話をしなかったからか? 今年のバンクーバーのカラカラ気候のためか? それとも、、、わたしが宣伝文句に乗せられただけで、これはウソッパチ商品であったか? 

2023.07.17撮影

リリー・ツリーと呼ばれる「商品」の存在は、もう何年も前から知っていたんです。でも、最近まで買わなかったのは、どうしても信用しきれなかったからです。

この会社の一番イヤなところは、とんでもない高値をふっかけておいて、それを斜め線で消し、セールス価格をつけて、今ならお安いです、75%引きです、などと売るところ。これを、年がら年中やる。

おまけに、この会社は、販売している植物に学名をつけていなかった(今は、つけている)。そういうことは、カナダやアメリカの植物専門の会社では、まず考えられない。学名がなければ、一体何かわからないじゃないですか。「リリー」が「ユリ」、「ローズ」が「バラ」とも限らないのだから。

それで、この会社には、なるべく近寄らないようにしていたのですが、まあ、カタログは、慰みに見ていたの。それで、再び Lily Tree が目に止まったのが2年前。

おや? 前は、®、ついてなかったよね? ついに登録商標にしたのか? そんなら、もうちょっと、出自をはっきりさせなくていいのか?

と思って見てみると、おっや〜〜、Lilium OT-hybrid と書かれている。ありがとう、ありがとう、ありがとう、これで Lily Tree® が何であるかがわかりました〜〜、少なくとも、どんな交配種であるかが。

それで、買ってみる気になったの。

2023.07.17撮影

では、Lilium OT-hybrid とは何か。

Lilium ユリ属
O = Oriental(オリエンタル・ハイブリッド)
T = Trumpet(トランペット・オーレリアン・ハイブリッド) 
hybrid 交配種

OT-hybrid は、日本語では、OTハイブリッドと呼ばれます。英語では、Oriental と 
Trumpet をくっつけて、Orienpet(オリンペット) とも呼ばれます。

つづく。


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