Led Zeppelin - Kashmir (Live at Knebworth 1979) (Official Video)
この曲は中学2年から3年にかけて、レコードが擦り切れるくらい聞きました(55歳以上の人ならこの表現わかりますよね?)
私がロックを聴き始めたのが1974年だったので、偉大なZEPの新作を初めてリアルタイムで聴いた(発売されてすぐ聴いた)のが「フィジカル・グラフティ(1974年12月発売)」。やはり思い入れが違います。
初めて聴いた時は「何だこれは???」。カシミールだから、インドの北部あたり?くらいの知識はありましたが、「インドというより、これは中近東あたりの旋律みたいだ。」と思いながら、毎日のようにしつこく聴きました。
単調のようで、微妙な変化を織り込んでいるこの曲は、聴いているとドラッグのトリップ体験をしているような気分になります。そして、クセになります。時々頭の中でも、この不思議なリフが鳴ったりするんですよね。
それにしても、ジミー・ペイジはよくこんな変な曲を思いついたものです。発想がすごい。
アルバムごとに新しいアイディアを提示するジミー・ペイジ。インスルー・ジ・アウトドアのころにはアイディアが尽きてしまったのかもしれませんね。
この曲は、ツェッペリンの多様性を象徴するような曲です。あまり名曲として紹介されることはないんですが、私にとっては噛めば噛むほど味が出るスルメのような曲です。
「カシミール」は一般的に名曲として紹介されてますよ。でも私自身は初めてこの曲を聴いた当初、「これが名曲??」って思ったものです。
でもこの曲、独特のグルーヴ感が中毒になりそう。もちろんジミー・ペイジの作曲能力にも脱帽ですが、やっぱりボンゾのドラムも重々しく、誰も真似できないグルーヴ感を出してますね。
やはり、最初は??って思うと思います。
でも、聴きこむうちに・・・ってパターンですよね。
ボンゾの引きずるようなドラムも怪しい雰囲気をつくるのに貢献しています。
やはり、すごい曲です。
確かに、こんな変わった曲を作ってしまう彼らの才能には驚かされます。
ジミー・ペイジのギターの腕も、次から次へと出てくるテクニシャンに比べると下手に見えてくるんですが、やはり、彼が作り上げたオリジナルのテクニックや技は輝いています。
レッド・ツェッペリンはクラシック・ロックの中でビートルズ、ストーンズ、エリック・クラプトンとともに最重要のバンドですからね。
確か、星船さんは私より2才くらい年下だったと記憶しています。オンタイムで聴いた作品は衝撃ですよね。
若い人で、ツェッペリン解散後、後追いで聴くようになった人はフィジカル・グラフティを地味と感じるようです。聴きこまないとわからないですからね。