ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

孤高のヴォーカリスト、スティーヴ・グリメット逝く 奇跡の1曲を我々は忘れない!

2022-09-10 08:40:57 | metal
8月15日、62才の若さで、イギリスの名ヴォーカリスト、スティーブ・グリメットが逝去した。
2017年感染症にかかり、右足を切断した後も、車いす、義足でステージに立ち、その才能ある歌唱を披露していただけに、実に残念だ。
突然の死らしく、その死因は明らかにされていない。

80年代のメタル・ブームの時に、グリム・リーパーというバンドで有名になった彼だが、ここ日本では、「ライオンズハート」というバンドのファースト・アルバム(1992年)が出色の出来で、ハード・ロック、メタル関係のファンから注目されることになった。
このアルバムは、オワーズ兄弟という天才的なミュージシャンが大きく関与しており、スティーヴの天賦の才能を大きく引き出していた。
しかしながら、残念なことに、オワーズ兄弟はアルバム完成後、すぐバンドを脱退してしまいバンド活動は暗礁に乗り上げる。結局、スティーブはこのアルバム以上の作品を作れなくなってしまった。

とはいっても、彼はこのアルバムのこの曲で、多くのHRファンHMファンの心に残ることになった。まさに奇跡の1曲である。
この曲は理想の展開を示すハードロック。
理想の声、理想の歌い方を堪能できる。
聴いていて、うなってしまうような、素晴らしいヴォーカルとメロディだ。
静と動の対比のうまさ。
ロニー・ジェイムズ・ディオやデイヴィッド・カヴァーデイルにも通じるロックの熱さ。
彼の才能が見事にあふれているのだ。
一時的ではあったが、彼は日本でスターになった。
その奇跡は彼にとっても、日本のハード・ロック・ファンにとっても幸福であったと思う。

この曲で、彼を偲びたい。

Lionsheart - Can't Believe



アップテンポのこの曲も見事!

Lionsheart - Living in a Fantasy



若さいっぱいのグリム・リーパー時代も聴こう。1987年の作品。
突き抜けるようなヴォーカルがすごい!
Grim Reaper - Rock You To Hell  
コメント (2)
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