8月15日、62才の若さで、イギリスの名ヴォーカリスト、スティーブ・グリメットが逝去した。
2017年感染症にかかり、右足を切断した後も、車いす、義足でステージに立ち、その才能ある歌唱を披露していただけに、実に残念だ。
突然の死らしく、その死因は明らかにされていない。
80年代のメタル・ブームの時に、グリム・リーパーというバンドで有名になった彼だが、ここ日本では、「ライオンズハート」というバンドのファースト・アルバム(1992年)が出色の出来で、ハード・ロック、メタル関係のファンから注目されることになった。
このアルバムは、オワーズ兄弟という天才的なミュージシャンが大きく関与しており、スティーヴの天賦の才能を大きく引き出していた。
しかしながら、残念なことに、オワーズ兄弟はアルバム完成後、すぐバンドを脱退してしまいバンド活動は暗礁に乗り上げる。結局、スティーブはこのアルバム以上の作品を作れなくなってしまった。
とはいっても、彼はこのアルバムのこの曲で、多くのHRファンHMファンの心に残ることになった。まさに奇跡の1曲である。
この曲は理想の展開を示すハードロック。
理想の声、理想の歌い方を堪能できる。
聴いていて、うなってしまうような、素晴らしいヴォーカルとメロディだ。
静と動の対比のうまさ。
ロニー・ジェイムズ・ディオやデイヴィッド・カヴァーデイルにも通じるロックの熱さ。
彼の才能が見事にあふれているのだ。
一時的ではあったが、彼は日本でスターになった。
その奇跡は彼にとっても、日本のハード・ロック・ファンにとっても幸福であったと思う。
この曲で、彼を偲びたい。
Lionsheart - Can't Believe
アップテンポのこの曲も見事!
Lionsheart - Living in a Fantasy
若さいっぱいのグリム・リーパー時代も聴こう。1987年の作品。
突き抜けるようなヴォーカルがすごい!
Grim Reaper - Rock You To Hell
体を壊しても頑張って活動をしていた姿は勇気をもらえましたね。デフレパのドラマーもしかり。
62歳なんてまだまだやれるのにねー。残念ですね。
コメントありがとうございます。
ミュージシャンって、やはり、一般人より短命なのかな?目立つことをしているけど、それだけプレッシャーもあるし、神経すり減らしているしね。
その中で頑張ってる姿には感動します。