稲戸の「八坂神社」鳥居に向かって左側にあります 撮影日;2009.10.25
直刀から湾刀へ変遷していく過渡期に鍛刀された刀、いわゆる日本刀と呼ばれる最初の刀「小烏丸」を鍛刀したのが刀工の祖・天国(あまくに)といわれます
天国が「小烏丸」の焼き入れ水として使ったのが、この井戸水だと伝えられます
天国は日本刀剣の祖とされますが、その出身経歴には謎が多く、大宝年間の大和の人とも、平安時代後期の人とも言われます
諸説あるものの、実在の人物であるかどうかは定かではありません
天国の作と伝承される作として、平家一門の宝刀として著名な「小烏丸」(皇室御物)がありますが、無銘であり、実際の作者は不明です
明治41年11月、明治天皇が奈良に行幸され、陸軍特別大演習を耳成山で統監された時
宇陀郡町村長が刀を奉納する事を決議し、萩原の住人池田重光に刀(小鳥丸)の製作を依頼しています
重光は昔時「天国」の故事を慕い斎戒沐浴し、この井戸の水で以て刀を力作し名刀を得て、郡は直ちに奉納し嘉納の栄を賜りました
★所在地;宇陀市菟田野区稲戸609
★交通;近鉄

榛原駅より バスで宇賀志下車 徒歩*分
★駐車場;有りません
★入場料;見学自由
★問合せ;0745-82-2457(菟田野観光協会)