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奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

長谷寺の天狗杉

2014年12月09日 | 巨樹
天狗杉
 「下登廊」を登りきった所に聳え立ちます 撮影日;2014.11.20

 目通り4m、樹高約60mで特別大きいわけでは有りませんが、この杉には逸話が有ります
 長谷寺第十四世能化(住職)であった芙岳の小僧時代(江戸時代の元禄年間)の話です
 まんが日本昔ばなし動画

天狗杉根元 根元のソテツ

 芙岳(英岳)師は伊賀上野の生まれで、小僧の時から長谷寺へ登って勉学修行されました
 その頃は回廊の左右に大杉が繁っていたそうです
 天狗がいたずらをして釣燈籠の灯を消し、灯のさらをひっくり返すので
 英岳は、「天狗といえども、長谷の霊山のやっかいになっているくせに、観音さまにあげる燈籠にいたずらし、あまつさえ、三界の大尊師となるべきわれら僧侶に迷惑をかけるとはけしからぬ。よし、わしがこれから修行して、必ずこの長谷寺の能化となり、その暁には天狗の住む杉の木を一本残らず伐り払ってやる。」といって発奮された
 それから50年、66歳にして能化の栄職につかれた
 英岳大僧正山内各伽藍の再建修築のため、杉の大樹を伐られたが、木樵《きこり》が最後の一本に斧をかけようとした時、「まあ、この杉だけは伐るのを待ってもらいたい。なるほど、わしは天狗のいたずらで発奮したが、天狗はわしの恩人でもある。この一本だけは、天狗の安住の場所として残してあげよう。」といわれたという

 根元には立派な蘇鉄も有ります

★所在地など;長谷寺参照


真福院の大欅

2014年05月16日 | 巨樹
真福院の大欅 (2)
 真福院の参道石段脇にケヤキの巨樹です 撮影日;2014.04.27

 樹高25m、幹周目通り6.1m
 枝張りは東西25m、南北20m
 県の指定天然記念物です(昭和15年指定)

 傾斜した土地の中腹にあり、樹冠は道路上にかぶさるように張り出しています
 梢には一部傷みが見られますが、樹勢の衰えは有りません
 樹の上には、ツルマサキ、テイカカズラがはい上がっています

真福院の大欅 (4) 真福院の大欅

 すぐ横の石段途中には杉の巨樹が有ります
 右側の杉は根元がとても大きくはっています 

真福院の大欅 (3)
★所在地;津市美杉町三多気字蟻ノ谷
★交通;JR伊勢奥津駅より バスで「杉平」下車 徒歩15分
★駐車場;有ります
★見学;自由
★問合せ;


石打八王子神社の杉

2014年05月12日 | 巨樹
石打八王子神社の杉
 本殿背後に聳え立ちます 撮影日;2014.04.19

 樹高20m。幹周目通り4m
 奈良市の保存樹に指定されています(H20年2月指定)

石打八王子神社の杉幹 石打八王子神社の杉根元 

 境内横に「ハナノ木」が有ります
 ハナカエデ(花楓)とも呼ばれます
 山地の湿地にまれに生える雌雄異株の落葉高木です
 4月ころ、葉が出る前に真紅色の花が咲き、特に雄花は美しいので花の木という名前がついています

石打八王子神社のハナノ木

★所在地;奈良市月ヶ瀬石打2926 (石打・八王子神社境内)
★交通;JR・近鉄奈良駅より バスで「石打」下車 徒歩3分
★駐車場;有りません
★見学;自由
★問合せ;


治田薬師寺の八幡杉

2014年05月11日 | 巨樹
八幡杉
 旧国道25号を見下ろす高台に立つ大杉です 撮影日;2014.04.19

 樹齢500年以上
 幹周目通り6m、樹高27m
 伊賀市(旧上野市)指定天然記念物 (S47年4月27日指定)

 医王院薬師寺の境内ですが、かつては鎮守八幡社の境内でした
 (明治初年の神仏分離令によって、八幡社は黒滝神社に合祀されています)
 大正13年の落雷で樹勢を損ね、近年になって大枝が落下
 以前より、姿が悪くなったそうです(一部幹が白化しています)

八幡杉幹 八幡杉葉

 案内板には、八幡杉の霊験について、2つの逸話が記されています
 その一;徳川末期、薬師寺で伝法潅頂が行われたとき、これを慶賀するため、大杉のてっぺんに五色の吹き流しを取り付けた
 当初、吹き流しは風になびいていたが、4~5日経つと、なびかなくなった
 潅頂法要が終わって、吹き流しを下ろしてみると、それが縦横無尽に結ばれていた
 その結ばれ方が複雑で、とても人の業とは思えなかった
 これは神が結願の印として与えたのだろうということで、今も宝物として大切に保管している
 その二;ある日、大杉の梢に、見たこともなく美しい生き物を見つけた
 鳥とも獣とも判断がつかなかったが、ある村人が銃口を向けて撃ち落とそうとしたところ、突然、銃が折れた
 その村人は深く感じて、その後二度と銃を持つことはなかったという

常盤御前の供養塔 常盤御前の五輪塔

 根元横に「常盤御前の供養塔」が有ります
 高さ1mほどの五輪塔です

★所在地;伊賀市治田5083 (薬師寺境内)
★交通;近鉄上野市駅より バスで治田下車 徒歩すぐ
★駐車場;有ります
★見学;自由
★問合せ;

 山添村との境から1kmほどの所です


十兵衛杉

2014年05月07日 | 巨樹
十兵衛杉
 柳生の里のシンボルともいえる立ち枯れの巨杉です 撮影日;2014.04.19

 墓地の最上部に在る巨大な杉で、真っ直ぐに天を衝き四方に雄大な枝を広げています
 昭和48年の夏、二度の落雷により枯れてしまいました
 樹齢は350年ほど
 幹周りは目通り約4m

 この杉は、柳生十兵衛三巖が三代将軍家光の内命を受け、柳生村を出立する時、先祖の墓所である中宮寺に、一本の杉の若木を植えたと伝えられます
 現在は白く太い幹と枝を残すのみですが、緑生い茂る季節にも枯れてなお存在感を示し続けています

十兵衛杉遠景
 すぐ下段には二代目の杉が育っています 

★所在地;奈良市柳生下町
★交通;JR・近鉄奈良駅より バスで柳生下車 徒歩5分
★駐車場;有ります(有料)駐車場から北へ徒歩5分
★見学;自由
★問合せ;


室生西光寺の枝垂桜

2014年04月24日 | 巨樹
室生西光寺の枝垂桜姿
 大野寺の桜の親木だとも伝えられています 撮影日;2014.04.12

 「城之山枝垂れ桜」と呼ばれています
 樹齢はおよそ300年

室生西光寺と桜 室生西光寺と枝垂桜

 大野寺の小糸しだれと同様、小ぶりな花です

室生西光寺の枝垂桜 室生西光寺の枝垂桜花

 付近には多くの桜が植えられていて、ゆっくりと散策するのがよいでしょう
 室生寺から徒歩20分ほどです 

室生西光寺枝垂桜 室生西光寺堂と枝垂桜

★所在地;宇陀市室生31(室生西光寺境内)
★交通;近鉄室生口大野駅より バスで室生寺下車 徒歩15分
★駐車場;隣りの墓地に5~6台
★見学;自由
★見ごろ;4月上旬~中旬
★問合せ;


 ↓↓室生山上公園南ゲート前の枝垂桜  ↓↓室生地蔵院と周辺斜面に咲く桜
室生山上公園南ゲート前の枝垂桜 室生地蔵院と桜
       

善照寺境内の「冨生の松」

2014年01月29日 | 巨樹
冨生の松の根
 根上りの松と呼ばれています 撮影日;2014.01.05

 (浄土真宗本願寺派) 龍華山「善照寺」の境内に有ります
 樹齢およそ300年
 盆栽を大きくしたようで、根が地上から盛り上がるような黒松です

善照寺 冨生の松

 福井県冨生村から水路で運ばれてきたと伝わります
 金沢兼六園の根上り松と同様に、県内でも類を見ない珍しい黒松です

 この松には、日本ミツバチが共生していて、森の役割も果たしています 

★所在地;生駒郡安堵町東安堵342
★交通;JR法隆寺駅より バスで「東安堵」下車 徒歩7分
★駐車場;有ります
★入山料;見学自由
★問合せ;0743-57-1511(安堵町役場)


石神神宮のイチイガシの巨樹

2013年12月14日 | 巨樹
石神神宮のイチイガシの巨樹 
 道の中に聳え立っています 撮影日;2013.07.10、11.30

 樹高約25m、幹周り4.15m
 樹令は、およそ300年と言われています

 石上神宮の敷地内を通るこの道は、(北)山の辺の道です
 周りの森は往時の植生をよく残していて、イチイガシは照葉樹林の主要構成種げす

石神神宮のイチイガシ根元 石神神宮のイチイガシ枝振り

 すぐ近く(塀の内側)にはイチョウの巨樹が有ります
 幹径1m程、樹高20m以上有り、黄葉の時期はとてもよく目立ちます

石神神宮のイチョウの巨樹 石神神宮のイチョウ根元

石神神宮の楼門背後のイチョウ

★所在地;天理市布留町384(石上神宮の境内)
★交通;JR・近鉄天理駅より バスで「石上神宮」下車 徒歩3分
★駐車場;有ります(無料)
★入場料;見学自由
★問合せ;


石神神宮のイチイガシとイチョウ イチイガシ前から見た楼門

オガタマノキ(手向山八幡宮境内)

2013年12月06日 | 巨樹
オガタマノキ
 推定樹齢は300年です 撮影日;2013.11.09

 手向山神社「東大寺八幡宮」 の本殿に向かって右に有ります
 樹高約18m、幹周2.4m

 オガタマノキは暖地に生育するモクレン科の常緑高木です
 花は約3cmで黄色みを帯び、とても良い香りを放つそうです
 密に繁る葉は光沢があり、長楕円形で硬いが、ミカドアゲハの幼虫が食べます
 昔は「賢木、栄木、さかき」と呼び、神事に用いました
 現在用いられるツバキ科の「サカキ」とは別で、招霊(おきたま)の「おがみたまう木」が訛って「オガタマノキ」になったとそうです
 秋に果袋の中に真っ赤な丸い実が成り、振ると妙な澄んだ音がするそうです

 天宇受売命(あめのうずめのみこと)が天岩戸の前で踊った時、手に持っていたのが「オガタマノキ」の小枝で、神楽鈴の起源だそうです

菅公腰掛石 菅公腰掛石鳥居
 摂社若宮の拝殿横に「菅公腰掛石」が有ります

 「このたびは 幣(ぬさ)もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに」
 昌泰元年(898)10月、宇多上皇の吉野宮滝御幸に随行した道真一行が奈良に立ち寄った時に詠んだと伝えられます
 歌に詠まれる手向山とは大和と山城の国境の平城山(ならやま)の峠を指すと言われていますが、ここ手向山八幡宮で詠まれたという言伝えも有ります

★所在地;奈良市雑司町(手向山八幡宮境内)
★交通;近鉄奈良駅より バスで「東大寺大仏殿」下車 徒歩10分
★駐車場;有ります
★入場料;見学自由
★問合せ;


川合天水分神社の大杉

2013年10月29日 | 巨樹
川合天水分神社の大杉幹
 天水分神社の神木です 撮影日;2013.10.13 

 3本の杉が融合しているようです
 5mほど上から数本の支幹に分岐しています

 幹周り約8.45m、樹高35m(1991年の環境庁調査時)

川合天水分神社の大杉 川合天水分神社の大杉枝

 本殿左手の斜面に聳えています

★所在地;吉野郡天川村川合(川合天水分神社境内)
★交通;近鉄「下市口」駅より バスで「川合」下車 徒歩5分
★駐車場;有りません
★入場料;見学自由
★問合せ;