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奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

岩室古墳

2015年01月04日 | 古墳
岩室古墳石室跡
 石室石材が露出しています 撮影日;2014.12.13

 「15D-372」ですが、遺跡地図とは少し場所が違います

 横穴式石室ですが、羨道は破壊され内部の様子は分かりません
 覗いて見ると、玄室の空間は残っているようですが、ほとんど石材は抜かれているようです
 墳丘はかなり削られてしまっていて、墳形も分かりません
 比較的規模の大きな古墳のようです

岩室古墳 岩室古墳石室内

 徳源寺裏山から嬉河原へ向かう道(山道です)沿いに築かれています
 途中の墓地の少し先(嬉河原方向)に墳丘が見えてきます
 南側に回りこむと開口部があり、大きめの石材が2個露出しています 

★所在地;宇陀市大宇陀岩室・西山 MAP
★交通;JR・近鉄榛原駅より バスで「西山」下車 徒歩25分
★駐車場;なし
★見学;自由
★問合せ;


ツカモト古墳

2015年01月03日 | 古墳
ツカモト古墳墳丘
 南斜面に横穴式石室が開口しています 撮影日;2014.12.13

 径15mの円墳となっていますが、現状は径10m弱と思います
 石室は長さ3m・幅1.3m、羨道部は幅0.7mの片袖式の横穴式石室

 この古墳、山の南斜面に築かれている為、羨道部は北側に有ります
 開口部は10cmほどの高さが有りますが土砂でほとんど埋まっています
 羨道は3~4mほど有ります

ツカモト古墳奥壁 ツカモト古墳玄室内

 南側の奥壁側にも開口していて、狭いですがかろうじて入室可能です
 片袖式とされていますが、土砂で埋まっているので、両袖式かも知れません
 現状、玄室内は高さ1mほど有ります
 丁寧に積み上げられた石室です
  
ツカモト古墳羨道部 ツカモト古墳北開口部 ツカモト古墳南開口部

 「15C-125」ですが、遺跡地図とは違う場所に有ります
 (2年越しで見つけることが出来ました)

 道端の小さな祠が有る裏側に谷が有ります
 この小祠は「ヒメッサン」と呼ばれ、民間信仰の対象になっているそうです
 祠の右手(西側)に山に入る小路↓↓が有ります       
ツカモト古墳前ヒメッサン ツカモト古墳入口 ツカモト古墳谷
 ヒメッサン↑↑        左手側の尾根上に墳丘が見えています↑↑
★所在地;宇陀市嬉河原398付近 MAP
★交通;JR・近鉄桜井駅より バスで「梅の木」下車 徒歩30分
★駐車場;有りません
★見学;私有地です
★問合せ;

 近くに芝生古墳が有ります
 一緒に見学すると良いでしょう


鞍岡山古墳群

2014年12月31日 | 古墳
鞍岡神社
 鞍岡神社の社殿は、鞍岡山4号墳の上に建っています 撮影日;2014.12.07

 4号墳は径30mほどの円墳でしょうか
 ほとんど平削されていてます

 1号墳は径25mほどの円墳と思われます比較的良好に墳丘が残っています
 古墳時代前期末の築造

鞍岡山1号墳
 2号墳はバイパス工事で南半分が消失しています
 東西方向が30m、南北方向が20m以上の円墳
 高さは3~3.5m
 幅1mほどの周濠あとが見れます(空濠のようです)
 2009年に調査されています
 主体部は7.4m×3.4m×1.6mの巨大な墓壙に二基の割竹形木棺が並べて埋葬されていました
 西棺は長さ6mで、盗掘のため副葬品はなく、棺外に鉄剣が五本並べられていました
 東棺は長さ5m、未盗掘で国産の青銅鏡、管玉、勾玉が副葬されていました
 棺外には臼玉、勾玉、ガラス製小玉が置かれていました
 これらの副葬品の状況から、西棺は古墳の主で武人として活躍した男性、東棺は女性が被葬者と考えられます
 古墳時代中期初頭の築造

鞍岡山2号墳
 鞍岡山3号墳は径40m・高さ6.5mの円墳だそうです
 2004年に調査されていますた
 南山城最大の円墳で、段築はなく、まんじゅうのように丸い斜面を地山を削りだして造られています
 墳丘表面を粘土で覆い、そこに川原石を差し込んで葺石としているので、葺石の保存状態がかなり良好でした
 墳頂には大きな盗掘坑がありましたが、粘土槨はかなり遺されているようです
 墳頂部には円筒埴輪列の基底部が現位置で残っていました
 また、墳丘北側の平坦部にひょうたん型の島状遺構を検出
 高さ30cmくらいで低い墳丘と葺石が施されています
 巣山古墳と類似しており、何らかの祭祀の施設と考えられます
 内容、保存状態ともに優れた注目すべき古墳です
 築造は古墳時代前期後半 

★所在地;精華町下狛
★交通;JR・近鉄下狛駅下車 徒歩5分
★駐車場;有ります
★見学;自由
★問合せ;


 参考;八幡木津線関係遺跡(鞍岡山2号墳・下馬遺跡・片山遺跡)

精華町丸山古墳

2014年12月30日 | 古墳
精華町丸山古墳遠景
 野見宿禰の墓との伝承が有るようです 撮影日;2014.12.07

 精華中学校の北に有る大きな古墳です
 径100m・高さ12mの円墳とされます
 前長250m、墳丘長174mの前方後円墳だとする説も有ります
 前方部とされる所(東側)は幼稚園や商工会議所になっています
 西側は駐車場になっています(周濠跡と思われます)

精華町丸山古墳南側 精華町丸山古墳北側

 古墳の中腹に「伝 野見宿禰塚」の碑が建っています
 (現状、墳丘への立ち入りはかなり困難です)
 宿禰の禰の字が称の旧字体で誤って彫られているそうです
 この石碑は三宅安兵衛という京都で帯問屋を営んでいた人の遺訓により建てられたそうです
 三宅安兵衛は、京都府下におよそ400基以上の道標や石碑を建てたそうです 

★所在地;相楽郡精華町南稲八妻丸山
★交通;JR・近鉄祝園駅下車 徒歩4分
★駐車場;近くに精華町役場有り
★見学;外観のみ
★問合せ;


北河原・稲荷山古墳

2014年12月29日 | 古墳
平尾稲荷山古墳
 古墳の上に稲荷神社が建っています 撮影日;2014.12.07

 径約33mの円墳です(平尾稲荷山古墳とも言われます)
 葺石・埴輪が有ったことが確認されています

 埴輪はⅡ期の鰭付円筒埴輪で、古墳時代前期後葉に位置づけられます
 平尾城山古墳の後に築かれたようです

 鳴子川の北岸に位置し、ここは今城跡です
 弥生時代の遺跡でも有ります

平尾稲荷神社境内 平尾城山古墳

 社殿の後方に竹薮があり、平尾城山古墳が有ります
 かなり改変されていて、墳形は分かりづらくなっています

 南西に主軸を持つ全長110mの前方後円墳です
 後円部直径70m・高さ11.5m、前方部幅約38m
 墳丘には葺石、埴輪が有りました

 後円部には竪穴式石室1基、粘土槨2基が確認されています
 石室は盗掘のため破壊されていましたが、全長7.5m、幅1.7mの粘土床が残存
 割竹形木棺が納置されたと推測されています
 副葬品は彷製三角縁神獣鏡の破片・石釧6個体分・鉄鏃33本(定角式2本、鑿(のみ)頭式31本)・鉄剣・鉄飽・鉄壁が出土
 墳頂肩部に埋葬主体を円形に囲続する埴輪列が検出されています
 円筒埴輪・朝顔形、家形・鶏形の形象埴輪があり、円筒埴輪の型式的特徴からⅠ期に位置づけられます

北谷2号横穴 北谷2号横穴内

 参道下の岩肌に横穴が有ります
 北谷2号横穴です
 4基有ったようですが、現在は1基のみ開口(木柵がされていて入れません)しています

★所在地;木津川市山城町北河原北谷
★交通;JR棚倉駅下車 徒歩15分
★駐車場;なし
★見学;自由
★問合せ;


和束・坂尻塚1・2号墳

2014年12月27日 | 古墳
坂尻塚1・2号墳
 竪穴系横穴式石室墳が2基、見学できます 撮影日;2014.12.07

 1号墳は、径12mの円墳です
 封土はかなり流失し、横穴式石室の天井石が露出しています
 石室は奥壁側が開口していて、現存長3.7m・幅1.5m
 羨道は西側に有りますが、埋まっています

坂尻塚1号墳奥壁 坂尻塚1号墳羨道部

 2号墳は、径9mの円墳です
 墳丘は半壊していますが、石室は良く残っています
 羨道は埋まっていますが、玄門上部がわずか紀開口しています 
 現存長3.7m・幅1.2m

坂尻塚2号墳 坂尻塚2号墳奥壁

★所在地;相楽郡和束町撰原坂尻
★交通;JR加茂駅より バスで白栖口下車 徒歩10分
 県道5号線から坂尻集落を南に登っていくと、右手に[坂尻塚古墳/旧信楽街道]の小さな看板が有ります
★駐車場;スペース1台程度
★見学;自由
★問合せ;


坂尻塚1・2号墳入口 坂尻塚1号墳

福塚古墳

2014年12月25日 | 古墳
福塚古墳
 和束天満宮参道の西側の畑にあります 撮影日;2014.12.07

 径25m・高さ5mの円墳です

 北東側に竪穴式石室が露出しているそうです
 現状は熊笹に覆われ、墳丘への立ち入りはかなり困難です
 築造は古墳時代の中期と推定されています

北から見た福塚古墳

★所在地;相楽郡和束町園箕ノ田
★交通;JR加茂駅より バスで東和束下車 徒歩1分
★駐車場;有ります
★見学;自由(墳丘への立ち入りは困難)
★問合せ;


竜王山古墳群の横口式石槨墳

2014年12月24日 | 古墳
11D-198石室内
 石材はかなり抜かれています 撮影日;2014.11.30

 遺跡地図の「11D-197~199」です
 盗掘を受け、墳丘はかなり崩されています
 尾根上の林道沿いに円墳?が三基並んでいます

 真ん中の古墳「11D-198」が、横口式石槨墳のようです
 径8mほどの小さい古墳です
 直方体に加工された石材が積まれています 

11D-198
 東隣の古墳「11D-197」は双室墳だったでしょうか?
 二列並んで盗掘穴が有ります

 西隣の古墳「11D-199」は盗掘穴にわずかに石材が残っています
 11D-197 11D-199

★所在地;天理市柳本町スベリ石
★行き方;?
 「11D-237」から山内を東へさ迷っていて見つけました
 つまり、迷ってしまって偶然に見つけたわけです
 その尾根道から谷道へ降りて西へ行くと崇仁天皇陵の北側へ出てきました


「11D-237」竜王山古墳群

2014年12月23日 | 古墳
11D-237墳丘
 とても大きな横穴式石室を有しています 撮影日;2014.11.30

 竜王山古墳群の中で、ほぼ完存する横穴式石室のうち、おそらく最大規模の石室だと思います
 尾根の最高所に築かれた径約15mの円墳です

 とても丁寧に築かれた、両袖式横穴式石室です
 羨道長約5m・高さ1m
 玄室長6m・幅約1.7m・高さ約2.8m
 玄室内には土砂が流入しているので、3m以上の高さがあると思われます
 (いずれも目測の数値です)

11D-237奥壁 11D-237袖部

 持ち送りは余見られない石室で、長岳寺奥の院横の古墳「12C-96」と似ています
 床の土砂下には、石棺材が埋もれているかもしれません
 「11D-238」を目指して登っていったのですが、「11D-237」のようです

11D-237開口部
★所在地;天理市柳本町高槻
★南側から無理やり登っていって、ほとんど偶然に見つけたので、行き方は? 


「12C-86~89」竜王山古墳群

2014年12月22日 | 古墳
12C-86
 群中で、最も高所に有る支群です 撮影日;2014.11.30

 十数基有りますが、開口している古墳は少ないです
 また、この支群にたどり着くのもたいへんです(明確な道が有りません)
 
 南側の斜面に3基並んで開口しています
 いずれも竪穴系横穴式石室です(羨道部から、玄室が少し落ち込んでいます)

12C-86奥壁 12C-86袖部

 「12C-86」は奥壁に巨石が使われています
 倒木が開口部を覆っていますが入室できます
 持ち送りはあまり無く、比較的広い玄室です

12C-86開口部 12C-86天井

 「12C-87」は径15mほどの円墳
 背の高い玄室を有しています
 開口部が狭く、入室できませんでした(高さ2.5mほど?) 

12C-87 12C-87石室内

 「12C-89」は比較的大きな墳丘です
 入室できますが、かなり土砂が入り込んでいます

12C-89石室内 12C-89袖部

★所在地;天理市柳本町火燈(N;34.33.19 E;135.52.25)
★行き方 <迷子にならないようにGPSを持って行きましょう>
 竜王山城址から古墳群を通るコースを降りてきて
 長岳寺奥の院への分岐からさらに少し下ると、左手に丸太が何本も横たわっている場所が有ります
 その辺りを左手へ
 谷を回り込むようにして、南側の尾根に出ます
 尾根伝いに古墳が並んでいます