大空を見上げて

日頃感じていること

父の面影

2010-12-22 | Weblog
 通勤電車で向側に座っていた老人が生前の父にとてもよく似ていて驚いた。
目を瞑って時々薄目で老人を見ながら尊敬する大好きだった父を思い出していた。
父は13年前あと一ヶ月で95歳という時「ありがとう!」を最後の言葉に旅立った。

私は子供の時から落ち着きがなく、問題ばかり起こすどうしょうもない子供だった。
父の兄弟の子供たちは皆優秀で有名高から国立大学へ行き銀行に就職した。
私は並みの県立高校から中国電力の就職試験にも落ちた。
父はこんな私にも精一杯の愛情を注いでくれた。
自衛隊入隊後の空挺への難関合格に喜びの手紙が速達で来た。
その後父から励ましの便りが頻繁に来た。
お蔭でアメリカの特殊部隊グリーンベレーより厳しいと言われた地上共通(レンジャー)、250km行軍等、空挺猛訓練にも耐えられた。
手紙の最後に必ず「強く、正しく、朗らかに」と書いてあり、まるで牧師のような手紙に父の愛情ある親心を感じていたように記憶している。

先日ある新聞の親心の欄に「高学歴・好青年の隣りの子供より、どうしょうもない出来の悪い我が子が可愛い」と書いてあった。
*正に私の事で改めて出来の悪い息子で申し訳なく思いながら父に心より感謝している。

    (写真:父の愛情を一心に青春を過ごした日本最強部隊第一空挺団)
コメント (2)
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