T‐STYLE

ここは性転換、入れ替わり・憑依・変身モノ等を扱った作品を好む人達秘密の花園です☆
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異性愛の、衝動?

2014-07-07 23:54:09 | 作品紹介 一般・動画.2
TSの衝動・欲望を、なにか「文学的」に表していたのを見たのは、個人的に初めてだったかもしれないなぁ...


ルーディ・ラッカー著「時空の支配者」 (訳:黒丸尚)の一篇に、それはありました。
望みどおりに“美女”となったオトコは、こんな力強い言葉で説いてくれています。


女になりたがる男など、根本的に同性愛趣味と思われるかもしれない。
けれどもぼくに関しては--少なくとも表面的には--そういうことではない。
ぼくがブロンドのサンドラのようになりたいと思ったのは、本当に異性愛の衝動だ。
欲望の対象と至高の合一を果たしたいという渇望だった。
※【男だって人間】より


ちなみにサンドラというのは美女の名前で、その彼女自身に彼がなってしまったというわけですね。
最後の『至高の合一』とかは少し難解気味‥。

ただ、言わんとしていることは『ぼくに関しては』の“お仲間”に当たるであろう我々TS好きには、何となく理解できるのではないでしょうか。

私も好きな娘になってみたいと思った衝動は、幾度も湧き起こった経験があります。
確かにそれは、ラッカー氏の言葉を借りれば 『異性愛』としてのものでした。


作中、彼がとった行動や心理状態も、なかなか「核心」をついていました。
目の前の、好意の対象である人物になって、本能の赴くままに“自分”の身体を見たがったり、女性用の服に着替えて外出をし、周りの男からの視線が気になったり、あるときは今でいうガールズトークを愉しんでみたり‥‥

こういうのを見たかった、読みたかった!もしくは今後出合いたかったんですよね。
ヘタにエロ描写ばかりを用いてるより作品よりも、今回の方がドキドキしましたw



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3 コメント

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時空の支配者 (mie)
2014-07-08 07:14:01
こんにちは。「時空の支配者」読まれたんですね。私も何度も読み返した本です。あの表現、いいところついてますよね。はじめてのシャワーシーン辺りはゾクゾクしたものです。
装丁が変更されているんですね。私の持っているのは吾妻ひでお氏による挿し絵と表紙があって良い感じでしたよ。

入力途中で投稿されてしまいました。スミマセン(>_<)
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mie殿! (キラ)
2014-07-08 09:07:11
前回mieさんがおっしゃっていた書物はひと通り目を通しましたよ。ブロガーの鏡でしょう?(笑)

>吾妻ひでお氏による挿し絵と表紙があって良い感じでしたよ。

私が入手したのはハヤカワ文庫さんのものでしたが、そちらも見てみたかったですねぇ。
本文にも書きましたとおり、それでも「時空の支配者」が個人的にベストでした。

「地球になった男」も読みました。列車内で唐突に繰り広げられた、アレのことですよね(笑)
こちらはまるきりエロに走ってましたね。
それも悪くないのですが、その好奇の対象を少し自分自身に向けて欲しかったなぁというのはありますw
返信する
真善美の探究 (智慧)
2014-09-22 10:23:22
【真理と自然観】



《真理》

結論から言って、真偽は人様々ではない。これは誰一人抗うことの出来ない真理によって保たれる。

“ある時、何の脈絡もなく私は次のように友人に尋ねた。歪みなき真理は何処にあるのか、と。すると友人は、何の躊躇もなく私の背後を指差したのである。”

私の背後には『空』があった。空とは雲が浮かぶ空ではないし、単純にからっぽという意味でもない。私という意識、世界という感覚そのものの原因のことである。この時、我々は『空・から』という言葉によって、人様々な真偽を超えた歪みなき真実を把握したのである。我々の世界は質感。また質感の変化から、その裏側に真の形があることを理解した。そして、我々はこの世界の何処にも居ず、この世界・感覚・魂の納められた躰すなわちこの裏側の機構こそが我々の真の姿であると気付いたのである。


《志向性》

目的は、何らかの経験により得た感覚を何らかの手段をもって再び具現すること。感覚的目的地と経路、それを具現する手段を合わせた感覚の再具現という方向。志向性とは、或感覚を再び具現させる基盤としての目的経路の原因・因子が再び具現する能力と可能性を与える機構、手段によって、再具現可能性という方向性を得たものである。志向は複数あり、意識中にある凡ゆる感覚的対象に支配される。

『意識中の対象の変化によって複数の志向性が観測されるということは、表象下に複数の因子が存在するということである。』

『因子は経験により蓄積され、記憶の記録機構の確立された時点を起源として意識に影響を及ぼして来た。(志向性の作用)』

我々の志向は再具現の機構としての躰に対応し、再具現可能性を持つことが出来る場合にのみこれを因子と呼ぶ。躰に対応しなくなった志向は機構の変化とともに廃れた因子である。志向が躰に対応している場合でも、因子の具現に対応した感覚的対象(条件)がない場合はこの志向は生じない。但し、意識を介さず機構に直接作用する物が存在する場合もある。


《生命観》

『感覚器官があり連続して意識があるだけでは生命であるとは言えない。』

『再具現性を与える機構としての己と、具現の方向を決定する志向としての自。この双方の発展こそ生命の本質である。』


生命は、過去の意識の有り様を何らかの形に変換し保存する記録機構を持ち、これにより生じた創造因を具現する手段としての肉体・機構を同時に持つ。

生命は志向性・再具現可能性を持つ存在である。意識の有り様が記録され具現する繰り返しの中で新しいものに志向が代わり、この志向が再具現の機構としての肉体に作用して変化を生じる。この為廃れる志向が生じる。


*己と自の発展
己は具現機構としての躰。自は記録としてある因子・志向。

己と自の発展とは、躰(機構)と志向の相互発展である。志向性が作用した然としてある意識(現象)から新しい志向が生み出され、この志向が再具現の機構である肉体と意識に連動して作用する。生命は然の理に屈する存在ではなく、その志向により然としてある意識と肉体を変革する存在である。

『志向(作用)→肉体・機構』



然の理・然性
自己、志向性を除く諸法則。志向性を加えて自然法則になる。

然の理・然性(第1法則)
然性→志向性(第2法則)




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