どの企業もヒット商品を生み出すために、デザインや機能をいろいろと改良したりしているわけですが、「商品そのものの使い道」といった切り口をガラリと変えてみると意外なヒットになるようです。
こんにちは!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。
8月ももう下旬にさしかかりますが、まだまだ残暑が厳しい中、少し前の日経MJに次のような記事がありました。
「青山商事の”ポケッタブルジャケット”ビジネスでも抵抗感なく」
・猛暑の中今年は例年以上にクールビズスタイルで働く男性会社員が目立つが、急な商談や会議で上着が必要になるケースは意外に多い。「せっかく軽装なのだから、厚手で重い上着を手に持ち歩くのは避けたい」という需要に応え、ヒットしているのが青山商事の「ポケッタブルジャケット」だ。
・カジュアルな雰囲気で折りたためるジャケットは以前からあるが、あえて、主要素材に通常のスーツなどと同様ウールを使用。ビジネスシーンで使うのに抵抗感がない風合いと外観を持たせた。
・カバンなどに折りたたんで入れておき、必要なときに取り出して着てもシワがほとんど気にならないように仕上げてある。~~初年度約3万枚を販売する見通しだ。
(引用:2010/08/11 日経MJより)
とのことです。
クールビズが定着してきているとは言うものの、真面目な日本人気質なのか、客先に訪問するときは上着を持って行って、社内に入るときには着るという方やそれが会社の方針というところは多いと思います。
クールビズの考え方もさまざまで、私も昔、友人のコンサルタントに「ノーネクタイは良いけど、半袖シャツはダメ。コンサルタントは肌を露出しないこと。としているコンサルタント会社もある」と言われたことがあります。
いろんな考え方もあるもんだ、と思いましたが無難なところを考えれば、やはり上着も持って行って、とりあえず訪問先の中へ入るときは着ようか、ということになるのでしょう。
スーツの夏服も、最近は通気性に優れたものなどがいろいろあるようですが、「折りたたんで持ち歩ける」ということにフォーカスしたスーツジャケットは、たしかに見かけなかったと思います。
正直、私も1着欲しいなと思いました。
スーツのジャケットって、手に持っているだけで、とても暑いのはビジネスマンの方々はおわかりでしょう。
私も時々は、カバンの中に入れたりしていましたが、やはりシワも気になるところ。
通気性よく、涼しく着られるスーツを開発する一方で、「たたんで持ち歩くためのスーツ」という違った切り口で開発すれば、違う需要が掘り起こせるということでしょう。
開発のヒントはさまざまですね。
さあ、あなたのビジネスでも、今の商品の切り口を変えてみることはできないでしょうか?
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