中小企業診断士 藤田雅三 ブログ

~コンサルティングblog~ざっくばらんにいろいろ書きます。

打ち出すメッセージはピンポイントで

2010年08月05日 13時15分06秒 | マーケティング・販促

最近ではあらゆる業種業界において、メーカーの技術力や品質が高くなり、商品力において差別化が難しくなっていますね。
この商品は誰に買って欲しいのか、どんな機能があるのかをはっきり打ち出して、似たような商品のなかでの自社商品のポジションや位置づけを明確にしていく必要があるのかもしれません。

本日の日経産業新聞に次のような記事がありました。

「虫さされ薬、的絞る 肌の赤み押さえる」
・一般用医薬品の虫刺され薬で年齢や用途を絞って特徴をはっきりさせた新製品が目立つ。第一三共ヘルスケアは4~7歳児を狙い、人気アニメ「ポケットモンスター」のキャラクターを使った貼り薬を投入。
・興和は見た目を気にする20~30代女性向けに虫刺されによる赤みを押さえる成分を配合した製品を売り込んでいる。
・興和は持ち歩きにより適した虫刺され薬も同時期に発売した。こちらは中高生が買う姿が目立つという。2製品のマーケティングで打ち出すメッセージも違う。ウナコーワジェルが赤み、プチウナコーワαはがんこなかゆみに効くことを強調。
(引用:2010/08/05 日経産業新聞より)

とのことです。

商品開発時にはもちろんターゲットを明確にして、開発していくことになると思いますが、よりピンポイントで絞り込んで、お客様にも打ち出し方を変えて訴求することで、その他、似たような商品群の中から抜き出ることができるのでしょう。

私自身買い物をしているときなど、薬に限りませんが、似たような用途の商品がいくつか並んでいると、どれを選んだらよいのか考えてしまいます。デザインを比べたり、ひっくり返して内容や成分を比べてみたり、いろいろ考えます。

おそらく、どのメーカーの商品でも性能や品質、味(食品であれば)は良いのだろうと思います。
最近では、インターネットをはじめとして、個人が収集できる情報がとてつもなく多くなっており、必要な商品情報も簡単に手に入るようになっていますが、あまりにもいろいろな商品があり、どれを選んで良いのか迷うこともしばしばです。

はっきりとメーカー側から自信を持って、「誰に向けた商品です」「どんな時に使えます」などとピンポイントで打ち出してもらえば、選びやすくて「楽だ」と思う人は結構いるのではないでしょうか。
特に自分の個人的趣味趣向で買うような商品ではなく、日用必需品のようなものでそんな感じがいたします。

先日もTVCMで、ペットフードのCMをやっているのを見ましたが、犬の年齢を明確に打ち出していたり、犬種別に商品を用意していたりと、こちらもよりピンポイントの打ち出し方を強めているようですね。

さて、あなたのビジネスの商品でも、もう一絞り、ピンポイントで打ち出し差別化してみることのできる商品はないでしょうか?

コメント (2)
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