中小企業診断士 藤田雅三 ブログ

~コンサルティングblog~ざっくばらんにいろいろ書きます。

二毛作に学ぶ

2010年08月24日 20時20分42秒 | 戦略・ブランド・コスト・業務改善


1日を通して効率よく収益をあげたい、と考える経営者は多いと思います。
特に店舗や工場など、設備や施設を用意せざるを得ないビジネスには稼働率を高めることは重要なテーマです。

こんばんは!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。

本日の日経新聞に次のような記事がありました。

「外食店、昼夜で違う顔」
・外食チェーンで時間帯により異なる客層を呼び込むため、提供メニューや内装を替える「二毛作店」が広がっている。昼夜で店名を替える2枚看板の店も最近では現れている。
・釜飯とくし焼きの店「とりでん」を約70店舗展開するプライム・リンクの水戸見和店は午後4時まで「和み茶屋」として営業する。
・違う店で洋食などを提供することで30~40代の主婦らの人気を呼び、昼食時の売上は倍増した。
・モスフードサービスの子会社、トモスが展開するラーメン店「ちりめん亭市ヶ谷店」は夕方5時にいすを片付け立ち飲み店に変身する。~~実施前に比べて平日の売上高は1.6倍に増えたという。
(引用:2010/08/24 日本経済新聞より)

とのことです。

二毛作業態といえば、昔からプロントのカフェとダイニングバー業態は有名ですね。

最近では居酒屋とラーメン屋とか、うどん屋と天ぷら屋など、さまざまな組み合わせがあるようです。
また、二毛作どころか三毛作という業態まででてきているようです。

時間帯で業態を替えるほか、店内が広ければ、「空間で業態を替える」二毛作の店まであるようです。

事業ドメインの話を前にもしたかもれませんが、これも一つのドメインの捉え方でしょうか。「当店は○○屋である」と定義して、固定観念にとらわれてしまうとやれることは限られてきます。

人間一般的には朝・昼・晩と三度の食事の機会があるわけです。どんなお客様に来ていただきたいのか?ターゲットは誰か?、3食提供できるメニューがあれば、そのお客様層に1日3回来ていただくこともできますし、異なる客層を呼ぶことにも繋がります。

しかしながら、これらを実行するためにはどうしても作業性やオペレーションの問題を解決する必要があります。

大手であれば、複数の業態の運営が可能でしょうが、個人となるとなかなかそうはいかないため、サブリースなどで経営者が又貸しして変わるケースもあるようです。

二毛作に近いと言えば、居酒屋が昼間はランチ、定食屋をやっているというのはよくあります。
ラーメン屋さんでも、朝食メニューを提供し、朝からラーメンを食べる「朝ラー」などとよばれて人気を博している例もありますね。

このように、まったく違う業態で二毛作営業までしようと思わなくても、提供できる機会を増やしていくことは可能です。「朝ラー」や「朝カレー」など、昔はちょっと考えられませんでしたが、どんなメニューも時間帯を問わずに提供される時代になってきています。

今までお客様が少なかったアイドルタイムや、営業をしていなかった時間帯に提供できる商品を用意することで、意外なヒットに繋がる可能性があります。

飲食店の例が多いために、そちらばかり注目を浴びますが、ホテルが暇な日中にビジネスマンやビジネスウーマンのサードプレイスとして仕事場やシャワーを提供したり、会議室利用を勧めたりするのも利用機会を広げる手段として同じような例ではないでしょうか。
さらに言えば、小売店などが時間帯別に臨機応変に売場を替えるのだって、同じように売場効率を高めることに繋がります。

考えればまだいろいろあるでしょう。

さて、あなたのビジネスでも二毛作に学び、利用機会を広げることはできないでしょうか?

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