実に久し振りに“職業病”に罹りました。「喉」かって?・・・いいえ、背中の筋肉痛です。私たちの仕事で一番使う体の部分は喉だと思われがちですが、実は喉だけではありません。私個人としては、喉は二番目ではないかと思っています。では一番は・・・それは“横隔膜”でしょう。横隔膜というのは、呼吸をする際に肺を膨らませる役割を果たすものです。「腹式呼吸をしなさい」と常に言われるのは、この横隔膜の動きをなるべく大きくして肺の容積を大きくしたいが為なのです。その横隔膜を支えているのが『背筋』です。で、複式で仕事の呼吸をしている身としては、使えば使うほど疲れるのは当たり前で、その疲れが背筋に溜まってきます。ひょっとした調子に痛みが走ると、いわゆるギックリ腰と同じような状態になってしまうのです。今週の日曜日にその兆候があったのですが、軽く考えていたのが大間違いでした。昨日あたりから激痛に変わってきてしまい、とうとう鍼灸師の先生のお世話に・・・。私がフリーになったばかりの頃(まだ20代でしたが)に、最初の職業病になったのを思い出しています。電車に乗っても、降りる時に立ち上がれなくなってしまう程の状態。やむにやまれず、新宿歌舞伎町の鍼灸院へ這うようにして飛び込み、治療をして貰いました。それは本当にビックリ!治療後は痛みが全くなくなり、スキップしながら返ったのを憶えています。今回は、よる年波かそんな訳にはいきませんでしたが、だいぶラクになってきました。ここ二、三日はおとなしくしています・・・ハイ。
ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏 http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/