ナレーター・アナウンサー養成塾

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金田一先生・・そのⅡ

2007年05月02日 | Weblog

現在の放送で使用している日本語いわゆる“共通語”の成立に、かの金田一春彦先生が深く関与していたらしい・・・ということについてです。私が大学生でアナウンス研究会の会長をしていた時ですが、夏合宿に講師をお招きしてお話を伺ったことがあります。その講師の方というのは、菊谷さんとおっしゃるNHKの元アナウンサーで、最初のNHKアナウンス読本(今や幻と・・)の制作に中心となって関わっておられた方です。初版は昭和37年、私が小学生の頃です。共通語の考え方や実際について、貴重なお話を沢山伺うことができましたが、その時に出たのが“金田一先生”のお話だったと記憶しています。昭和20年、1945年に第二次世界大戦が終結し、GHQが日本を占領しました。東京日比谷の本部をはじめ、全国に駐留基地を置き、監視の目を光らせた訳です。ところが例えば東北は東北弁、例えば九州では九州弁というように各地で言葉が違うので、通訳ができない状況が頻発します。そこでGHQは当時管理下にあったNHKに対し、「全国共通の言葉を指導するように・・」という御達しを出したのです。各地のNHK放送局はそれを受けて、地元の人達に共通の日本語を指導をすることになりました。そこで共通の日本語とするべく使われたものが、『共通語』でありました。標準語ではありません、あくまでも共通語です。ですから、単純に一つの言葉に一つの語(アクセント、無声化、鼻濁音、等々)しかないという訳ではなく、二つも三つも出てきたのでした。・・・・この話、長いなぁ・・・続きは第三弾ということにして下さい・・・ではまた。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏 http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/


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