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ナレーター・アナウンサー養成塾

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やっぱり鼻濁音

2009年10月04日 | Weblog

最近の新聞や雑誌のコメントを見ていて“怪我を負う”というのが多くなってきた気がします。辞書を見ると「けが」=「傷を負うこと」となっています。元々は誤ちという意味で“誤って傷を負う”というようなことが怪我をすることとなったようです。『怪我の功名』とか『慣れない相場に手を出して怪我をした』という使い方が本来のもの。ですから、怪我の段階で既に傷を負っていることになり、怪我を負うでは具合が悪いのではないかと思います。私の携わっているニュースの原稿にも時々出てくるので、確認の上訂正をして放送に臨んでいます。さて昨日は旧暦の8月15日、つまり“十五夜”でした。私の住んでいる東京では、残念ながらお月見を楽しむことはできませんでしたが・・・週末にかけて色々なテレビ番組で十五夜を話題に取り上げていましたが、アナウンサーの皆さん一様に鼻濁音ができないので、「ジュウゴヤ」になってしまっていました。「ジュウコ゜ヤ」が共通語としては正しい発音です。“五”という濁音が鼻にかかっている状態です。濁音の“ゴ”では15個の夜という意味になってしまいます。別の例を挙げましょう。『小学校』の学の“が”は、鼻濁音の“カ゜”であるはずが、“ガ”になっている人がとても多くなっています。その発音では、一年生から六年生までが学ぶ場所ではなく、ただの小さい学校という意味になってしまうのです。このことは私がアナウンサーを目指した学生の頃(40年も前の話)に既に出ていたのですが、その頃は関東から西の地域の人達中心の問題だったのです。しかし、ここ20年くらいで全国に広がってしまった感があります。どうしたものか・・悩んでいます。

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                     塾長 ナレーター・伊藤英敏


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