良いお年を・・・

残り１０日となってしまいました。今年、せっかく良くなりかけたように思えた景気も“サブプライム”という世界的に悪影響を及ぼす問題が出て、来年にかけて不安な状況となっての年越しになりそうです。いわゆるナレーターという商売は、景気の動きに大きく左右されるものです。景気が低迷すると、当然のように宣伝費が削られます。そうなると、テレビ番組やコマーシャルの制作予算が縮小になる、イベントが減るので展示用のＤＶＤやビデオがなくなる、といった状況を生み出します。テレビ番組ではギャラを抑えられるでしょうし、ＣＭではナレーションが出演タレントさんのしゃべりになってしまう、イベント用（その他教育用とか、営業用のものも含め）のＤＶＤやビデオでは、その会社の社員の方が直接しゃべってしまうようになる、といったことになると思われます。全体の数もギャラも、減ることになる訳です。そんな状況下に生き残るのが本物のナレーターなのではないかと思いますが、それは数十人しかいないのではないかと想像できます。私なぞは、そのまだまだ端っこの手前、ようやく入り口あたりに辿り着いた印象です。その中に入って長く生き残るためには、相当量の稽古・鍛錬の持続が必要なのではないでしょうか。それも事前（つまり仕事の無い若いうち）の鍛錬が必要であり、仕事が来てからのものでは駄目なのではないかと考えています。加えて、仕事が来てからはまた別の意味での鍛錬が必要になってくる気がしています。結局は、その時点で何をやっているのかが問題になって来るのではないでしょうか。来年も何か課題を持ち、その克服に時間と気力を費やすようにしようと考えてはいます・・・どちら様も、良いお年をお迎えください・・。

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ナレーター・アナウンサー養成塾　塾長　ナレーター・伊藤英敏