生き残りを賭けたチャンとした喋りの要素を身につける、という話をしました。前回お話した残りの50%・・・チャンとやらないことです。エッ?てなりますよね。チャンとやるというのは、前回お話したように「アクセント」「発音」その他の基礎的なものを正確にする必要がある訳です。そのせっかく身についたものを捨てる、というのではありません。基礎的なものを気にするあまり、自由な語りができなくなってしまう、その姿勢(構え)をしないということです。でも、それが難しい・・・。私たち日本人は小さい時から、人前では「おとなしくしなさい」とか「キチンとしなさい」と言われて育ってきました。つまり、人の前では何もしないようになっているのです。それがこの職業を目指したとたんに、表現することつまり何かやること・・・そう、キチンとしないことを要求されるのです。ということは、それまでの自分と戦わなくてはならなくなるのです。しかし、その戦いはそれまでの自分に身についた基礎力の応用です。地道に努力すれば、ある程度は可能と思っています。具体的には別の機会に・・・。
ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏
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