歌え!だらリーマン

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大麻自生の恐怖

2008年10月14日 | 雑談
家の周りの雑草を抜いていた。隣の家のと境界のわずかな土地にドクダミがたくさん生える。ドクダミなら地をはうように生えるのだが、1本だけ60~70cmに育った草があった。気にもとめないでそのまま抜いてゴミ袋に突っ込んでから気づいた。「これ大麻じゃないの?」。国内では至るところで自生しているというし、大麻であっても不思議ではない。

ま、ほかの雑草と一緒に捨てればいいや……とゴミ袋にさらに別の雑草も押し込んでいたんだが、ちょっと気が変わった。ここは善良な市民を装って、交番に届けることにした。「装って」とはいうものの、私はもとより善良な市民である。善良な市民が善良な市民を装ったのである。織田裕二が山本高広のモノマネをするようなものだと考えればよい。その前に写真は撮っておいて……

交番に行く途中「もし、ここで職務質問されて大麻を持っているということになると逮捕されるのか」とか「110番したほうがよかったかな」とか、はたまた「大麻が生えていることは麻薬取締官に把握されていて、尾行されているんじゃないか」とか、「いやいや、ほかの雑草と一緒に捨てていたらゴミ袋を調べられて逮捕されていたかもしれない」などと妄想が膨らんでいく。

交番に届けたところで「実は栽培していたんじゃないんですか」とか「ご家族の方が植えたということはありませんか」などと痛くもない腹を探られるのではないかとの懸念もあった。

とはいえ、交番まではたどり着いた。事情を話して現物を見せた。「大麻に似てるなぁ」とにわかに雰囲気が盛り上がる。奥のほうで事務をしていた警官までわらわらと集まってきて「どこに生えていたんですか」とか「群生していませんでしたか」などと尋ねられる。そのうち大麻の写真の載ったパンフレットが出てきて見比べてみると、葉っぱの形はそっくりである。しかし、大麻の葉っぱは周辺がギザギザしている。ギザギザしているのが大麻の特徴だそうである。

大麻に似た植物、という写真もあって、洋麻とかケナフと呼ばれる植物だということで結論づけられた。住所も名前も尋ねられず、持っていった「大麻かも」の草は交番で処分してくれるというので渡してきた。めでたしめでたし。

今回抜いた草の大きな写真はこちら(約900KB、2481px × 1744px)