歌え!だらリーマン

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ぼんちゃん

2008年10月04日 | 雑談
父が子供のときの話。そのころは父の父(私の祖父)が大きな薬屋を営んでいて、使用人がたくさんいたらしい。大店(おおだな)のぼっちゃんであるから、みんなから「ぼんちゃん」と呼び慣わされていて、自分の名前を知らなかったらしい。

幼稚園に上がったときに、先生から名前を問われて父は「ぼんちゃん」と答えたそうである。という笑い話。最近になってそういう思い出話を聞かせてくれた。

なお、その後祖父は保証人になっていた人が夜逃げして店も家も全部人手に渡ってしまい、その後に病没した。幼いころの「ぼんちゃん生活」から一転して、父は夜間中学に通って家計を支えた。勤務先の鉄工所から上の学校に行くための金を出してもらえることになったのだが「他人のお金で学校に行かせてもらうほど辛いものはない。自分の子供だけにはそんな苦労はさせたくない」と、私も含めて兄弟は親のお金で学校に行かせてもらった。感謝している。