藤井聡太四冠のニュースはよく見かけますが、その中に「名人」の文言はあまり出てきません。
将棋界最高峰の竜王戦なんて言いますが、やはり「名人」の称号が一般的に頂点と感じます。
将棋の好きな人にとっては常識の様に理解していると思いますが、藤井聡太四冠によって増えたファンは不思議と思うかもしれませんね。
将棋の名人に挑戦するだけでも大変な行程が有るんです
プロ棋士になり全ての戦いに勝っても、順序を踏まえなければ名人に挑戦は出来ません。
それにはどうしても一定の時間(期間)が必要で、藤井聡太四冠がいくら強くてもその期間を過ぎるには達していないんです。
ですから藤井聡太四冠の話をしても、名人は将来の話になり、今や今年の話にならないのです。
プロ棋士は成績で5つのグループに分かれています。
プロになると一番下のC2組と言う所に所属します。そして各グループの成績の上位と下位が入れ替わります。
藤井四冠は順調に各グループで昇級内に入り昇級を続けていますが、一度だけ同率だがグループ内での順位が下だった為に昇級出来なかったことが有ります。
現在、藤井四冠は上から二番目のB1組に所属しています。
一般的に考えると変ですよね。将棋界で一番多くタイトルを保持しているのに一番上じゃないんです。
まぁ、それだけ「名人」に格式を持たせているんです。
今日、行われるB1組の戦いの結果で藤井四冠のA級昇級が確定する可能性があります。
B1組で現在の勝率の高い棋士4人が2人の昇級枠を目指して争っているのですが、その4人の中で藤井四冠は3番目の位置なので、同率では昇級できない可能性もあり、自力で決めるには残っている戦いを勝ち切り、一位通過でなければ二位での昇級は確率がかなり低くなります。
タイトル戦で大活躍している姿を見ると簡単な事のように思えますが、現実はそんなに簡単な事ではありません。戦う相手はタイトルを取ってもおかしくないような人たちばかりです。
藤井四冠が目指すA級は10人の棋士が所属しています。ここに所属して勝ち抜かなければ名人に挑戦できません。
つまり限られた棋士にしか挑戦権を争う事さえできないのです。
現在の名人は渡辺明名人です。 現在、藤井四冠と王将戦を戦い3連敗している棋士です。
次の名人戦は別の棋士との戦いになります。
藤井聡太さんが現れるまでは渡辺明名人と豊島竜王が将棋界の双璧でしたが、その一角の豊島竜王を撃破し、もう一方の渡辺王将も打ち負かそうとしている藤井聡太四冠です。
今日、昇級が決定するには藤井四冠の勝利と、競争相手が別の戦いで負ける場合だけで、そう簡単な話ではありません。
B1組に入り、一期で通過するのはなかなか難しい条件をクリアしなくちゃなりません。
しかし、藤井聡太なら出来る 期待しています。
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